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− 轍 ・ 04/05/03 (2) −

磯崎港南防波堤灯台 小さな峠を越えて磯崎の港に下る。突当たりの小路に自転車を止めて地形図の破線に従って山を登ろうと思ったのだが、一応、寄り合っているお年寄りの方々に尋ねてみた。猪ノ鼻灯台までは海沿いにも道があるようで、送電線に沿っていけばいいとか、20分位とか、丁寧に教えてくれた。
教えてもらった山道を歩いていく。送電線の電柱にはXX/22と番号が書いてあるので、気が楽だ。向うから歩いてくる人影が見えたと思ったら、またもや玉助さんだ。行く先々で同じ人に会うというのも、なかなか楽しいものだ。玉助さんと別れて歩いていくと爺様が教えてくれたとおりに、約20分で山の中腹に立つ猪ノ鼻灯台に到着した。 猪ノ鼻灯台
鬼ヶ城 対岸の鬼ヶ城を眺めながら磯崎港まで戻ると、自転車のサドルには玉助さんのメッセージが残されていた。灯台ウォーク&フォトラリーをコンプリートするため、三木埼燈臺と島勝燈台に寄って帰るとのことであった。どこかで再会できることを願って、さらに南へと走り始める。
R42の鬼ヶ城トンネルは自転車通行禁止なので、すぐ横にあった『歩道トンネル』と書かれた旧トンネルを行ったら、対向車が来た。ど〜なってるんだと思ったが、反対側の入口で標識を見たら、なんと車両も通行可になっている。じゃ、歩道トンネルなんて名前にするな、このボケ! 鬼ヶ城歩道トンネル
鯉幟 JR熊野駅で休憩してから海岸沿いのR42に出ると、砂浜では長いロープに繋がれた数多くの鯉幟が、青く晴れた空を元気に泳いでいた。5月の連休には、どこかでこの風景に出逢う。
伊勢から延々と走り続けてきたリアス式海岸から一転して、熊野からは緩やかに弧を描く砂浜が見渡す限りに延びている。平坦になったのは良いのだが、風を遮る物がないので向かい風だとけっこう疲れる。七里御浜の浜辺に降りると、ヒルガオの花が咲いていた。そのまま誰もいない海岸に座り込んで、暫し海を眺める。 七里御浜
熊野大橋 R42はとりあえず幹線国道なので、それなりの交通量がある。新宮が近づいてくると、GWとあって道路は渋滞しまくり。動かない自動車の横をすいすいと抜けて熊野川を渡ると、三重県に別れを告げて和歌山県に突入する。
新宮市内に入って、速玉大社に参拝する。速玉大社は熊野三山のなかでは最も行きやすいのだが、なぜか最後まで残ってしまっていた。速玉大社は朱塗りの社殿。今まで素木の神明造が多かったので、超ド派手に見える。本宮はもっと渋かったはずなのに、渋好みの私としては、ちょっと好かん。 速玉大社の社殿
宇久井の街並み 宇久井の駅前からR42を外れて駒埼へと向かう。宇久井の集落は、民家を囲むがっしりとした石垣が続き、渋い街並みを作っている。南方の漁村らしさが漂う風景だ。
宇久井港の岸壁に出ると、赤色の宇久井港口燈台が見えた。海沿いに行けるかと思っていたのだが歩ける余地は無く、干潮でも無理っぽい様子。宇久井駒埼燈台は以前に訪れているのでパスしてもよかったのだが、どうせだから歩いていく。常緑樹の茂る森の中に駒ヶ埼への小径が続いている。道端には花壇が幾つも造られていて、地元の小学校の名が書かれた札が立てられていた。 宇久井港
駒ヶ埼への小径 宇久井港口燈台は半ば諦めていたが、途中で分岐が見つかった。急勾配の山道を海岸まで下っていくと、無事に獲ることができた。燈台自体はなんてことないのだが、プレートが縦書きというのはちょっと珍しいかもしれない。森の中の小径に戻って、さらに歩いていく。宇久井駒埼燈台は20年振りだ。昔は森の木々に遮られて姿を明瞭に見ることができなかったが、ちょうど周囲の木立の枝が刈られていて見やすくなっていた。
駒ヶ埼から那智勝浦の方向の海を眺めると、沖合いの大平石には大平島灯台が見えていた。昼間は青空が見えていたのに、再びどんよりと曇ってきた空が、かなり不安だ。 大平島灯台
那智勝浦鰹島灯台





大平石のさらに沖合いには、那智勝浦鰹島灯台も微かに見えていた。那智駅の横には温泉があったが、なるべく先に進む。再び降り始めた小雨の中、勝浦からトンネルを抜けると湯川の温泉があった。すぐ先の湯川駅で寝れそうなので、久しぶりに温泉に入ったのだった。


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