春が楽しみ! さくらたび
五稜郭公園の桜(北海道函館市)

 
桜と五稜郭タワー
 
 
五稜郭公園の桜は、こんな桜!
  北海道の玄関口・函館市にある五稜郭は、明治維新直前の時期に江戸幕府が北方防備のために造った洋式城郭。日本最後の内戦「箱館戦争」の舞台として知られているところで、現在、郭内(=堀の内側)は「五稜郭公園」として一般に開放されています。
 この五稜郭の堀の外周(郭外)や郭内の土塁(堀のすぐ内側)を中心に、ソメイヨシノを中心とした約1600本の桜が植わっていて、春の函館に彩りを添えています。
 
桜の場所
  知ってのとおり、函館は北海道南西端・渡島地方の中心都市。五稜郭公園は函館市域の南西部、函館市街地の北端にあります。五稜郭公園は大通りからちょっと入った場所にあり、また周辺はビルに囲まれていて遠くからだと少々わかりにくいのですが、公園のすぐ脇にある展望塔「五稜郭タワー」がいい目印になります。ちなみに五稜郭タワーに登ること(有料)が、ガラス越しにはなりますが、公園の全容を眺めるほぼ唯一の手段です。
 五稜郭の郭内には無料で入ることができます。ただし桜シーズン中は19時から翌朝5時まで入郭禁止で、郭内での夜桜鑑賞はできません。でも、実は郭内よりもむしろ郭外(堀の外周)に植わっている桜の本数のほうがより多いのは意外なところで、こちらは夜のぶらり散歩・桜鑑賞が楽しめます。
 
見ごろ
  おおむね5月上旬から中旬。ゴールデンウィーク後半に間に合うかどうかについては「年によって微妙なところ」といえます。なお、この頁の写真は99年5月3日に撮影したもので、ちょうど満開でしたが、この年は早い開花でした。
 
アクセス

 (列車で)                               
  JR五稜郭駅(普通・快速列車のほか、一部の特急列車も停まります)下車2km徒歩30分。駅を降りて函館寄りにある、鉄道をまたいでいる道路をひたすら西へ西へと歩くと、城郭の裏手にたどり着きます。城郭の外周の堀の北側に架かっている橋を渡れば郭内に入れます。
 JR函館駅からですと4km徒歩60分。早朝でない場合は、市電かバスでのアクセスが便利です(下記参照)。

 (電車・バスで)
  もっともわかりやすいのアクセス手段が市電(路面電車)。JR函館駅からの場合、湯ノ川行きで約10分、「五稜郭公園前」下車1km徒歩15分(ちょっと離れているよ〜)。ただし、シーズンの休日はいつも混んでいてなかなか座れないのが難点。もし座っていきたい場合は市電を避けて、バスを使うのもテです。

 バスについては、いろいろな行き方がありますが、その中で、城の堀を渡って(橋は北側と南側の2ヵ所のみ)郭内に入るのに便利な停留所のみ下記にピックアップしました。バスの運行系統(どこ行きのバスに乗れば、下記の停留所へ行けるか)については、JR函館駅前にあるバス案内所などで問い合わせてみてください。
  「五稜郭裏」から裏側(北側)入口まで徒歩3分
  「五稜郭公園」「公園口」(両停留所は、ほぼ同一場所です)から表側(南側)入口まで徒歩7分
  「五稜郭」「五稜郭電停」(両停留所は、市電の「五稜郭公園前」停留所と同一場所です)から表側(南側)入口まで徒歩15分

 (船で)
  桜シーズンがゴールデンウィークシーズンに間に合った場合、函館市内の宿は予約困難ですので、青森からの夜行フェリーの中で寝て、早朝に函館入りするスケジュールを組むのもひとつのテです。ゴールデンウィークシーズンであっても、フェリーは少なくとも「人間のみ」であれば、ほぼ難なく乗れます。フェリーターミナルから五稜郭までの道のりはおよそ5km。函館駅方面行きのバスに乗って「五稜郭電停前」で下車するのがノーマルなアクセス手段ですが、函館市内のバスは結構朝寝坊(7時台にならないと、ほとんど動き出さない)なので、作者 まるしん は歩いて五稜郭へ行きました。所要時間80分。

 (クルマで)                              
  五稜郭公園自体は都会にありますので、正直なところクルマでのアクセスはあまり向きません。周辺に有料駐車場はあるのですが、メジャースポットでもあり特に桜シーズンは満車になりがち。もし、どうしても停められないような場合は、デパートの駐車場に停めて買い物をし(こうすると「○時間無料」になりますよね・・・)、クルマはそのまま置いて五稜郭公園へ向かうとか、うまく工夫してください。

  
 
ビルとも調和 早朝の五稜郭
 

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