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− 轍 ・ 03/09/18 (1) −

御裳川碑と関門橋 朝起きると霧のようで、関門橋も門司側の方がぼんやりと霞んで見える。やがて満月のような太陽が昇ってきた。ここは源平の壇ノ浦の戦いや下関戦争があった場所で、御裳川碑をはじめ多くの記念碑や長州砲などが置かれている。
関門橋の下関側橋脚のすぐ近くに下関導燈の前燈がある。石造の台座の上に鉄製の櫓が乗っている、とても珍しい構造をしている。R9を挟んだ向かい側の崖の上には後燈が立っている。その背後には建設中のマンションが見えるが、前燈と後燈とを結ぶ線に被ってしまうようなので、完成後は導燈が移転するのかもしれない。関門海峡は絶え間なく船が行き交う重要な航路であるうえに潮が速く、両岸には多くの導灯が設置されている。 下関導燈(前燈)
下関外浜町防波堤灯台





海に沿ってタラタラと走っていくと、防波堤の先端には赤色の下関外浜町防波堤灯台があった。向う側の防波堤に見える白色の灯台が下関市あるかぽーと東防波堤灯台である。港湾の灯台は、入港時に右手に見えるのが赤色の灯台で灯火光は赤、出港時に右手に見えるのが白色の灯台で灯火光は緑と決められている。
唐戸港を廻り込んだ反対側からは、関門橋が霞んで見えた。港の周囲には唐戸市場や海響館(私立しものせき水族館)、観光お魚市場カモンワーフなどがあり、観光スポットになっているようだ。(オレには関係ないけど・・・) 唐戸港
山底ノ鼻灯台手前の造船所跡 下関駅前を通って彦島へと渡る。山底ノ鼻灯台を求めて走っていくが、道が次々と分岐していて分かりにくい。やっと海が見えたと思ったら、造船所は更地にされてフェンスで囲まれ、侵入するのは困難そうだ。ウロウロしていたら近所のおじさんがやってきて、山底ノ鼻灯台は去年の夏頃に撤去されたと教えてくれた。がっちょん。
残る金ノ弦岬灯台と大山ノ鼻灯台はまだあるはずだと言うので、気を取り直して走り始めると、見事に道に迷って福浦港まで行ってしまった。引き返して海岸に出ると、干潮時のみ歩行可の岩場を歩いて金ノ弦岬灯台に着いた。灯台は石造で実に渋かった。家に帰ってから、金ノ弦岬灯台は既に廃止になっていることを知った。光源は撤去されてしまったが、なんとも味のある素晴らしい灯塔は是非とも保存してもらいたいものだ。
金ノ弦岬灯台から海岸に沿って西に行けば大山ノ鼻灯台があるはずなのだが、道は砂利採掘場で行き止りになっている。またもやウロウロしていたら、犬の散歩に来ていたおじさんが大山ノ鼻灯台は今年の夏に撤去されたと教えてくれた。マジかよ。結局、彦島南岸の3灯台は全て廃止になっていました。 砂利採掘場
六連島漁港 かなりの時間をロスして六連島への船の時間が迫ってきたので、彦島西端の竹ノ子島へとダッシュをかける。橋を渡って家の間の狭い道を通っていくと、響灘が大きく広がった。台場鼻燈台は通航潮流信号所の電光板の横にちょこんと立っていた。ゲロマジダッシュで下関駅近くの竹崎桟橋まで走り、下関市営渡船に乗り込んだ。所要約20分で六連島漁港に到着した。
港から見えている六連島灯台に向かってプラプラと歩いていくと、5分位で着いてしまった。六連島灯台はヘンリー・ブラントンの設計による美しい灯台だ。灯篭部は白色に塗装されているが、建物は無塗装の御影石造というのも明治期の灯台らしい雰囲気を与えている。後ろに見えている建物は、門司海上保安部六連島信号所の廃墟。 六連島灯台と信号所の廃墟
40cmLB型灯火 六連島灯台のLB−40型灯器。六連島灯台の灯火は、初点時の石油灯から大正14年に高圧式アセチレンガス灯になり、その後に自家発電による電化を果たしたそうだ。
船が出るまで2時間はたっぷりある。天気が良いので、とりあえず昼寝をかましていると、若いのが一人やってきた。彼も灯台巡りをしていると言っていた。閑なので深く茂った藪を漕いで信号所の建物を探索してみる。階段を登っていくと2階は官舎になっていて、3階の信号所には投光器が放置されていた。 信号所3階
響灘に向かって立つ六連島灯台 信号所3階のテラスに出ると、響灘に向かって立つ六連島灯台が綺麗に見える。やはり灯台は海が見えているほうが絵になる。灯台の敷地の中には明治天皇行幸の碑がある。明治4年に点灯した六連島灯台は日本最初の洋式灯台の一つであるが、翌年に明治天皇が西郷隆盛らを従えて六連島に上陸してこの灯台を天覧されたらしい。六連島灯台よりも一段高いところには、明治天皇行幸聖蹟と記された立派な記念碑も立てられている。
下関に戻る船が彦島大橋をくぐると、右手には小瀬戸導灯が見えた。竹崎桟橋で船を降りると、再び彦島に渡って小瀬戸導灯を獲りにいく。小瀬戸に沿って海岸の道を走っていくと前灯は道端に立っていたので楽勝だったが、後灯は民家の裏手の藪の中だった。小瀬戸導灯から老町の住宅地の急坂を登っていく。小瀬戸導灯と彦島大橋が入った写真を撮ろうと思ったのだが、どうにも良いアングルが得られなかったので、適当にしておいた。 彦島大橋


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