日本全国競馬場めぐり
帯広競馬場
(北海道帯広市)
 
 
氷の像が出迎える
 
 
 北海道の南東部・十勝地方の中心都市である帯広市の市街地にある地方競馬場。北海道では、世界でもここだけにしかない、巨漢馬(サラブレッドの約2倍の体重)がそりを引くパワフルなレース「ばんえい競馬」が行われています。そしてここ帯広競馬場は、北見競馬場・岩見沢競馬場とならぶ「ばんえい競馬専用」の競馬場となっています。(特記のない限り'01年1月2日撮影)
 
 
スタンドからコースを眺めると、こんな感じに見える。第2障害(=コース上ふたつめの山)を越え(写真右)、手に汗握るゴール前では観客も一緒に速歩き!(写真左)
 
パドック(出走馬の下見所)。ばんえい競馬でも、パドックでは騎手が馬にまたがる。
 
 
コース

 ばんえい競馬の行われている競馬場のすべてのコース(ばんえいコース)は、距離200mで途中2カ所に障害(山)が設けられたセパレートタイプ直線コース。帯広競馬場のそれは他の競馬場のばんえいコースに比べ障害(山)の勾配がきついため瞬発力が問われ、また第2障害(2つ目の山)からゴールまでの距離が短くなっていて、最後の追い込みが利きにくくなっているのが特徴です。その他、現在は使用されていない1周1570mの平地競走用トラックコース(跡)があります。

 
 
スタンドは、こちら!
 
 
おすすめジャンクフードなどは、こちら!
 
 

主要レース

 ばんえい競馬の開催は週末が中心、おおむね金曜日から月曜日にかけて行われています(年末年始など一部例外あり、春先の2月下旬〜4月中旬は休み)。そして時期ごとに北海道内4つの競馬場で持ち回りの形で開催されています。その中で、帯広競馬場での開催は、例年冬場(おおむね12月〜翌年2月)に回ってきます。これは、積雪のために他の競馬場での開催が向かない中(注:コースの上に積雪があると、馬がそりを引きやすくなりすぎ、レースがつまらなくなる)、帯広競馬場のばんえいコースにはロードヒーティング装置が備わっていて、雪を融かすことができるためです。
 
ばんえい記念
 おおむね毎年2月中ごろに行われる、ばんえい競馬で最も大きなレース。体重約1トンの馬が、1トンのそりを引く。かつては「農林水産大臣賞典」というレース名であったが、98年度(99年2月実施分)から現在の「ばんえい記念」という名に改称された。

帯広記念
 毎年年始(1月2日か1月3日ごろ)に行われる、年明けの名物レース。2月のばんえい記念のステップレースとなっている。

 
 

アクセス

 
北海道帯広市西13条南9丁目 0155-34-0825
 
★JR帯広駅またはJR柏林台(はくりんだい)駅から2km徒歩30分。ただし競馬開催が冬場なので、凍結路で転ばぬように注意。
★JR帯広駅から  行きバスで「西11条9丁目」バス停下車徒歩1分。「西11条9丁目」のひとつ先に「競馬場前」バス停もありますが、100mと離れておらず、この間で運賃が上がるので、手前の「西11条9丁目」バス停を利用したほうがトクです。
※ファン専用無料バスのたぐいは、走っていません。
 
 
競馬場周辺の風景
 
馬の資料館
 帯広競馬場の敷地内には「馬の資料館」があり、館内には馬具などが展示されています。しかし、肝心のばんえい競馬開催シーズンは冬季につき休館中。春〜秋シーズン以外の帯広競馬場は「場外馬券売り場」として機能しますので、「馬の資料館」は競馬場というよりはむしろ場外馬券売り場の付帯施設といえるでしょう。開館は5〜11月の10:00〜16:00、金曜休。

緑ヶ丘公園(グリーンパーク)
 春〜秋シーズンの、帯広市民の憩いの場。緑ヶ丘公園内にある8haあまりのひろ〜い芝生が「グリーンパーク」で、そこにはかのギネスブックにも載ったことのある長〜いベンチがあります。これは、86年7月に市民の手によってつくられたもので、その長さはなんと400m! 緑が丘公園内にはそのほか、帯広市内では最も古い建造物も建っています。JR帯広駅からでも競馬場からでも3km徒歩45分。

幸福鉄道公園
 '70年代に「愛国から幸福行き」のきっぷで有名になるも'86年に廃線となった旧国鉄広尾線・幸福駅跡に設けられた公園。駅舎やホームが往時のままで残り、当時走っていた車両などが展示されています。JR帯広駅前から広尾行き十勝バスで「幸福」バス停下車徒歩10分。

  

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