春が楽しみ! さくらたび
尾道の桜(広島県尾道市)

 
千光寺公園(山頂)から眼下をのぞむ
 
 
尾道の桜は、こんな桜!
  広島県東部に位置する尾道市は、映画や文学でもおなじみ。海のすぐそばまで山が迫っていて路地と社寺が多く、桜の似合う街です。ここでは、尾道市内の桜スポットのうち、「千光寺公園」、「西國寺」を中心に紹介いたします。

 (千光寺公園の桜)
  標高136.9mの千光寺山の頂上から中腹にかけ、ソメイヨシノを中心に八重桜も混じる計約1万本の桜。全国でも有数の桜スポットです。

 (西國寺の桜)
  西國寺は真言宗の寺で、巨大な「わらぞうり」が特徴的な仁王門が途中に建つ参道は、桜シーズンはまさしくトンネル状態になります。千光寺公園はシーズンには花見客でにぎわいますが、ここは桜シーズンでもそれほど人が多くないため、雰囲気を愛でる「さくらたび」には適しています。余談になりますが、その他尾道市内で桜がきれいな寺としては「天寧寺」などが知られています。

 
桜の場所
  「千光寺公園」は、平面距離ではJR尾道駅から北方向へ約1km。駅舎を出て背後を振り向くと見える小高い山が千光寺山で、その山頂付近一帯が千光寺公園となっています。
  「西國寺」は、JR尾道駅から東方向へ約1.5kmの場所にあります。
 
見ごろ
  尾道の桜の見ごろは、おおむね4月上旬です。なお、この頁の写真は00年4月8日に撮影したもので、まさしく満開でした。
 
アクセス

 (列車・バスで)                               
  JR尾道駅(在来線)下車。JR新尾道駅(新幹線)からの場合は、バスでいったん尾道駅まで出る形になりますが、新幹線利用でのアクセスの場合は、直接新尾道駅へ行くのでなく、手前の駅(福山駅か三原駅)で海沿いを走る在来線に乗り継いで尾道駅へ向かうアクセス法のほうが「車窓」という観点でおすすめです。
 千光寺公園へは、尾道駅から徒歩30分。公園は山上にあるので、短時間ですが階段道も歩く形になります。したがって、決して楽な歩きではありませんが、道中の桜もきれいなので、できれば歩きで登っていただきたいところです。もし、どうしても歩くのがきつい場合は、市バスで直接(ただし1日4〜5往復のみ)、あるいは「長江口(千光寺山麓)」からロープウェイでも行くことができます。ロープウェイは通常15分ごと、桜シーズン週末などはピストン運行されます。
 西國寺へは尾道駅下車徒歩20分、または市バスで「西國寺下」バス停下車すぐ。
 なお、長江口や西國寺方面へ行く市バスの本数は多く、ほとんど待たずに乗れます。バスに関する問い合わせ先は、尾道市交通局0848-46-4301。

 (ヒコーキで)
 遠方から尾道へのアクセスは、意外にもヒコーキが便利です。「広島市から遠い」と評判イマイチ?の広島空港ですが、逆に尾道からは意外に近いんです。空港〜尾道の直通バスは1日1往復のみですが、空港から三原行きのバスに乗って三原から電車に乗る、あるいは福山行きのバスに乗って途中の「高坂」バス停で瀬戸田・因島方面のバス「フラワーライナー」に乗り継ぐという方法で尾道にたどり着くことができます。空港からのバス(フラワーライナー含む)時刻等の問い合わせは、中国バス0849-53-5391。

 (クルマ・バイクで)                              
  千光寺公園付近には有料駐車場があります。ただし、台数がごく限られていますので、本来は公共の足でのアクセスをおすすめしたいところ。なお、尾道の街はクルマ不向きの地形なので、西國寺など尾道市街地を回るときは、街中に散在する有料駐車場にクルマを置きっぱなしにして、あちこち歩いて(orバス・レンタバイクなどで)回る形になります。
  バイクは、坂が多くて道の細い尾道においては、クルマに比べて役に立つ足で、尾道駅近くにレンタバイクを扱っている店もあります。桜スポットめぐりだけなら歩きでも十分ですが、その他いろいろな場所も回ってみたいというときに利用してください。なお、市街地にはバイクすら乗り入れることのできない階段道も多いので、このあたりお気を付けください。


 
路地の街には桜がよく似合う。 西國寺参道
 

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