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− 轍 ・ 05/05/02 (2) −

宇津港までもどり、あとは大人しく船を待つことにした。空はすっかりピーカンの良い天気になった。日向ぼっこをしていると、やがて定期船「おにようず」がやってきた。これで見島ともお別れ。萩に戻る船では流石に波が高くて、揺れるというよりも船底からガンガン突き上げるような振動で、けっこう楽しかった。
萩市内は、以前来たときに菩提寺とか城址とか気に入っていたので、もう一度廻ってみようかなぁ・・・という気もあったのだが、以前来たからまぁいいや・・・ということで、あっさりと出発する。すっかり普通の人じゃ無くなってます。
R191 萩の辺りは落着いた山並みも好きなので、ちょっと山中の細道を辿ってみるつもりだったのだが、やっぱりR191にする。とにかく風が強くて前に進まないぞ。けどやっぱり日本海は綺麗だ。阿武町に入ると、沖合いには男鹿島と女鹿島の島影が仲良く並び、白木の鳥居も小さく見える。
奈古まで行って大平瀬へと向かう。目指すは大平瀬燈台であるが、地形図に灯台印も道も記載されていないので、一発勝負。目星を着けていた地形図破線の道は舗装されてて、ドン詰りまで行くと電柱には『オオヒラセトウダイ』と書かれたプレートが付いていて、ちょっと安心。とにかくこの先にあることは確かなので、車道の終点からあまり明瞭でない森の中の踏跡を辿ると、コンクリの階段が見つかった。コンクリ階段に寄添うような『運輸省』の小さな標石が、燈台への道である証だ。 運輸省の標石
大平瀬海岸の断崖 コンクリ階段を登り続けてふと海側を覗くと、木立の向こうに地面は無く、切り立った断崖の上を歩いていた。いい加減疲れてきたところで、階段の先に白い灯塔が姿を見せた。ようやく大平瀬燈台に登り着いたが、標高140mもあるくせに周囲は木立に囲まれていて、ぜんっぜん海が見えないのは悲しい。只、波の音がするだけだ。帰り道で木の枝の間から海を覗いて見たら、やっぱり断崖の絶景でした。
R191に戻って走行再開。今日はまだまだ長い。才ヶ峠を越えたら39m。これじゃ峠と言えないな。やっぱり風は強くて、やっぱり向かい風で、やっぱりとっても疲れる。お腹減ったからJR木与駅前の商店でパンを買って駅の待合室で食べる。一つは残そうと思ったのに、全部食べてしまった。う〜ん、よく食うなぁ。 木与の海岸
山陰本線旧線跡 木与から山陰本線旧線跡の探索。木与駅から須佐方に向かうとすぐに、新旧2つのトンネルが並ぶ。約1.5kmの新トンネルの海側に旧線跡が残されているようだ。残念なことに旧トンネルの出口はコンクリートでしっかりと塞がれていた。
R191でトンネルの須佐側に廻ると、やっぱりコンクリで塞がれている。その先には道路より一段高くなって廃線跡が続いているのだが、土が盛られた様子であり、その上にびっしりと草が生い繁り、ちょっと見ではなんだか良く判らないような状態だ。 草が繁る廃線跡
コンクリートの橋梁

横のR191の路側帯をゆっくり走っていくと、コンクリートの短い橋梁、という程のものではなくて、用水溝の蓋が残っているのを発見した。うむ、確かに廃線跡だ。
またしてもトンネルであるが、やはりコンクリートで塞がれている。廃トンネルは大好きなのに、まったく残念だ。おまけに手前の路盤はザックリ削られて駐車帯になってしまった。ミニパトが停まっているのが御愛嬌。 旧トンネル2つ目
廃線跡のバラスト




その先は廃線跡が復活して、R191と並んで海岸線に沿って続いている。この辺りの保存状態(?)は意外に良好で、路盤に敷かれたバラストもしっかりと残っていた。木与側出口がR191の覆道に潰されてしまったが、その先には3つ目の廃トンネル。廃線跡は宇田の方まで続くのかと思っていたのだが、この先はほとんど判らなかった。てなわけで、廃線探索はサックリ終了。
宇田から峠越えになった。最初は山陰線に沿って海沿いの道を行くと、白須川に架けられた惣郷の鉄橋がある。餘部鉄橋みたいなのを想像していたのにコンクリート製みたいだし、上にはバラストが敷いてある。新幹線の高架のようで、鉄橋っていう気がしない。 JR山陰本線 惣郷鉄橋
大刈峠付近





須佐まで大刈峠を越える。これってR191の旧道なんだろうか? マップルには78mと書いてあるので楽勝気分でいったら、ずいぶんと登らされる。地形図の等高線をよく見たら、たぶん178mだ。まぁ、その分景色が良いから許してあげよう。
須佐の市街をパスして、高山岬にとりかかる。JR須佐駅海側の曲りくねった道を抜けると験潮所があった。ふ〜ん、こんな所にあるんだ。須佐湾を廻り込むと湾の最奥は釣り堀になっていて、そこから『ホルンフェルス断層』の標識に従って坂を上り始める。 須佐験潮所
高山岬白瀬照射灯 登り切った所にある分岐を『ホルンフェルス断層』には行かずに右に折れる。ここから高山岬まで4kmちょいだ。高度を保ってウネウネと曲りくねった道を高山岬に向けて走っていく。道端の木々の間から高山岬白瀬照射灯の白亜の灯塔がヌッと頭を突出していた。見つかるか心配して損した。
緩やかに下り始めると、青い海を背にして立つ灯台が見えた。送電線はあったが道が見つからないので近くの家で訊いてみたら、もう少し先に入口があるとのこと。この道を入ると路面は割れてて、すぐにダート。最後はコンクリ道で高山岬灯台着。せっかくやって来たのに、灯台は頑丈な金網に囲まれている。でも、こんなの越えちゃうんだもんね〜。 高山岬灯台
ホルンフェルス断層 この近辺で唯一の観光資源であるホルンフェス断層には寄るつもりだったが、高山岬からの帰り道から見えたから、それでよし。望遠レンズで眺めていたら、その奥の須佐湾には諦めていた須佐港天神島灯台が微かに見えているのに気が付いた。
江崎まで来れたので、距離がある江崎港竜~埼燈台を先に獲ることにする。江崎港から海岸沿いを行こうとしたら、漁師さんが遊歩道を教えてくれて助かった。送電線に沿っていったら崖の上の神社の奥には何もない。地形図では岬の上に記されていたが、波打際の磯に立っていた。港湾灯台だが竜~埼は外海に面した岬で、暮れていく海はなかなか美しい。 江崎港竜~埼燈台
江崎港導燈 竜~埼で海に沈む夕陽を見届けようかと思ったが、MAGを持ってこなかったのは抜かった。帰り道を急ぐ途中で向う岸に見える江崎港導燈には、既に緑色の燈光が点されている。遠くて暗くなってきて、結構ヤバかった。江崎港まで戻ってダッシュで走るが、遊歩道から見えた導燈に到着した時には、すっかり暗くなっていた。後燈は道端に立っていたので、緑色の燈火が点った写真だけは撮っておいた。
前燈は数十m先の磯に後姿が見えている。今日のうちになんとか獲ってしまおうと思ってアタックポイントの探索にかかるが、わからん。手前側の磯の取っ付きには道がなく、小さな岬の向う側に廻り数軒の民家の間に道がないかとウロウロするのだが、埒があかない。そうこうするうちに真暗になってしまった。前燈は明日の朝にして、諦めて港まで引き返して、とりあえず食購。だけど食料売ってる店がないじゃん! JR江崎駅まで行ってもやっぱりない。港まで戻るのが面倒臭くなったので、駅横にテントを張って、仕方ないからインスタントラーメンにした。


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