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− 轍 ・ 04/05/01 (1) −

宇治神社 今日はサックリと出発。昨日と同じように伊勢市内を通り抜けて、伊勢神宮内宮から五十鈴川に沿って剣峠を越えることにする。内宮は朝から結構な人がいたが、駐車場のすぐ上にあった宇治神社に参ると誰もいない。いや〜、日本人っていいよね。
宇治神社の境内には足神神社が祀られており、傍らには沢山の草鞋が掛けられていた。古くから健康健脚祈願の神様として信仰され、お礼参りの奉納として草鞋を納める習慣が続いているようだ。 足神神社
伊勢神宮の宮域林 五十鈴川に沿って続くホントに長閑な田舎道を、ゆっくりと上っていく。周辺の山林は伊勢神宮の宮域林になっていて、鳥獣捕獲禁止の白い看板が峠道に沿って幾つも立てられている。宮域林は伐採も禁じられているようで、晴天にもかかわらず薄暗いほどに木々の枝が威勢良く繁っている。
標高343mの剣峠まで一気に登り切った。深い素掘りの切り通しを抜けて南勢側に出ると、剣峠からは複雑に入組んだ五ヶ所湾が見えていた。やはり海が見える峠というのは、独特の風情を持っている。剣峠から下っていくと、途中で崖崩れのために車両通行止めになっていて、そのおかげでちょっと多目に登らされた。 五ヶ所湾
五ヶ所浦港から海に突出した岸壁の外れまでいくと、五ヵ所浦灯台が立っていた。赤色の灯台は外海から港に向かって右手に位置していることを示しているが、やはり灯台は白亜の方が格好良いな。今日は紀伊長島まで行かないとまともなオカズが買えそうにないので、灯台だけ寄ってサクサクと走り始める。
礫浦港防波堤灯台 伊勢路で穂原神社に参ってから、R260を外れて礫浦へと走る。『さざらうら』という美しい韻にどんな処だろうかと思い描いていたが、どこにでもある鄙びた小さな漁港だった。防波堤には釣り師がひとり。とりあえず挨拶するが、相手は無反応だ。どうも釣り師は無愛想な奴が多くてイカンなぁ。
礫浦港の防波堤の先端まで行くと、沖には間鼻島灯台が見えた。私は自力到達命なので陸上ルートで到達できない孤島の灯台はハナから相手にしていなかったが、とりあえず見えそうなものは巡っていくことにした。 間鼻島灯台
五ヶ所港大島灯台 礫浦から海に沿って相賀浦へ。かなりの起伏を覚悟していたが、思っていたほどダルくはなくて助かった。それでも結構な高さはあって、眼下に広がる五ヶ所湾には五ヶ所港大島灯台が小さく見える。
相賀浦の湾口に伸びた砂洲の上はキャンプ場になっているようだ。五ヶ所湾は入り組んだ内海なのに、どこも綺麗な浜が広がっている。夏に来ていたら、きっと泳いでいたことだろう。長く伸びた防波堤の先にあるのは、相賀浦港防波堤灯台。 相賀浦港防波堤灯台
相賀浦の大樹 相賀浦からR260へと戻る。見事な枝振りの樹の傍らで、荷物を載せた乳母車を押した老婆がいた。最近は『シニアカー』と称する電動車に乗っている老人を見かけることも多くなったが、どうもアレは好きになれない。やはり最期まで自前の脚で歩いていたいものだ。
慥柄浦からの急坂を越えると贄浦。この道を走るのは3度目だが、ここの急坂は本当に強烈で、最初の時からハッキリと覚えている。灯台表に記載はないが、地形図には岬に灯台印が記されている。怪しげな道に沿ってケーブルが伸びているので多少は期待して探索したのだが、アンテナがあるだけで廃止された痕跡さえも見つからなかった。しかし岬の先端からの光景は、なかなか素晴らしいぞ。 贄浦
神前湾 吉津港から海沿いの旧R260に折れて、再び激坂を上っていくと、正面には吉津燈台の姿が見えた。吉津燈台は学生の時にも寄ったので、20年振りの再訪だ。昔の写真と見比べると、燈台の周囲には随分と雑草が茂ったようだ。吉津燈台近辺から神前湾を眺める。国内にリアス式海岸は幾つもあるが、太平洋に対して南に向かっているが故の開放感と底抜けの明るさは、伊勢志摩が随一であろうと感じる。
そのまま旧道を行くと、まだまだ上らされた。とにかく上っては下ってを延々と繰返しているので、ちっとも距離が稼げない。海の中にポツリと見えているのは黒色に赤横帯のミヨジノ瀬灯標。灯標でも白色塔形で大きいものもあるが、灯台と灯標の違いはどこにあるんだろう? ミヨジノ瀬灯標
尾根を越えると方座浦指向燈を視認。せっかく上ったのに、やっぱり港まで下る。あ〜勿体無い。湾沿いに廻り込んで無事獲ったが、海側には余裕が無かったので後姿しか撮れません。方座浦の神社にも参拝したが、広々とした明るい境内でなかなか良かった。


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