春が楽しみ! さくらたび
二十間道路の桜(北海道静内町)

 
ひでぇ写真でごめんね。
桜並木ならぬ「桜の壁」!
 
 
二十間道路の桜は、こんな桜!
  サラブレッドの里として名高い北海道日高地方・静内(しずない)町の二十間(36m)の幅をもつ道路の両側に7kmにわたってずらりと植わっているおよそ1万本の「日本一の桜並木」。広い道の両側に花開くその姿は、「ピンクの壁」という表現がピッタリ。この桜は大正時代に皇族の来訪を記念して周辺の山々から移植されたもので、ソメイヨシノよりも背が高く、花の色が濃いオオヤマザクラ(エゾヤマザクラ)が中心となっています。
 
桜の場所
  静内市街地から北東へ8km(並木入り口まで)、町域の西端に近い場所にあります。市街地から約12km、静内農業高校にほど近い「桜まつりメイン会場から奥は宴会禁止(並木の近くに農水省の種畜牧場があるため、衛生面の観点から)であるため、桜鑑賞目的ならこちらのほうに行かれることをおすすめします。
 
見ごろ
  おおむね5月上旬から中旬。ゴールデンウィークにはギリギリアウトといったところでしょうか。この頁の写真は'99年5月5日に撮影したもので、ほぼ3分咲き。それでもこの年は早い開花でした。なお、当日は大雨洪水警報が出ているような天気だったため、写真映りが悪いことはご勘弁を・・・。
 
アクセス

 (列車で)                               
  JR日高本線・静内駅下車。列車本数は多くないものの、渋滞に巻き込まれる心配がなく、最も時間が確実です。駅から桜並木までは徒歩2時間の距離。もっともこれは並木の入り口までの所要時間で、並木のいちばん奥までは入り口からさらに2時間近く歩くことになります。従いまして「歩き」を勧める まるしんの頁 であってもさすがにこれは無茶。駅からは、バスかレンタサイクルを利用しましょう(後述)。

 (バスで)
  JR静内駅から農屋行き道南バスで桜丘小学校前下車、桜まつりメイン会場(並木のほぼ中間地点)まで徒歩30分。1日5.5往復運行('03年3月現在)。また、桜シーズン中は、桜まつりメイン会場まで直通する臨時バスも運行されます。時刻の問い合わせは、道南バス静内営業所01464-2-1231。

 (レンタサイクル・レンタバイクで)
  JR静内駅からレンタサイクルで8km約30分+並木走破約40分。保健所の前を通って静内市街地を抜けることができれば、ルートは簡単です。
 また、静内町の隣・新冠(にいかっぷ)町にある宿「ファンホース・イン・新冠ユースホステル(01464-7-2317)」ではレンタバイク(原付)を扱っています。まずは前日ここに投宿し、翌日バイクを借りて桜見物という裏技もあります。宿から桜まつりメイン会場までは約15km40分。
 これらのアクセス手段は、渋滞に巻き込まれる心配もなく、また並木の入り口から並木の最も奥まで走り抜けられるというのがメリットです。

 (クルマで)                              
  日高地方は公共交通機関の便があまり良くなく、勢いクルマに頼りたくなりますが、それゆえみんながみんなクルマで行こうとするため、シーズン中の休日の苫小牧方面からまっすぐ日高地方に至る国道235号は「行き」に大渋滞が起こり、結局「車でのアクセスはあまり向きません」という結果になってしまっています。札幌・苫小牧方面からの場合は、夕方から早朝の間に静内入りしましょう。また、十勝方面からの場合は、苫小牧方面からの大渋滞に巻き込まれないよう、南方向(浦河方向)から、または平取から新冠にかけての山あいを走る道道515号からアプローチしましょう。
 なお、「帰り」は桜見物後の行動パターンが分散するので国道235号も行きほどのひどい渋滞はないそうです。

  

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