春が楽しみ! さくらたび
身延山の桜(山梨県身延町)
 
 
久遠寺・仏殿納牌堂前のシダレザクラ
 
 
身延山の桜は、こんな桜!
  山梨県南西部に位置する身延町にそびえる身延山(標高1153m)の東麓は、シダレザクラの名所として知られています。身延山の桜は、「久遠寺(くおんじ)」本堂付近と、久遠寺の宿坊が集まる「身延山西谷」の2カ所に大きく分けられます。
 なお、身延町内には身延山のほかにも美しいシダレザクラが多数あり、これらをまる1日かけて巡るという楽しみ方もあります。
 
桜の場所
  「身延山」バス停から車道を少し歩くと、大きな山門と287段ある地獄の石段(「菩提梯」といいます)にぶつかりますが、その石段を上りきったところが久遠寺の本堂です(注:体力に自信のない人のために「男坂」「女坂」という迂回路あり)。本堂の脇にある「仏殿納牌堂」と「御真骨堂」の前に、それぞれ樹齢約400年といわれるしだれ桜の古木があります。
 一方、石段をパスして、そのまま車道を進むと西谷エリアに入ります。桜があるのは「本行坊」「麓坊」「北之坊」各宿坊のあたりで、樹齢は古いもので300年くらい。特に「北之坊」は、宿坊の建築物と桜との調和が美しく、私的にはここがお勧めです。
 なお、本堂の裏手と西谷エリアが歩道と車道で結ばれていますので、「バス停←→本堂付近←→西谷エリア←→バス停」という周回散策コースがとれます。
 
見ごろ
  おおむね3月末ごろです。身延山の桜は、山に生えているものであるにもかかわらず、どういうわけか周辺の桜に比べて早咲きですので、アクセス道中の桜がまだ咲いてなくても期待が持てます。なお,この頁の写真は'02年3月21日に撮影したもので,このときはズバリ満開でしたが、この年の開花は平年に比べ1週間ほど早かったそうです。
 
アクセス

 (列車・バスで)                               
  JR身延駅から「身延山」行き山交タクシー路線バスで終点下車(この間約4km)。バス停〜本堂は徒歩約15分(菩提梯利用の場合。「男坂」「女坂」利用だと20分くらい)、バス停〜西谷エリアは徒歩約7分、本堂〜西谷エリアは徒歩約10分。バスの時刻は、市販の大型時刻表に載っています。
 ただし、ピーク期の日曜などはバスが道路渋滞に巻き込まれる場合があるので(後述)、身延駅に降り立ったら、まず地元の人に身延山までの道路状況を聞いてみましょう。ここでもし「渋滞している」と言われたら、渋滞が始まった場所でバスを下車してその先は歩く(注:このバスは、バス停でない場所でも自由に乗り降り可です)か、あるいはバスに乗らずに一気に歩いてしまうのもひとつのテ。JR身延駅から身延山のバス停までオール徒歩ですと所要時間はおおむね1時間強です。
 なお、身延山内の簡単なマップは、JR身延駅などに置いてあります。

 (クルマ・バイクで)                              
  身延町近辺の東西方向はどちらにも山が立ちはだかってますので、基本的には北または南方向から国道52号線を走ってアクセスすることになります。'02年シーズンは、平年にくらべ開花時期がずれたので道路は空いていましたが、開花時期が平年並みの場合の満開時の日曜日などは、国道52号線の身延町役場付近から久遠寺まで数珠繋ぎの渋滞になることがあるようです(この場合、身延駅〜身延山の路線バスもそれに巻き込まれてしまいます)。桜付近の駐車場は有料です(90分まで300円、以後1時間ごとに100円。'02年現在)。
 また、身延は高速道路インターからのアクセス距離が長い場所でもありますので、特に4輪車の場合は、スケジュールには余裕をもってください。


 
地獄の石段・菩提梯。上りきれば天国、美しいシダレザクラが待っている。 久遠寺・御真骨堂前のシダレザクラ。樹齢400年の貫禄。
 
西谷エリア・北之坊。山門などの建築物とマッチ。 西谷エリアは、人が少なく静か。のんびり桜を愛でよう。
 

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