はじめての障害(ジャンプ)レース
'04主要障害(ジャンプ)レース結果あんない

 ここでは、'04年に行われた主な障害(ジャンプ)レースの結果を案内しております。なお、まるしんの頁の「馬のコーナー」では「競馬を知らない人にもわかるように」のコンセプトゆえ、あえて細かい記述を避けて要点だけにとどめております。
 
レース名 発走日 競馬場
距離など
優勝馬(赤)
2着馬(黒)
三木ホースランドパークジャンプステークス 12月26日(日) 阪神競馬場
3900m直線芝
アズマビヨンド
トーヨーシーザー
J・G1 中山大障害 12月25日(土) 中山競馬場
4100m直線芝
メルシータカオー
メジロオーモンド
SSS イルミネーションジャンプステークス 12月4日(土) 中山競馬場
3350m芝外回り
メジロオーモンド
マイネルオーパー
J・G2 京都ハイジャンプ 11月13日(土) 京都競馬場
3930m直線芝
ロードプリヴェイル
ナムラリュージュ
SS 秋陽ジャンプステークス 11月6日(土) 東京競馬場
3300m直線芝
マイネルオーパー
テレジェニック
J・G3 東京オータムジャンプ 10月16日(土) 東京競馬場
3300m直線芝
メジロロンザン
デモリションマン
J・G3 阪神ジャンプステークス 9月20日(月祝) 阪神競馬場
3170m直線芝
ロードプリヴェイル
ローレルロイス
豊国ジャンプステークス 8月28日(土) 小倉競馬場
2900m・直線芝
ローレルロイス
ロングクリムゾン
J・G3 新潟ジャンプステークス 8月21日(土) 新潟競馬場
3250m芝
デモリションマン
ライトパシフィック
J・G3 小倉サマージャンプ 7月25日(日) 小倉競馬場
3390m直線芝
ロードプリヴェイル
シンメイロッチ
福島ジャンプステークス 7月10日(土) 福島競馬場
3380m直線芝
トーセンメイザン
マイネルユニバース
J・G2 東京ハイジャンプ 6月12日(土) 東京競馬場
3300m直線芝
メジロロンザン
ダイワデュール
J・G3 京都ジャンプステークス 5月15日(土) 京都競馬場
3170m直線芝
クールジョイ
シンメイロッチ
J・G1 中山グランドジャンプ 4月17日(土) 中山競馬場
4250m芝外回り
ブランディス(日本)
メルシータカオー(日本)
SSS ペガサスジャンプステークス 3月27日(土) 中山競馬場
3350m芝外回り
エアジューク(日本)
マイネルユニバース(日本)
J・G2 阪神スプリングジャンプ 3月13日(土) 阪神競馬場
3900m直線芝
マイネルイースター
シアトルリーダー
淀ジャンプステークス 2月14日(土) 京都競馬場
3790m直線ダート
タマモワイルド
フサイチジハード
SSS 春麗ジャンプステークス 2月7日(土) 東京競馬場
3300m直線ダート
マイネルオーパー
チアズシャイニング
中山新春ジャンプステークス※ 1月18日(日)※ 中山競馬場
3200m直線ダート
ワンダーフルフィル
ベストオブジュリー
SSS 牛若丸ジャンプステークス 1月17日(土) 京都競馬場
3190m直線ダート
トップコーリング
クールジョイ
J・G1 中山大障害 1月10日(土)※ 中山競馬場
4100m直線芝
ブランディス
ウインマーベラス
※1月10日の「中山大障害」競走は、'03年12月27日(土)に実施予定だったものが雪の影響により順延となったものです。
※1月18日の「中山新春ジャンプステークス」競走は、1月10日(土)に実施予定だったものが、「中山大障害」競走順延とのかねあいで繰り下げ実施(順延)となったものです。
※ 「ペガサスジャンプステークス」競走の格は正確には「SSS」ではないものの、それに近いので便宜上「SSS」と表記してあります。

ひとくちメモ [S]三木ホースランドパークジャンプステークス
 '03年最後の障害(ジャンプ)レースで、「断念中山大障害」的な性格をもったオープン特別競走。起伏の激しい中山競馬場のコースに向かない馬、跳びが低いがために高さのある障害に向かない馬、大レースで1発を狙うよりは堅実に勝ちを拾っていきたい馬、障害レースで初勝利を挙げたばかりで大一番への挑戦を翌年回しにしたい馬などが集います。
 三木(みき)ホースランドパークは兵庫県三木市内にある施設で、ここで馬術(障害飛越)やマラソン障害レース(「競馬」ではないので、馬券は売られない)が行われることにちなんで(?)、競馬の障害(ジャンプ)レースの名となっています。距離は3900mで、道中14回の障害をジャンプ。最後の直線は芝コース使用で、そこには置き障害が1個置かれます。最大出走可能頭数(フルゲート)は14頭で、実際には9頭が出走、全馬無事完走しています。1着賞金1800万円。

ひとくちメモ [J・G1]中山大障害
 障害レース界のその年を締めくくる大一番で、いわば平地芝レース界の「有馬記念」競走、平地ダートレース界の「東京大賞典」競走と組み合わさってカルテットになる存在。「華の大障害」と形容され、春の「中山グランドジャンプ」競走とならぶ、障害(ジャンプ)レースの最高峰とされ、実は「有馬記念」競走を超える歴史と伝統をもっている暮れの名物レースです。現在、このレースは通常は年1回行われるのですが、昨年末に行われるはずの「中山大障害」競走が雪のために今年1月に順延された関係で、今年に限り「中山大障害」競走は、年2回行われることになります。
 距離は4100m、道中飛び越える障害の数は延べ11個で、そのうち2個はこのレースと「中山グランドジャンプ」競走の原則年2回しか使用されない大障害。さらに、確実にスタミナを削っていくバンケット(谷)の下り上りが延べ6回あります。最後の直線は芝コース使用しますが、そこには置き障害は置かれません。最大出走可能頭数(フルゲート)は16頭で、実際には13頭が出走、うち11頭が完走しています。1着賞金8000万円。

ひとくちメモ [SSS]イルミネーションジャンプステークス
 街中にイルミネーションが輝き出す時期に行われることからその名が付いた、暮れの名物レース&大一番「中山大障害」競走の前哨戦のひとつである障害レース。このレースの格や賞金そのものは決して高くはないのですが、実績馬に有利な斤量設定であること、「中山大障害」と同じ競馬場で行われること、また、「中山大障害」の3週間前実施で本番に向け調整のしやすいローテーションであることなどから、「中山大障害」の前哨戦の中でも最も注目度の高いレースとなっています。
 距離は3350mで、レース終盤は平地用芝コース(外回りコース)を使用、そこには置き障害が3個(うち最後の直線に1個)置かれます。道中ジャンプする障害の数はのべ11個、そのほかに谷の下り上りがのべ3回あります。最大出走可能頭数(フルゲート)は14頭で、実際には13頭が出走、全馬無事完走しています。1着賞金1800万円。

ひとくちメモ [J・G2]京都ハイジャンプ
 秋の紅葉に染まる時期の京都競馬場で行われる障害レースの重賞(大)レースで、12月に行われる「中山大障害」競走の前哨戦のひとつ。距離は3930mで、道中には国内の障害レースでは最多となる延べ18個の障害が待ちかまえています。特に中盤に控える「いけ垣」障害(高さ150cmと通常のものに比べ10cm高く、幅も広い)と台状の「バンケット(飛び上がり飛び下り台、通称「ビッグスワン」)」は、年に2回しか使用されない目玉の大障害です。また、最後の直線は芝コースを使用しますが、そこには置き障害は置かれません。最大出走可能頭数(フルゲート)は14頭で、実際には7頭が出走、うち6頭が完走しています。1着賞金5000万円。

ひとくちメモ [SS]秋陽ジャンプステークス
 晩秋への入口の時期に、東京都多摩地方・府中市に立地する東京競馬場で行われる障害レースの特別競走(いわば「中レース」といったところか)。レース名の「秋陽」は、読んで字のごとしで読みも素直に「しゅうよう」。このレースがまさに秋の日本晴れのもとで行われ、そしてレース内容も日本晴れのようなすがすがしいものであってほしいという願いが込められているのでしょう。
 距離は3300mで、道中のべ13個の障害をジャンプ。距離やコース取りそのものは10月に行われた「東京オータムジャンプ」競走と変わりありませんが、今回は大障害への差し替えがなく、普段のままの障害形態で行われる(そのぶん難易度が低い)ことが異なる点です。
 なお、このレースでは最後の直線は芝コースを使用、そこには置き障害が1個置かれます。最大出走可能頭数(フルゲート)は14頭で、実際には12頭が出走、うち10頭が完走しています。1着賞金1800万円。 

ひとくちメモ [J・G3]東京オータムジャンプ
 東京都府中市に立地する東京競馬場で行われる障害レースの重賞競走(大レース)。距離は3300m。
 現在の東京競馬場の障害コースには、中山競馬場や京都競馬場にあるような(年2回しか使用されない)「大障害コース」というものはなく、すべてのレースについて使用されるコースそのものは同じとなっています。ただし、「東京ハイジャンプ(J・G2)」・「東京オータムジャンプ(J・G3)」の2大競走については、道中のべ14回ジャンプする障害の一部が、高さ150cmの大障害(注:通常時は高さ130〜140cm)に差し替えられ難易度がアップする仕組み。そして差し替えの施される障害の数が、東京ハイジャンプ競走は3つであるのに対し、今回行われる東京オータムジャンプ競走においては2つ。この点が、それぞれの大レースのグレードに即した差異となっています。
 なお、このレースでは最後の直線は芝コースを使用、そこには置き障害が1個置かれます。最大出走可能頭数(フルゲート)は14頭で、実際にめいっぱいの下記14頭が出走、全馬無事完走しています。1着賞金4000万円。

ひとくちメモ [J・G3]阪神ジャンプステークス
 兵庫県宝塚市(ただし市中心部=宝塚歌劇場近辺ではなく、市の南はずれ・西宮市との境に近い場所)に立地する阪神競馬場で行われる障害レースの重賞競走(大レース)で、秋シーズンの幕開けを告げる存在。
 距離は3170mで、道中のべ14回の障害ジャンプ、最後の直線には置き障害が1個置かれます。阪神競馬場の障害コースは小回りで、また設置されている障害は全体的に大きいため、スピードよりはむしろ器用さと跳びの巧みさが問われます。最大出走可能頭数(フルゲート)は14頭で、実際には10頭が出走、全馬無事完走しています。1着賞金4000万円。

ひとくちメモ [S]豊国ジャンプステークス
 北九州市・小倉競馬場で行われる障害レースの特別競走(いわば「中レース」)で、夏をしめくくる存在。レース名の「豊国」は「とよのくに」と読み、旧国名の「豊前(ぶぜん・現在の福岡県東部)と「豊後(ぶんご・現在の大分県)」をあわせたもので、要は九州北東部の総称です。このように「豊国」は結構広範囲の地域を示していますので、例えば、豊国ジャンプステークスを観に行こうとして、福岡から「とよのくに号」という高速バスに乗ったりすると、北九州市でなくでなく大分市方面へ連れて行かれてアウトになりますのでご注意のほどを…。
 距離は2900mで、道中のべ11回の障害ジャンプ、最後の直線には置き障害が1個置かれます。これは通常時のレースと全く同じ距離&コース取りですが、このレースでは道中ジャンプする障害のうち1個が通常時に比べ10cm高く設定されていることで難易度ちょっぴりアップ、差別化が図られています。最大出走可能頭数(フルゲート)は12頭で、実際には7頭が出走。うち6頭が完走しています。1着賞金1800万円。

ひとくちメモ [J・G3]新潟ジャンプステークス
 晩夏の越後路・新潟競馬場で行われる障害レースの重賞競走(大レース)。新潟競馬場は、障害レース専用のコースを全く持たないため、障害レースは平地レース用トラックコース(芝コース)の上にほぼ単一形態の置き障害を置く形で行われます。そのためこのレースは、他の障害レース大レースに比べ障害ジャンプの難易度が低く、よりスピードが問われます。人間の陸上競技の中に、トラックを走るスピード重視の障害競走種目「400mハードル」がありますが、いわばその「馬版」とでもいえるでしょう。
 距離は3350mで、道中のべ11回の障害ジャンプがあります。最大出走可能頭数(フルゲート)は14頭で、実際にめいっぱいの14頭が出走、全馬無事完走しています。1着賞金3500万円。

ひとくちメモ [J・G3]小倉サマージャンプ
 まず、サマージャンプといっても【スキーではありません】(つくづく思うが、名前が悪い・・・)。北九州市・小倉競馬場で行われる障害レースの中で、最も大きなレース。距離は3390m。道中のべ10回の障害ジャンプと1回のバンケット(山)越えがあります。小倉競馬場の障害コースは、国内の障害レースコースの中で最も「小回り」で、そのためスピードよりはむしろ「器用さ」が要求されることが特徴です。最後の直線は芝コースを使用、そこには置き障害が1個置かれます。最大出走可能頭数(フルゲート)は14頭で、実際には11頭が出走、うち10頭が完走しています。1着賞金3500万円。

ひとくちメモ [S]福島ジャンプステークス
 年に6レースだけ行われる福島競馬場での障害レースの中で、最も大きなレース。距離は3380m。道中のべ9回の障害ジャンプと1回のバンケット(山)越えがあります。福島競馬場の障害レースの難度は高くありませんが、バンケット(山)越えのシーンはヴィジュアル的に大きなアクセントとなっており、また、国内有数といえる障害ジャンプ観戦ポイントが2カ所あり「現地ライヴ観戦」にもってこいであることが大きな特徴となっています。最後の直線は芝コースを使用、そこには置き障害が1個置かれます。最大出走可能頭数(フルゲート)は14頭で、実際にめいっぱいの14頭が出走、うち11頭が完走しています。1着賞金1800万円。

ひとくちメモ [J・G2]東京ハイジャンプ
 東京都多磨地方・府中市にある東京競馬場で行われる、春シーズンをしめくくる障害レース界のスピード王決定戦。レース名称中の「ハイジャンプ」というのは「高さ150cmクラスの障害(後述)を擁するJ・G2レース」の意ですが、その名のとおり障害を飛ぶ際に「ハイジャンプ(高跳び)」しすぎてはスピードが落ちてしまって勝てないという、なかなか難しいレースです。
 距離は3300m。現在の東京競馬場には、中山競馬場や京都競馬場にあるような(年2回しか使用されない)大障害コースというものはなく、このレースについても使用コースそのものは通常時と同じものですが、その代わりに道中のべ14回ジャンプする障害のうち3つが、高さ150cmの大障害(注:通常時は高さ130〜140cm)に差し替えられ難易度がアップ、ここをいかにスピードを落とさず、かつ確実にクリアするとかというのがカギになります。なお、最後の直線は芝コースを使用、そこには置き障害が1個置かれます。最大出走可能頭数(フルゲート)は14頭で、実際にめいっぱいの14頭が出走、全馬無事完走しています。1着賞金5000万円。

ひとくちメモ [J・G3]京都ジャンプステークス
 障害レースの本場・関西エリアで行われる登竜門的なハンディキャップ障害レース。レースの中盤には、このレースと秋の「京都ハイジャンプ」競走の年2回しか使用されない大障害が待ちかまえており、J・G3という格の割には難易度の高いレースとなっています。
 距離は3170mで、道中にのべ15個の障害をジャンプ、最後の直線には置き障害が1個置かれます。最大出走可能頭数(フルゲート)は14頭で、実際にめいっぱいの14頭が出走、うち12頭が完走しています。1着賞金4000万円。 

ひとくちメモ [J・G1]中山グランドジャンプ
 日本における障害レース界の祭典で、世界唯一の国際招待形式の、そして世界最高賞金額の障害レース。距離は4250m(国内競馬最長距離)で、道中のべ12個の障害(そのうち年2回しか使用されない大障害が2個)のジャンプと、のべ5回の坂の下り上りが控えています。レース終盤は芝外回りコースを使用,そこには置き障害が3つ(そのうち最後の直線には1つ)置かれます。最大出走可能頭数(フルゲート)は16頭で、実際には15頭(うち外国馬5頭)が出走、うち11頭が完走しています。1着賞金8000万円。

ひとくちメモ [SSS相当]ペガサスジャンプステークス
 外国馬も参戦する大一番「中山グランドジャンプ」競走(4月17日実施)へ向けた前哨戦のひとつであるオープン特別競走。重賞競走(大レース)ではなく賞金は決して高くありませんが、このレースは「中山グランドジャンプ」競走の行われる中山競馬場で実施されることもあり、前哨戦の中では最も重要な存在となっています。また、「中山グランドジャンプ」競走に出走する外国馬にとっては、中山競馬場のコースを実戦で試走できる唯一の機会となります。
 距離は3350mで、道中延べ11個の障害をジャンプ、そして道中延べ3回の坂の下り上りがあります。最後の直線はスタート時に通った芝コース&置き障害を使用します。最大出走可能頭数(フルゲート)は14頭で、実際には10頭(うち外国馬2頭)が出走、うち9頭が完走しています。1着賞金1800万円。

ひとくちメモ [J・G2]阪神スプリングジャンプ
 4月に行われる大一番「中山グランドジャンプ」競走へ向けた重要な前哨戦。なお、レース名の「スプリング」とは「春」の意のほうで、「ばね」のことではありません。小回りの阪神競馬場で行われる長距離障害レースであるため、スピードよりもむしろスタミナ・飛越技術と器用さが問われるレースです。
 距離は3900mで、スタート直後はゴール前の直線芝コースを逆走し、そこに設けられた置き障害をジャンプするという非常に特徴あるコース取りです。道中延べ14個の障害をジャンプ、最後の直線はスタート時に通った芝コース&置き障害を使用します。最大出走可能頭数は14頭で、実際には12頭が出走、うち10頭が完走しています。1着賞金5000万円。

ひとくちメモ [S]淀ジャンプステークス
 レース名にある「淀(よど)」とはこのレースが行われる京都競馬場付近の地名で、競馬場最寄りの駅は京阪電鉄の淀駅となっています。また、京都競馬場そのものも「淀競馬場」という異名をもっています。
 このレースは、3月に行われる「阪神スプリングジャンプ」競走を見据えたオープン特別競走。前週に東京競馬場で行われた「春麗ジャンプステークス」競走に比べ距離が長く、設置される障害も東京競馬場のそれに比べ大きめであるため、相対的にスピードよりはむしろスタミナと確実な飛越技術が要求されるのが特徴です。
 距離は3790mで、道中17個の障害をジャンプ。最後の直線はダート(砂)コースを使用、そこには置き障害は置かれません。最大出走可能頭数(フルゲート)は14頭で、実際にめいっぱいの14頭が出走、うち13頭が完走しています。1着賞金1800万円。

ひとくちメモ [SSS]春麗ジャンプステークス
 「春麗」の読みは素直に音読みで「しゅんれい」。寒さもボチボチ峠を越え、暦の上では春になった時期に行われるオープン特別競走。春麗というネーミングは、レースの行われる季節柄を示すとともに、障害レース全体がこれからもハルウララかであれ、という願いが込められています。一方、花粉症の方々(注:作者 まるしん もそうである)にとっては、このレースの声を聞くとそろそろいや〜な季節のはじまりでもありますね・・・。
 距離は3300mで、道中13個の障害をジャンプ。最後の直線はダート(砂)コースを使用、そこには置き障害は置かれません。最大出走可能頭数(フルゲート)は14頭で、実際にめいっぱいの14頭が出走、うち13頭が完走しています。1着賞金1800万円。

ひとくちメモ [S]中山新春ジャンプステークス
 '04年、このあたりで(レヴェルの高い関西勢に)一矢報いたい関東エリア(中山競馬場)で行われるオープン特別競走。同じ時期に行われる「牛若丸ジャンプステークス」との棲み分けの関係で、実績のある馬には少々きつい条件設定となっています。そのため、最近障害レースで初勝利をあげた馬(関東所属馬が中心)のほか、強いメンバーの出てきやすい「牛若丸ジャンプステークス」を避けた、あるいは(障害レースの大一番の行われる、そしてクセのある)中山競馬場のコースを体験させたい関西所属馬(注:結果的には、関西所属馬の出走はありませんでした。)などが出走しやすい状況となっています。
 距離は3200mで、道中の障害ジャンプは計10回。ほかに、スタミナを削る坂路(谷)をのべ4回通過します。最後の直線はダート(砂)コース使用。最大出走可能頭数(フルゲート)は14頭で、実際には12頭が出走、うち11頭が完走しています。1着賞金1800万円。
 なお、本来このレースは1月10日に行われる予定でしたが、前年暮れに行われるはずだった「中山大障害」競走が1月10日に順延となった関係で、このレースも「ところてん」式に1月17日へ順延となったものです。

ひとくちメモ [SSS]牛若丸ジャンプステークス
 相対的に馬のレヴェルの高い関西エリアで行われる本年初の「オープン」クラスの障害レース。レース名の「牛若丸」は源義経の幼名で、京都五条の決闘において弁慶のふるったなぎなたをひらりひらりと「ジャンプ」してかわしたという故事に基づいたもの(?)です。さしずめ、のべ14のなぎなたをひらりとかわし(=道中14回の障害ジャンプ)、京都淀(「淀」はこのレースの行われる京都競馬場がある場所)の決闘に勝利するのはどの馬か、といったところ。
 このレースは、どちらかといえば実績のある馬に有利な条件設定となっているため、前週の「中山大障害」競走を見送った上で春の大一番に向けて始動する関西所属の実力馬などが出走しやすい状況となっています。距離は3190mで、最後の直線はダート(砂)コースを使用。最大出走可能頭数(フルゲート)は14頭で、実際にめいっぱいの14頭が出走、うち13頭が完走しています。1着賞金1800万円。

ひとくちメモ [J・G1]中山大障害
 '04年最初の障害レースで、障害レース・平地レース、そして中央競馬・地方競馬を通じて'04年最初の競馬G1競走(大レース中の大レース)。「華の大障害」と形容され、春の「中山グランドジャンプ」競走とならぶ、障害(ジャンプ)レースの最高峰です。
 このレースは本来、平地芝競走のグランプリ「有馬記念」競走の前日に行われている、有馬記念を超える歴史と伝統をもっている暮れの名物レース、そしてその年の障害レースの総決算的なレースです。当初は、前年('03年)の12月27日に行われるはずだったのですが、当日未明に降った雪の影響(雪は夜明け前に止み、日中は快晴になったのですが・・・)により、1月に順延となったもの。そして1月10日は、(前夜も含め)正真正銘快晴のもとで行われました。
 距離は4100m、道中飛び越える障害の数は延べ11個で、そのうち2個はこのレースと「中山グランドジャンプ」競走の原則年2回しか使用されない大障害。さらに、確実にスタミナを削っていくバンケット(谷)の下り上りが延べ6回あります。最後の直線は芝コース使用しますが、そこには置き障害は置かれません。最大出走可能頭数(フルゲート)は16頭で、実際には13頭が出走、うち11頭が完走しています。1着賞金8000万円。
 
 

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