日本全国競馬場めぐり
札幌競馬場
(北海道札幌市)
 
 
スタートシーン。都会の中の競馬場だが、緑は多い。手前にある芝コースは、ホッカイドウ競馬開催時には使用されない。
 
 
 札幌競馬場は、日本最北の「中央競馬場」。ここでは中央競馬が開催されていることはもちろん、施設の一部をJRA(日本中央競馬会)から借りる形で、地方競馬(ホッカイドウ競馬=道営競馬)も開催されています。札幌競馬の大きなみどころのひとつは、満2歳の若馬の戦い。札幌の2歳戦は大レースこそ少ないものの、将来を見据えた重要な位置を占めていて、特にホッカイドウ競馬ではそれが顕著となっています。(写真は特記のない限り'01年6月14日撮影の、ホッカイドウ競馬開催時のものです)。
 
 
札幌競馬場のゴール前。いかにも北海道らしい雰囲気のゴール板が装飾されている。 パドック(出走馬の下見所)
 
 

コース

1 平地芝コース
中央競馬 1000m・1200・1500m・1800m・2000m・2600m
ホッカイドウ競馬 使用なし
 以上の距離のレースが行われています。右回り1周1640.9m、幅25〜27m(フル使用時)で、最大出走可能頭数は16頭。

2 平地ダート(砂)コース
中央競馬 1000m・1700m・2400m
ホッカイドウ競馬 1000m・1600m・1700m・2400m
 以上の距離のレースが行われていますが、1600mと2400mのレースはごく少ないです。ちなみに、かつては、ホッカイドウ競馬において1100mのレースも行われていました。右回り1周1487m、幅20mで、最大出走可能頭数は中央競馬が13頭、ホッカイドウ競馬が14頭。

3 障害コース
 札幌競馬場は中央競馬場ですが、障害コースは設けられておらず、置き障害による障害レースも行われていません。


 
スタンドと内馬場は、こちら!

 

主要レース

 札幌競馬場での中央競馬は、通常7月下旬から9月中旬にかけての土・日曜日に開催されています。
 また、ホッカイドウ競馬は、札幌・旭川・門別の3競馬場での持ち回りで、札幌競馬場ではおおむね4月下旬から6月中旬にかけての原則として火・水・木曜日(ゴールデンウィークなど一部例外あり)に開催されます。ただし、これは'05年度現在のもので、ホッカイドウ競馬の開催パターンは年によって変わる可能性があるので、そのつど確認が必要です。ホッカイドウ競馬の1年間の開催日程は、その年の2月ごろに決まります。

 なお、札幌競馬非開催日のうち、他の競馬場でホッカイドウ競馬・中央競馬が開催されている日には、場外馬券売り場として機能。特に夏のホッカイドウ競馬(旭川競馬場での開催)の「ナイター場外(馬券売り場)」は特筆ものです。

 

北海道スプリントカップ(統一GIII)

 毎年6月中ごろに行われるホッカイドウ競馬・札幌開催の名物ダートレース。サラブレッド3歳以上馬によるレースで、ホッカイドウ競馬所属馬はもちろん、中央競馬や他地区地方競馬所属馬も参戦する。距離は、国内競馬すべてのダートグレードレース(大レース)の中で最短の1000m。カーヴでは全馬ハングオン、スタートからゴールまで1分に満たない電光石火の争い。

札幌記念(GII)

 毎年8月に行われる、中央競馬・札幌開催を代表する芝のレース。サラブレッド3歳以上の馬によるレースで、中央競馬所属馬に加え、所定の条件をクリアした地方競馬所属馬にも門戸を開放している。秋の大一番「天皇賞(秋)」などへつながっていく重要なレースである。

 

アクセス

北海道札幌市中央区北16条西16-1-1 011-726-0461(中央競馬
                         011-717-1986(ホッカイドウ競馬
JR桑園駅から徒歩10分、JR八軒駅から徒歩15分。
札幌競馬開催日・場外馬券売り場機能日(一部を除く)にはJR桑園駅・地下鉄二十四軒駅からそれぞれ無料バスあり。
 
 
競馬場周辺の風景
 
札幌時計台
 言わずと知れた札幌の目玉。1883(明治16)年に札幌農学校の演武場として建てられ、現在は「札幌歴史館」として使用されています。建物そのものは非常に風情のあるものなのだが、周辺をビルに囲まれた立地ゆえ「ガッカリ観光地」の汚名を着せられてしまっているいわば不遇な(?)スポット。観光ガイドなどに載っている時計台の写真が、下から見上げて撮ったものがほとんどであるのは、このアングルでないと背景にビルが入ってしまうため。現地へ行かれる際には「時計台はビルの谷間に建っている」こと(写真参照)をあらかじめ肝に銘じておきましょう。そうすれば、改めてその「モノの良さ」がわかるはず・・・。館内見学は9:00〜17:00、大人200円、月曜(祝日の場合はその翌日)休。札幌駅から徒歩10分。(写真は'02年5月4日撮影)
 
旧北海道庁
 時計台とならぶ、札幌市街地の目玉スポットで、中央部のドーム(八角塔)と壁面の赤レンガが大きな特徴。1888(明治21)年に建てられたもので、約80年間にわたって庁舎として使用、以後は建設当時の姿に復元して保存、現在に至っています。祝日を除く月〜金曜日の9〜17時は内部の見学ができます(6〜9月は第3日曜日を除く土日祝日も可)。また、これにちなんで、ホッカイドウ競馬では「赤レンガ記念」というレースが行われています。札幌駅から徒歩5分。011-231-4111 (写真は'97年9月撮影)
 

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