春が楽しみ! さくらたび
一心行の大桜(熊本県南阿蘇村)

 
形の美しさは随一
 
 
一心行の大桜は、こんな桜!
  一心行(いっしんぎょう)の大桜は、樹齢約400年のヤマザクラの1本桜。高さ約22m、枝張り約30m、幹の周囲約9m。「これぞ半円形」といった美しい形の桜で、背景には阿蘇の山々。非常に絵になります。
 この桜は、矢崎城(現在の宇土市)の主であった伯著惟冬の菩提樹とされ、島津氏の侵攻で落城を受けた後、その犠牲となった武士を弔うために惟冬が一心に行をおさめたことが桜の名でもあり地名でもある「一心行」の由来とされています。
 
桜の場所
  熊本県は阿蘇山の南西麓・南阿蘇村の中松地区にあります。この桜は、一面畑のど真ん中にポツンと生えている形であるため、非常に目立ちます。
 
見ごろ
  見ごろは、おおむね4月上旬です。なお、この頁の写真は'00年4月9日に撮影したもので、おおむね5分咲きでした。熊本市中心部のソメイヨシノが葉桜になったころが見ごろの目安です。
 
アクセス

 (列車で)                               
  南阿蘇鉄道「中松」駅から1km徒歩15分。熊本・立野方面からアクセスする場合、中松駅到着直前車窓左手に桜が見えますので、下車前の時点で場所の見当を付けることができます。列車を降りたら、駅舎を背に左方向へ歩きます。小さいながらも案内板が整備されていますので、迷うことはないと思います。また、「南阿蘇水の生まれる里白水高原」駅からも、国道を東方向に歩いて20分ほどで行くことができます。

 (バスで)
  大津中央(JR肥後大津駅から徒歩7分)・立野(JR立野駅から徒歩10分。後述)・阿蘇下田駅・高森などから九州産業交通バスで「中松小学校」バス停前下車700m徒歩10分。
 桜付近を通るバス時刻等の問い合わせは、九州産業交通大津営業所096-293-3151または熊北産交高森営業所0967-62-0515。九州産業交通の公式サイト(サーチエンジンに「九州産業交通」と入力すると出てきます。)でも時刻がわかります。

 (ヒコーキで)
  最寄りの空港は熊本空港。空港からは「大分」行き長距離バス「やまびこ号(予約不要・ただし定員制)」または「別府」行き九州横断バス(要予約)に乗車。乗車後は、下記(1)または(2)の行程をとってください。

(1)「大津駅南口」バス停下車。JR肥後大津駅から阿蘇方面の列車に乗り、立野駅で南阿蘇鉄道の列車に乗り換えます。

(2)肥後大津駅での列車の接続が良くない場合などは、大津駅南口バス停で降りずに、「立野」バス停でそのままバスに乗り、そこからさらに列車(南阿蘇鉄道)または路線バスに乗り継ぐと便利な場合があります。なお、「立野」バス停は国道沿いにあり、鉄道駅との間は坂を歩いて10分弱かかりますのでご注意ください。

 長距離バス時刻の問い合わせ・予約などは、九州産業交通(「やまびこ号」については096-325-0100、九州横断バスについては096-355-2525)まで。九州産業交通の公式サイトでも時刻などがわかります。

 (クルマ・バイクで)                              
  熊本・大分方面からですと、国道57号線・国道325号線を使ってアプローチするのが最もわかりやすいルートですが、この道路は阿蘇観光のメインルートのひとつでもありますので、シーズン週末は渋滞がちょっと心配です。熊本方面からですと西原村を経由して阿蘇外輪山(俵山)の峠を越える県道ルートもあり、大分方面からですと下記高森町経由ルートも使えますのでご参考までに。
 宮崎方面からの場合は、まずは高森町を目指してください。高森町〜南阿蘇村間は、おおむね国道325号線とその南にある県道との2ルートがあります。
 なお、桜のすぐ近くに専用の無料臨時駐車場はありますが、国道から駐車場への取り付け道路が全くの農道(俗にいう「一間道路」)であるため車の身動きがままならず、桜の直前に来てから渋滞することがありますのでご用心・・・。

  
 
バックは阿蘇の山々 桜に守られているかのよう・・・
 

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