史上最悪の記録となった完全失業率4.1%(293万人)、銀行や証券会社の倒産など不況・リストラはいっそう深刻となっています。また消費税増税や医療保険の改悪などによって国民の暮らしは悪くなる一方です。こうした状況のもとで、生活保障の最後の砦である生活保護の役割はますます重要さを増しています。生活保護のしめつけが引き続いているにもかかわらず、この間都市部を中心として被保護者が増加しています。国民の生活困難が深刻になっている今こそ、社会保障制度、なかんずく生活保護の「しめつけ」路線の転換、生活保護制度の充実が強く求められているのではないでしょうか。 昨年の総会以後の生活保護裁判では、九州の増永訴訟(自動車借用保護廃止事件)が一審で原告勝訴という画期的な判決を勝ち取りました(確定)。その他、審査請求や相談事例で実質的な勝利がありました。そして中島訴訟の控訴審判決、ホームヘルパー派遣訴訟の一審判決が年内に言い渡される予定です。 生保裁判連第4回総会は、「社会福祉110番」運動などネットワークづくりの先進地・大阪で開催されます。この1年間の生活保護関連争訟を振り返りこれからの不服審査請求や裁判を前進させるために大いに論議したいと思います。皆さんの参加を心よりお願いします。
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1 日程・会場
●日程 9月6日(日)午前9時半開場 10時開会〜午後4時まで
●会場 「エル・おおさか」(大阪府立労働センター)
〒540-0031 大阪市中央区北浜東3−14 06-942-0001
<交通機関>
新大阪駅・大阪駅からは地下鉄御堂筋線に乗り、淀屋橋駅で京阪電鉄に乗換え、「天満橋」駅下車。徒歩5分。
2 プログラム
[午前の部]
9:30 受 付
10:00 開会あいさつ
●経過報告 生保裁判連事務局
●特別報告 深堀寿美(弁護団)「増永訴訟勝利確定報告」
●記念シンポジウム「不況・リストラ下の生活保障・生活保護」
〜いま、貧困はどのように現れているか〜
<コーディネーター> 木下秀雄(大阪市立大学)
<報告者>
@クレジット・サラ金問題 原野早知子(弁護士)
A中小業者の現状から (要請中)(大阪府商工団体連合会)
B医療現場から 戸田輝子 (耳原鳳病院ケースワーカー)
C福祉事務所現場から 氏久 廣 (生活保護ケースワーカー)
[午後の部]
1:00 ●分科会
(1)生活保護と介護保障
・介護保険の導入を間近に控え、国民的な関心の高い介護の問題が争われている2つの裁判(大阪ホームヘルパー派遣訴訟、金沢・高〔たか〕訴訟)を中心にあるべき介護保障と生活保護について検討します。
(2)生活保護の補足性(資産と稼働能力の活用)
・生活保護裁判で争点となっている資産と稼働能力の活用について、中島訴訟(学資保険)や大阪での審査請求事例などを検討します。
(3)社会保障ネットワークづくり
・この間大阪では「社会保障・社会福祉110番」運動をはじめ社会保障のネットワークづくりが進められ、制度として実を結んだものもあります。そして、兵庫県をはじめ全国でもそうした運動が広がりつつあります。大阪での運動を学びながら全国の運動を交流します。
3:45 ●まとめ
4:00 閉 会
3 参加費・資料代(当日払い)
●参加費 500円 ●資料代 1,000円
4 申込方法
1 申込方法について
準備の関係もあり、同封の葉書にて申し込んで下さい(当日参加も可)
2 宿泊について
今回は事務局としては宿泊の手配は行いません=@くの下記ホテルに申込下さい。
○ホテル京阪大阪 大阪市中央区谷町1-2-10 06-945-0321
○大阪キャッスルホテル 大阪市中央区天満橋京町1−1 06-942-2401
(いずれも「天満橋」駅近く。シングル9、000円程度)
5 事務局
●現地事務局 法円坂法律事務所
〒540-0011 大阪市中央区農人橋2丁目1番30号 谷町八木ビル9階
06-944-1271
FAX 06-946-8749
●全国生活保護裁判連絡会事務局 竹下法律事務所
〒604-0985 京都市中京区竹屋町通麸屋町角
075-241-2244
FAX075-241-1661
6 会場地図