日本全国競馬場めぐり
小倉競馬場
(福岡県北九州市)

 
おもひでの小倉競馬場

 現在の小倉競馬場の設備は、'99年7月にこけら落としがなされたのもです。それでは改修前、すなわち'97年までの(注:'98年は改修工事中のため小倉競馬はお休み)小倉競馬場はどんな風景だったのでしょうか。ここでほんのちょっとではありますが、昔をしのんでみましょう。


 
 イス席があって芝のフィールド。これは改修前のパドック(馬の下見所)です。両サイドに屋根付きのイス席(写真では左手)があって、ここに座って馬を見定めることができました。
 現在の小倉競馬場のパドックは「シアター風」となっていますが、かつては変わりダネな「サッカースタジアム風」だったんですね。
 なお、屋根に書かれている文字は「Japan Racing Association」すなわち日本中央競馬会(JRA)の英訳フルネームです。(この写真は'92年8月撮影)

 
メモリアルスクエア

 実は現在の小倉競馬場でも、改修前の光景をしのぶことができます。それが「メモリアルスクエア」。競馬場内スタンド端4コーナー寄りにあり、改修前の設備の一部を保存展示しています。庭園風にレイアウトされており、「ちょっと休憩」に向いてます。

 
 改修前のスタンド外壁に架かっていた大時計。今は地べたに移されて花時計のようになっていますが、時はきちんと刻み続けています。
 
 改修直前の数年間使用されていたゴール装飾板。芝コース用のもの(写真左)は小倉祇園太鼓を、ダート(砂)コース用のそれ(写真右)は「KOKURA」のローマ字をデザインしたものでした。
 なお小倉祇園太鼓は、毎年7月第3土曜を挟む3日間に小倉城跡周辺で行われているもので、ふたりの打ち手が太鼓の両側からたたくスタイルが特徴です。
 
かつては写真右下にあるボタンを押すと動いたが、今は壊れている。 【番外編】
 小倉祇園太鼓の立体フィギュアが載っているこのオブジェは、本来は'99年改装後の小倉競馬場のゴール板として使われるはずだったものです。この立体フィギュアはなんと、腕が動いて太鼓をたたく動作をしながら(フィギュア足下の座面が)ぐるぐる回るという、ゴール板の常識を超越した非常に凝った造りのものでした。が、馬がフィギュアが動くところを見てビックリするのを防ぐためか(?)、結局1回も使われることはありませんでした。1回も使われなかったということでは正確には「メモリアル」ではないのですが、これもメモリアルスクエアの一角に設置してあります。('05年7月24日撮影)
 

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