2002年4月ドラマ
今回のベスト5から10まで 投稿者:うーやん  投稿日: 7月11日(木)15時49分35秒

1,天国への階段
よかった。本当に骨太だと思った。最初から最終回前までしっかりしたドラマだった。人が生きていることがドラマなのだ。宮本真希と大塚寧々はエロイ、佐藤浩市は素晴らしい。
2,しあわせのシッポ
最初なんだ!ゆるいゾ!大丈夫かな?しかし少ない登場人物で何度も細部を塗り混むようにしてできあがった。最終回は号泣した。水野美紀、原沙知絵、もちろん長塚京三、佐野史郎よかった。
3,ごくせん
痛快な夢物語。こんな世界があってもいいかな。漫画的味わいがそのまま最後まで出た。もちろん小ネタの連続もトリック同様にくすぐった。仲間由紀恵、この路線以外の役できないと心配するほどハマッタ。
4,眠れぬ夜を抱いて
最初とばしたが、最後まで走り続けた。12年前の主人公の心情と今回の事件の発端を理解できないが、それ以外は完全に近い。ドキドキしたが最後は家族が可哀想だ。古田新太、怖すぎる。
5,ゴールデン・ボール
最初なんだ!ドタバタか?しかしこれも繰り返すと面白く悲しい純愛だ。役者さんがすみずみまで描かれている。ボーリングは素晴らしい、でも少し悲しい。人間もそうなのだ。ドラマだ。金城武やるな(驚)。
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選外になるが、連続もので全部で15本見ていた。もう忙しくなってきたので、これからは選別する。
6,ビック・マネー
株、銀行という世界をうまく描いた。最終回はドキドキでした。岡本綾、頑張ってね。男性陣も女性陣もうまく描かれていました。原田泰造はいい。毎日株価に注目するようになった。景気よくするドラマを期待。
7,First Love
ツッコミ所多く、暗い、渡辺篤郎の演技に違和感ある。でも朋子には考えさせられた。彼女の人生がドラマなのだ。周りを引き回す。和久井映見の演技だけで、印象深い。
8,ヨイショの男
最終回ひどいよ。「日本を変える」とフリばかりで、すごいのかと思った。でも会社つくるだけ?小泉さんの構造改革みたい尻すぼみだよ。でも矢田亜紀子がコメディとても楽しそうだった。それだけで許す。
9,三匹が斬る
時代劇で、ワンパターン。でもゲストを楽しんだり、火が多い殺陣を楽しんだり、これでいいのだ。小林稔侍、山田まりあ、よかったよ。毎回役人や大商人を大量殺人、日本人は江戸時代から政治家と悪徳経営者が嫌いなのだ?
10,春ランマン
にぎやか。付いていけないときもあった。でもほのぼのしていて、いいところも一杯。一人ボケ・ツッコミもよかった。青春だけど、意外と不器用な恋をしているのかと感想。辺見えみり、池田真紀イイ役でしたね。


おまけで10以下 投稿者:うーやん  投稿日: 7月11日(木)16時00分23秒

11,夢のカリフォルニア
最初でビックリ。その後はのんびり。最後もほのぼの。最初もほのぼのでいいのでは?若者の自己成長の物語で、同年代の人にはハマルかも。おじさんはもてあました。今も若者は、生き方が不器用なのかな?
12,九龍で会いましょう
全部はみていないが、不思議な味わいが残る。河村隆一、ハセキョーは印象深い。ストリーは恋や愛が入り乱れる定番ものだが、香港味が微妙です。
13,整形美人
もっと順位よくてもいい。米倉は頑張った。虻川は輝いていた。ただ整形というテーマにおじさんが入り込めなかった。恋愛で確かに外見は大事だ。そこを追求したが、全体のドラマの味わいと一致しなかった。
14,ウェディング プランナー
驚くべき職場結婚、職場恋愛のプランナーたち。木村佳乃は凄い服きていたな。子供役はうまいな。いしだあゆみ良かった。でも全体でインパクトがなかったのでは?
15,空から降る一億の星
問題の作品だ。視聴率は1番だ。おじさんはあえて、ワースト1にしました。倫理なく、滅茶苦茶な役、推理、筋書き。ドラマじゃないよ(怒)。3つのオムニバスにすればいいのに。話題性は1番だ。

かなり見ていますね、見過ぎです。順位は極めて個人的年齢・趣味が入っています。今回もこの掲示板に少し書き込みました。今回は公式ホームページの掲示板も少し見ました。「空星」と「眠れぬ夜」は熱かった。とくに「空星」はドラマよりも掲示板の方がおもしろい。単発、さくら、利まつ、ER、私の青空などNHKものも見ています。テレビドラマ依存症だ。いろいろ論議のあった視聴率も全体でみるとドラマの評価と一致すると思います。「空星」が視聴率がよくて、私の順位が最下位なのもある意味一致していることになるでしょう。「ごくせん」の視聴率が良かったのは嬉しい。そろそろ普通のおじさんに戻ろうかと思います。
月の最終回 投稿者:うーやん  投稿日: 6月26日(水)12時21分36秒

三匹 ☆☆☆ かみさんも時々見ていた。
三匹の侍のパロディであろう。しかし今作ると、この役者(小林稔侍、内藤剛志、高嶋政伸、山田まりあ)でこんな劇になるのかと納得した。ゲストの役者さんも意外で興味深い人が登場する楽しみ(時代劇のヅラをかぶる楽しみ)もありました。期待をこえることもないが裏切ることもない。水戸黄門はなんとなく権力にへつらう感じが抵抗があるが、三匹は必ずその街の権力者(代官と悪徳商人)を叩き斬るアウトローで反権力的です。その後絶対に信じられないが「山田まりあ」がナレーションで、「街は平和になりました」、と入る。単純にして荒唐無稽で、その快感は好きです。このシリーズは手持ちの大筒みたいものが登場して、炎のシーンが多かった。その映像は新鮮で美しかった。 

空星 ☆ かみさんは途中で分からないし暗いと脱落した。
不完全でいい加減で、大化けすることなく途中で見えた図柄のままのジグゾーパズルで終わった。ジグゾーパズルをモチーフに新しいドラマの描き方を考えたとしたら、終わったときにすべての今までの無意味なピースが再び意味づけられ、途中見えた図柄とは全く違うダイナミックな全体図が出現するように緻密な細部(デーテル)の意味づけが必要だ。それだけを期待していた。退屈で感情移入を拒否された描き方でストレスのたまる時間を我慢して付き合った(ツッコミながら我慢した)。何人の死や愛が脇道の意味のないドラマとして無駄使いしてしまった。最終回で話がここに(兄妹の心中−確か近親○姦の兄弟心中という江戸時代の劇に素材を得た歌もありました)集約するなら、もっと別の描き方があり、その方がいいドラマになったと思う。極言すると最終回だけみれば良いドラマだ。あとは新聞の予告だけでいい。みなさんの指摘通り役者さんのスケジュールとか色々の制約があり、制作者の意図も空回り破綻してしまったのだろう。しかしこんなやり方でも視聴率はとれるという素晴らしい可能性を示したもっとも印象に残るドラマである。 

天国 ☆☆☆☆☆ かみさんはSMAPが好きだがこれは欠かさず見た。
骨太の落ち着いたドラマだ。ストリーも一つ一つ納得がいく丁寧な作り(回想シーンが多いのに嫌にならない素晴らしさ)、役者もキャラも鮮明で分かりやすい。柏木圭一、柏木奈緒子、江成達也、江成亜木子、未央、横矢孝義、及川広美、本橋一馬、児玉亮、桑田規夫なども丁寧に描かれていた。絵がきれいだ。絵笛の牧場や湖や空、問題はあるが最後の青空、及川と働いた町工場、貧しい時代の圭一のアパート、刑務所を出た及川を迎える一馬の家など昔の日本の風景が懐かしく美しい。エロイです。宮本真希の充実した肉感、橋龍吉の尖った肉体、大塚寧々のけだるい大腿、加藤雅也の白いパンツ、津川雅彦のだぶつきながも乳首が透ける派手な衣装など役者は肉体だと思った。役者さんがイイ味だして、イイ仕事していました。物語は確実に展開し、見るものは感情移入できるし、納得できる。人生で一度「復讐すべき、絵笛を取り戻すんだ」という指令(心理療法の一つの交流分析でのドライバー)を作ると、途中で修正できない人がいるのだと悲しく思う。その愚かさが多くの人の中にあるので共感されるのだろう。人の生き方も「初めの事象の些細な違いが、後では大きな違う結末を引き起こす」というカオス理論から免れることはできないのだと納得した。 
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火の最終回 投稿者:うーやん  投稿日: 6月26日(水)12時23分29秒

整形 ☆☆☆ かみさんは整形という話題のためか初めから脱落した。
整形ブームの今にテーマとしては新鮮だった。しかし扱いは難しかった(最後のテロップで「整形を推奨するものではありません」がはいる)。整形万歳もしくは絶対反対にするには世の中の合意は固まっていない。整形という出来事を複雑な心理劇にすることも可能だったが、整形した米倉涼子から始まったドラマでは難しい。導入を整形する前から始めればできたが、暗い部分が多くなり全体の味わいが全く変わってしまうだろう。導入のテンションが高いので、中盤の展開がかなり辛かった。まったりして心理を描くことも、脇をふくらまして話しに厚みをもたせることも難しかった。それにしても保奈美の家族は楽しくてとてもいい印象です。家族や加藤晴彦の支えがあんなにあるのに整形することになったの不思議です。ドラマ上は整形までした保奈美の思いが家族や周りを変えたということなのでしょうね。みなさんの指摘するように虻川は頑張った。ウリナリで北陽をみたことはあったが、これで役者の仲間入りでしょうか。今後に注目したいです。 

春らん ☆☆☆ かみさんは若さと元気さについていけず初めから脱落した。
わいわい系でした。前回「人に優しく」で脱落した小生は、ついていけないと思ったが何とか最後まで付き合いました。若さはいいですね。仕事や恋についてこんなに仲間(6人ばかりでなく、あかねや宗太の職場仲間も気楽でイイですね)と語り合える。時代の違いでしょうか。小生の時代は「男は黙って」「自分は不器用ですから」でした。あんなに自由に喋れて、一人でツッコんだり、ボケたり、できません。今の若い人は、Hの付き合いはできるし、友達にも簡単になれる。しかし友達から恋人になるには意外と高い壁があるのか(やはり「不器用なのか?」)との感想を持ちました。中盤で話が揺れて進まず中だるみもあった。でもあかねと宗太の初Hで「よろしく」と挨拶したのは、妙に受けてしまいました。江戸時代の大奥を連想しました。最後の2年後にそれぞれ自立した人間として成長していく。めでたしめでたしです。役者さんも存分に楽しんだと思います。それが伝ってきました。 

追記:かみさんは「いい男好き」の日本の平均的な中年主婦と思う。参考までに記載した。☆の評価は入れないほうがいいかな?気を悪くする人がいたら、ごめんなさい。
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水の最終コメント 投稿者:うーやん  投稿日: 6月28日(金)17時21分14秒

ウェデング ☆☆ かみさんは初めからみていない。
それなりに楽しいのですが、予想通りということで終わりました(ユースケと飯島直子が結婚?は少しびっくり)。飯島直子(子役の子はいいなと思ってしまう母親)、木村佳乃(衣装が露出多く、こんな人職場にいたらドキドキするよ)、阿部寛(トリックとは違い普通)、妻夫木、ユースケ(ユースケそのままの役)などの出演者にしては少し物足りません。伊藤歩(ひたむきさや衣装は好感)や拓くん役の子役(うまいですね成長してますね可愛いですね、大人になるとどんな役者になるのかな)印象深いですね。高橋ひとみのクリニックやユースケの家族は添え物ながら面白かった、ただ味わいが全体と著しく異なるのは如何なものかな。初めのほうの1話形式の結婚式は楽しく石田あゆみさんの回は今も印象が残っています。木村佳乃の結婚の破綻から、すべて職場恋愛から結婚?、どういう職場だ!!結婚式の企画ではなく、職場恋愛の企画会社かよ!とツッコミたくなる。まあユースケが社長さんなのだから仕方ないのか。「バツ2にしたら殺す」はインパクトせりふである。推理も不要で気楽に与えられた絵を楽しむ番組でした。こんな番組も息抜きにいいかな。

FL ☆☆☆ かみさんは暗いと初めからみない。「ごくせん」を笑って見ている。
「ごくせん」をみていたので、ビデオでみていた。以前も書いたので詳細は省くが、幼年期の分離体験が人格障害を起こし、多分境界性人格障害に一致すると思われる朋子の物語である。この物語が混乱するのは、朋子さんの人格障害という概念が理解しにくことと直さんの治療者的自我が強すぎるためであろう。親の年齢である小生からみると、親のいう「二人を同じに育てた」という言葉は辛い。そんなことは出来ない。小生の場合、長女には親の期待と不安が色濃くでる。次女には放任がでる。三女には諦めがでる。当然子供に違う扱いであることは述べている。子供の年齢が近い小生の場合はこうだが、環境、年齢や性格が違えば様々です。それを「同じに扱う」ように努力したことが悲劇である。交通事故や飛び降りの場合誰を優先して助けるかは、「危機的状況が厳しい弱者を優先する」、それは愛とは違う次元であることは当たり前だと思う。普通分かると思うが、そうならない状況がこのドラマの悲劇性なのか。シリアス・ドラマの演技で目に付くこと指摘したい。直さんの顔をゆがめたり、夏澄の額のしわ、この頻回使用の演技は、さんまさんの顔と口演技と同じく目障りに感じた。顔より目を中心にした動きの少ない演技(和久井さんや佐藤浩市さんなど)の方が、静かな動きのドラマには好ましく感じる。心理を分析し興味深く勉強になった。

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木の最終コメント(1) 投稿者:うーやん  投稿日: 6月28日(金)17時24分01秒

眠れぬ夜 ☆☆☆☆ かみさんも見て好評
最初からテンション高く、まずまずの調子で最終回へ流れ込んだ。殺人も予想よりも少なかった(出だしでは大量殺人?を考えた)。倫理的にも意味のない死は好ましくないので良かった。ただどうしても12年前の愛にこだわり、時間を止めてしまい、この復讐が終われば又始められると考える中川欧太に共感や理解はできない(かみさんも理解できない)。実際3組の夫婦は夫が刑務所に入り、これから又時間が止まることになるはずだ。これがドラマの核であり出発なので困る。ここをとりあえず了解してしまえば、あとは完璧だ。推理もキャラも自然である。2つの事件が重層してひとつのジグゾパズルが完成した。最終回の空砲は見事に、12年前の空砲に繋がっている。そして2つの空砲に登場キャラのそれぞれの思いが込められている。社会背景のバブルや警察の描き方も妥当な範囲だと思う。4組の夫婦(大杉漣も含めて)もほどよく描かれていた。女たちは強いなと思うが、健気に演技していた可愛い子供たちが可哀想だ。古田新太は凄かった。役者だ。渡辺由紀も良かった。ただ残るは悠子の謎ですが、何でしょう?ベッドのシーツが謎ではあるまい(笑)。原作に書いてあるのでしょうか。読むしかないか。

しあわせのシッポ ☆☆☆☆☆ かみさんもみる。最後は涙でした。
初回でやめようかと思ったが何となく見続けて、後半から感動した。登場キャラは少なく、テーマも親子と幼なじみの愛である。時間はゆっくり流れる。脇道は陸と笙子の愛と生徒の進路問題である。もちろん殺人も自殺もない。ただ父の病死がある。それがモチーフだから、そこに向かって皆の思いが美しく収斂していく。最終回表情を余り顕わさなかった美桜がただただ号涙するシーンはいい。親が死んだら誰にも見られず思いきり泣いて欲しい。こんなドラマもあるのだと感心した。ストリーは離婚して別れた父が病気になり、最後娘に受け入れて貰いたく出現する。人として先輩として父は娘に思いを伝える。娘はそれを受け入れていく。これだけで11回話を持たせることは大変だ。伏線もみえみえだ、結末もみえみえだ。でもセリフや役者の演技が細部を緻密に塗りこんでいく。美桜(水野美紀さん)、八さん(長塚京三さん)、笙子とその妹もキャラとして秀逸だ。「私は強い」という笙子のセリフには驚かされ納得した。もちろん佐野史郎さんは善人を演じても素晴らしいと感動した。−−最後にドラマとは関係ないので恐縮です。八さんが自分の病状を理解し手術を拒否したのに、娘が成功率の低い手術をして欲しいと願う状況は、時に見られる。八さんは娘の思いから手術したと思います、前向きに生きるという決断ではないと思う。医者は寝たきりを作ることを恐れ、侵襲的メスを思いとどまってくれた。昔より脳についてはかなり明確に病状が分かるので、詳しく説明できると思う。医療者と八さんは無意味な手術をしないことが、前向きの選択であることを娘が理解するようにして欲しかった。医療費と医師の時間が浪費され、八さんの命も短くなったかもしれないのだ。10年後は病巣を手術しないで開頭だけすると、医師は傷害罪で訴えられるようになるかもしれない。医療情報の開示は必要だが、価値観の違う当事者をまとめることは本当に難しい。成功率5%といわれて、やめる人とやる人がいる。失敗すると成功率5%で成功しないのはおかしいという人もいるのだ。抱える問題は多い。−−地味なのに意外と視聴率がいいのは渡鬼から引き続きみるパターンなのかな。
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木の最終コメント(2) 投稿者:うーやん  投稿日: 6月28日(金)17時27分53秒

ビッグマネー ☆☆☆ かみさんは興味がないので見ない。
男性に支持されるドラマかな。でも長瀬ファンもみたようだ。小生も興味はあった。株や銀行などについてとても勉強になった。一つの見方として日本的な信頼を中心とする社会「誠実な銀行員関根さん(近藤芳正)、親友を大事にする小塚(植木等)、親分子分の任侠道の辰美(小日向)−蒔田(松重)など」 VS 米国中心にした世界標準の市場というグローバルな社会「金と仕事が自己実現で不必要な倫理や感情を捨てた山崎(はーらーだ泰造です)、電話で言われたまま動く河井美紀(金子さやか)キャリアアップを目指すおおくら涼子、合併吸収の項目を入れ込むウィンザー銀行など」の対決と考えました。このドラマとワールドカップをみて、今の米国中心の世界の経済のあり方ではとん挫すると感じました。人は地球という有限に存在している。経済活動も自ずと有限性を内包しているシステムでなければいけない。経済学の理論は物理的数学的に未熟と感じます。最近ようやく複雑系システムを導入した経済学が論じられるようになりました。小塚老人が1万円札をだして「これは紙だ、しかし信用があるから1万円になる」(文言はちがうかも)といっていた。信用というものの上で、マネーゲームが行われている。しかしそのゲームが実体を伴わず信用を低下している可能性がある。現在の経済は右上がりではない新しいシステムを構築しなければ、米国も日本も安定した経済活動は破綻する。その新しいシステムはグローバル化にそれぞれの地域の知恵を十分加えたものがヒントかと思いました。白戸グループが価値観の違うウィンザー銀行と手を結び、まつば銀行を潰したことには違和感が残る。誠実な関根さんも外資系のウィンザー銀行では壁にぶつかると思います。白戸グループが提唱した模範銀行員が関根さんなら、関根さんはやはり信金くらいで仕事することが妥当ではないか。またドラマとは離れてしまいましたが、それほど勉強になった。ドラマは死人がでなかったし、最終回は結末にドキドキして良かった。赤字の赤を嫌う銀行(はじめて知った)ドラマで赤の衣装や照明の使い方に感心した。白戸も逮捕されたのは妥当だと思う。松重さん、近藤さん、相島さんなど脇の男性陣良かったです。長谷川京子、岡本綾、金子さやか、おおくら涼子(名前分からずごめん)の女性陣もよかったです。もちろんどこかで指摘された大口(ビッグマウス)のはーらーだ泰造は凄みもありいい役者ですね。いっそ泰造主人公でビッグマウス〜金も倫理も飲み込む魔術師〜なんて(笑)


ファースト・ラブで考える(1) 投稿者:うーやん  投稿日: 6月21日(金)15時29分27秒

(1)みなさんの指摘通り、今クール3回目の飛び降りです。困りました。93年の有名な本には色々な事例が記載されています。7階20mなら2秒で着地し、そのときのスピードは70km/hである。下がコンクリートならほぼ即死、植え込みや木や車のボンネットがあると助かる可能性は高くなる。落ち方や発見の時間などで様々と記載がある。通常、覚悟の上の自殺で、リスト・カットや薬物などより衝動性は強い。今回のものは、画像では6階、セリフでは5階で、下に植え込みがあった可能性が高いことから、助かることは思ったよりありそうだ。もちろん2秒足らずで、直さんが着地地点に着いて、外傷を軽くするように体勢まで取れたかは想像するしかない(ドラマだから描かないものは想像することになる)。外傷の程度はやはり軽傷すぎる印象が強い。通常、高い病院の屋上には高いフェンスを設置し、出入りできないように配慮してある。自殺はできるだけやめて欲しいものです。ドラマであると冷静に判断する人がほとんどですが、まれに冷静にみられない人もいます。100人いると100通りの感じ方があり、社会的影響を与えるリスクを危惧します。
(2)朋子さんは人格障害だと考える。心身医学用語事典では、人格特性が柔軟性に欠け、不適応を起こし、重篤な機能障害やその特性を有する人の悩みを引き起こす場合をいう。妄想性、分裂病質、分裂病型、反社会性、境界性、演技性、自己愛性、回避性、依存性、強迫性の10の小分類がある。その中の境界性人格障害かもしれません。診断基準には見捨てられを避けようする常軌を逸した努力、不安定で激しい対人関係、自我同一性障害、自己を傷つける可能性のある衝動性、自殺または自傷行為、不適切で激しい怒り、ストレス関連性の妄想様観念または重篤な解離症状(心因性健忘、強い孤独離人、多重人格)を示す。原因として生まれつきの強い攻撃衝動や欲求不満に耐えられさ、乳幼児期の分離−個体化など精神発達上の問題などが考えられる。PTSDが関係する場合もある。人格障害の治療は困難で、薬物は有効ではない。治療中断例が多い。一般に、精神科治療の範疇にない。問題人物で周りの人は振り回され大変なことになる。できれば近寄らないほうがいいが、とても魅力的で才能にあふれた人もいて、周囲でのめり込んでしまう場合もあり注意が必要である。。多くのドラマは様々の人格障害が登場する。それで話が進展し興味深い事件が起こってくる。今クールでも「空降り」「天国」「整形」「ごくせん」「眠れぬ夜」「ビックマネ」「夢カリ」「ゴルーデンボール」などで様々な人格障害が登場している印象を持ちました。詳細に考えると膨大になりそうです。そこまで気力も能力もないので省略します。 つづく
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ファースト・ラブで考える(2) 投稿者:うーやん  投稿日: 6月21日(金)15時30分54秒

(3)直さんについて色々論議があります。小生は渡辺篤郎さんの演技には違和感が強い。しかし直さんには同情する点がある。カウンセラーという職業が関係していると思います。直さんは自殺念慮の強い「うつ病?」の社長さんを、いつまでも引っ張ってカウンセリングしていた。クライアントの朋子に対して逆転移を起こし恋愛感情をもってしまう。通常カウンセラーは常に自己分析して自己統制をして修正すると思います。しかし直さんは治療者として余りにもナイーブで優しいようです。クライアントの欲求に自分の能力を越えてまで応え(こたえ)ようとしています。恋愛に関しても相手の欲求に応えてしまう、男あるいは人間としてより治療者として反応してしまう。より困って悩んでいる方に愛情をむけてしまうようです。それが夏澄と朋子で揺れる愛情の振幅の大きさになってしまうと思います。これに違和感を感じるか、感動するか、見る方の人生観に依存することになる。小生は直さんの治療態度は倫理上問題あるが、治療者として同情できる点もある。直さんは自分の心の闇(最初の教師での挫折体験?それよりももっと奥深い?)を早く自己分析して、修正しないといけません。これからも大変な人生を歩むことになりそうです心配です。しかし、それ故にドラマになるのです(苦笑)。
長くなりました。判断の間違いや適切でない部分もあるかもしれません。読みとばして下されば幸いです
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空降るはパズル 投稿者:うーやん  投稿日: 6月 4日(火)14時12分54秒

小生も不安ですが論議に参加しようと思います。
@「空降り」は普通のドラマではありません。これはエンドロールが示すように、「ジグゾパズル」です。各エピソードはパズルのピースでのみ存在します(それ故、細部は曖昧であり妥当性や整合性は無視されています)。女子大生殺人事件、船上パーティ、由紀の完三刺傷、美羽の殺人と自殺、由紀の自殺と自立、優子と完三の兄弟の秘密、完三の涼刺傷までエピソードは曖昧に「ばらまかれて」存在している。さらに鮮明でない完三の射殺体験、涼と優子の出生の秘密、涼の精神構造(人間不信、愛情に対するアンビバレンツ、フラッシュバック体験ありのPTSD心的外傷後ストレス症候群?)などの謎が示唆されていく。これがドラマが続く意味である。これらエピソードは全体でも細部でも矛盾し(優子と美羽の関係、由紀と涼の関係)、了解不能で(なぜ美羽は簡単に殺人し自殺したか細部は描かれない。1話で終わり、あとは美羽なんて存在していないように話が進む)、倫理欠如(刑事が傷害事件を告発しなかったり、犯人を挙げることなく、傷害事件起こしたり。大澄賢也殺人事件があっても誰も反省なし)である。他にもこのHPの書き込みが示しています。すべては曖昧なままユルク(まったり)積み重ねることなく、「ばらまかれて」進んでいく。突然大きな事件が起きても、次回は無視してユルク(まったり)別のエピソードが始まる。
Aこのドラマの制作は細部を描く能力がないのだろうか、あるいは無視しているだろうか。当然視聴者は前述の曖昧さに苛立つ。また視聴者は演技者の背景や目的や意図が判明していないので、演技の表面しか見ることができない。キムタクがキスばかりしていても、その精神構造が明示されていないので、ただキスしているシーンしかみえない。深津エリもこのドラマでも演技には共感できないのでなじめないでいる視聴者が多い。井川遙とキムタクのキャラの深部まで描き切っておけば、視聴者は感情移入して、井川遙も名演技にみえるかもしれない。これらの理由のため、このHPで書き込みや非難やツッコミが多くなる、勿論擁護意見も増える(これがこのドラマの最大の売りで狙いかもしれない)。この対極が「天国」だ。ストリ−でキャラの深く細部まで提示されいるので、加藤雅也が煙草を吸い、佐藤浩市が笑うシーンも、素晴らしい演技になってしまう。脇の大塚、中村、本上、古手川も演技が素晴らしい。演技は役者より脚本やカメラやプロデュ−サ−の責任が大きい。
B最終回までみるとパズルが完成し、謎がすべて繋がり判明してくる。これまで意味不明に「ばらまかれた」エピソードが再構成されて、意図される以上に無意識的な意味までも与えられる。そうしてこのドラマは広く深くなる(漂流教室のように)。ビデオやDVDで再発見し再構築される。ドラマのスタイルがちがうので、評価は最終回でなされることになるでしょう。以上は希望的予想でした。当然、分からないまま、多くのツッコミどころが残る可能性大で、そのときはブーイングです。勿論それも視聴率をあげる、制作の意図かもしれない。(笑い)

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空降るはジグゾ−パズルでした 投稿者:うーやん  投稿日: 6月 4日(火)17時26分59秒

本日の小生の書き込みのタイトルを変更します。そして、これはmerryさんの意見を参考にしたようです(勿論多くの書き込み内容も参考にしています)。前ページを見てください。サスペンスはパズルだ。当たり前ですね。本日の小生の書き込みの意図は、普通のサスペンスはジグゾ-パズルのピースをはめていくと、積み重ねられて、少しずつ重みを持ち、描かれている世界が明らかにされる。ところがこのドラマはそれを拒否している。エピソードのピースが独立し自由である。大きな事件でピースが大きいと思っても、次の週にはピースの形も中味も変質している。
毎回ジグゾ-パズルを少しずつ作っても、次に向かうとピースの絵柄が変わっている。ゲームを続けることは困難になる。「型破りで掟破り」である。そういう意味で極めて新しいドラマである。良い悪い、好き嫌いは別として、「極めて新しい驚くべきドラマ」である。ただ最終回での落としどころ次第では、完全に視聴者を無視した、製作者の自己満足で終わるかも(笑?汗?)。やはりこのドラマは真剣に見ないことにします、こんなやり方が成立するかどうか、それだけを見ていきます。それでは最終回後に評価します。
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2002/5/31 投稿せず
一時論議になっていた
ドラマと倫理についてコメントします。現在、公務員、政治家など仕事している人すべて、更に社会で人として生きていくためには守るべき道徳あるいは社会規範があります。それが倫理です。そういう面から極めて一面的に否定的に滅茶苦茶にまとめる(一部ツッコミつきです)と今クールのドラマはこのようになってしまいます。

天国への階段−父の仕事と命、さらに恋人まで奪われ、復讐のため成り上がり若手実業家が2つの殺人を犯した物語。
ごくせん  −任侠一家で育った女性が高校で、生徒に義理と人情を叩き込む物語。
三匹が斬る −極悪の親分や代官を懲らしめると称して、毎回主人公3人が大量殺人する物語。
夢カリ   −同級生の自殺、家族や恋人のリストラと暗い暗い物語。どんどん社員がリストラされ会社なくなるよ?
空から降る −殺人2件、自殺1件、自殺未遂1件と事件は起きるが、キスするだけの男と顔しかめるだけの刑事の物語。
眠れぬ夜  −12年前の恋人殺人を引きずり、妻子・会社を犠牲にして拉致・誘拐を企てる男の物語。
ヨイショ  −人を気持ちよくさせるために命を懸け、自分は人間を愛していない男の物語。不倫で出世した女部長付き。
ファ-スト ラブ −高校教師で教え子、カウンセラーでクライアントと恋愛する職業意識欠如した優柔不断男の物語。
しあわせシッポ−末期の病状で手術を拒否して逃避している初老男と成長し自立できない幼なじみの男と女の物語。
整形美人  −自己否定感情を容姿のせいにして全身整形し、ささやかな復讐と大きな恋愛で自己肯定を企てる女の物語。
春らんまん −金欠病の若い男女が同居し、そこに不倫カップルや夢を捨て切れないカップルが入り乱れる物語。
ウエディング−離婚母子と結婚式離婚の男が結婚式企画会社で、お節介する物語。怪しげなカウンセラー付き。
ビッグマネ −個人的恨みの株持ち老人と若者が怪しげ総会屋集団とつるみ、詐欺同然の悪徳銀行と対決する物語。
ゴールデン・ボール−夫の不倫と不倫願望の妻と若い男の物語。意味もないボーリングがおまけ付き。 
九龍で会い −職場不倫カップルの別離と新しい恋人、香港女まで入り乱れるツアー会社の物語。仕事できるの?

世の中バブルから後は、不景気が続く。交通事故死者は約1万人、自殺者3万人、平成12年度犯罪白書で調べると、殺人事件での死亡者1334名、重傷者2612名。暴力団構成員4万4000人である。さまざまな事件が起きている。鶴田浩二じゃないけれど真っ暗闇じゃございませんか(昔から言われていたことなのだ)。そしてドラマがこんな殺人や不倫や職業モラル欠如などではなんだと怒りたくなる。ドラマも社会の一員ならば倫理を守るべきだと怒りたくなる。しかし怒る人や不快な人は見ないで避けるようにする(チャンネルと電源を握っているのです)。世の中がこんなありさまなので、ドラマもこんなものですと、楽しめる人は見ればいいのです。現実的なるものは理性的である。と私は思ってしまう。確立した人格が個人の自己責任でドラマを楽しむ。判断ができない子供に対しては、冷静にドラマの虚構性と限界について語ればいい。ドラマとは如何なるものであるか語ればいい。それが大人の役目である。しかし遊びでこんな風に書いてみたら、オイオイと考えた。全体的にドラマ視聴率低下の一因も、社会の不景気と連動し、倫理欠如と内容の暗さにあるのかもしれない。
追伸:こんな見方もできると書いたであって、読んであまり真剣に反応しないで下さい。そのうち明るく肯定的に書いてみたい(ヨイショの男を見習って)。ヨイショ!


一回目の評価 投稿者:うーやん  投稿日: 5月 6日(月)01時05分01秒

今回のドラマの初回一行コメントをします。
天国への階段☆☆☆☆☆ 絵きれい。エロイ、宮本真希すごい。重厚。殺人はバレテいるのに終わりまでもつか?
ごくせん  ☆☆☆☆☆ テンポよし。明快、楽しい。学園+任侠もの。終わりまで同じパターンでもつかな?
夢カリ   ☆☆☆☆  暗い、明るいのブレが大きい。青春+ホームドラマ?泣かせたり剛にイライラしたり。
空から降る ☆☆☆☆  奇妙にユルイ。刑事+ラブ?伏線ばらまき過ぎ、大丈夫?のんびり見ればハマルかな。
眠れぬ夜  ☆☆☆☆  初回から飛ばし、豪州まで広げて、まとまるの?今は面白いが、妥当性に欠けたら失望。
ヨイショ  ☆☆☆☆  吾郎と矢田が楽しそう。他愛ないこんな生き方もあるのか?生きる事に妙に安心した。
FistLove  ☆☆☆   深田に違和感あり、和久井が怖い。人間関係の設定をどこまで複雑にしていくの?
しあわせシッポ☆☆☆   本当にユルイ。意外とこれがいいのかな?少しずつ感動が深まる事を期待!
整形美人  ☆☆☆   設定はすごい。最初は勢いテンポいいが、中だるみ?今後二人結ばれる?無理だよ!
春らんまん ☆☆☆   ガヤガヤ楽しく、時々深刻で感動。このままガヤガヤ終わるの?山口あゆみ頑張って!
ウエディング☆☆    結婚はドラマだ。いくらでも話は作れる。少し感動しても、話に新鮮さが欠乏?
ビッグマネ ☆☆    面白く株の勉強になる。しかし世の中こんなマネゲームじゃ、ドラマみてる私は非生産的。
ゴールデン・ボール☆☆    これ何でしょう?前半と後半がバラバラ。面白いが。
「渡る世間」これまでみていなかったので未見、「九龍」は見落としていて未見。
10日間イタリア旅行して、ビデオ録画をみて、ようやく追いついた。リアルタイムでみなかったので印象はかなり変わった。(1)今回はユルイ感じのドラマが多い印象を持った。「夢カリ」「空から」「しあわせシッポ」「春らんまん」などユルイ感じがする。最終回までみると驚かされることを期待します。「天国」「眠れぬ」「ごくせん」「整形」は最初からテンション高く進むが、中だるみなく、最終回まで続くことを期待します。(2)ドラマのカテゴリーが2つ以上あるものが目立った。ラブ、青春、学園、サスペンス、ホーム、企業ものなどの中で、半々ものや判別できないものが目立った。すっきりしないが、そういう時代なのだ。カテゴリーにとらわれず楽しみたい。(3)最終回の延長、野球、サッカーで放送時間が混乱しないことを祈ります。
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多様性の世界のドラマは? 投稿者:うーやん  投稿日: 5月10日(金)09時28分12秒

大変なことになりましたね。小生は昨年転勤を契機にドラマを見るようになりました。このHPは欠かさずROMして、たまに書き込みをします。9.11とアフガン空爆の時に「秋の夕映え」さんの書き込みをみて共感し、初めて「本家のヨメ」について書き込みました。そのときから新鮮な切り口や情報を提供されていたと思います。しかしこのHPの参加者は若くて真剣で熱いと感動しました。小生のように年取ると、今日命があってドラマが見れたら良し。このHPをROMできて時々書き込めれば最高!最高!だ。感謝!感謝!で今期も10本ほどドラマみています。色々あって楽しいです。ドラマも多様なら、人も多様です。良い悪いで判断しないことです。良い悪いという属性が存在にあるのではなく、差異があるだけなのです。スマリアンの論理学の「神は在ると信じたときに神は存在せず、神は無いと信じたときに神は存在する」というパラドックス的真理を考えてみてください。「良いドラマと信じたときにその人にとってドラマは悪くなり、悪いドラマと信じたときにその人にとってドラマは良くなる」ものです。「秋の夕映えさん」もほとぼりがさめ、書き込みたくなれば書き込めばいいと思います。改名を宣言して(匿名性の特権です)書き込んでもいいと思います(ページ作者さまの了解の範疇で可能?)。以上、年寄りの戯言で直接ドラマと関係ないので、ページ作者さまは削除しても結構です。参考文献:「決定不能の論理パズル」レイモンド・スマリアン著 白陽社1990年
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終盤に向けて2回目コメント 投稿者:うーやん  投稿日: 5月27日(月)11時59分33秒

今回のドラマの終盤に向けて2回目コメントをします。
天国への階段☆☆☆☆☆ 絵きれい。エロイ。重厚。ストリ−も終わりまでこの厚みを維持できそうだ。
ごくせん  ☆☆☆☆☆ 明快、楽しい。いつの世でも変わらぬ大事なものを教えてくれる。このまま終盤へ!
夢カリ   ☆☆   ↓ユルイ。剛にイライラ。意図的演出かもしれぬが、テーマや展開の妥当性がみえない?
空から降る ☆☆   ↓本当にユルイ。伏線ばかりで従来ドラマを拒否した作り?のんびり見てもハマれない。
眠れぬ夜  ☆☆☆☆☆↑初回から飛ばし、展開は予想外に広く面白い。結末が期待はずれでないことのみ祈る。
ヨイショ  ☆☆☆☆  吾郎と矢田が楽しい。こんな生き方あり?生きる事に安心した。
ファ-スト ラブ ☆☆☆   渡辺篤郎に違和感あり、深田はイイかも。和久井は怖い。妥当性が崩れてきている?
しあわせシッポ☆☆☆☆ ↑本当にユルイ。これがいい。感動が深まる。こんなやり方があったと感嘆する。
整形美人  ☆☆   ↓最初はテンポいいが、中だるみ。無理に幸せな結末はないでしょうね。
春らんまん ☆☆   ↓ガヤガヤ楽しく、時々深刻で感動。それでいいのかな?結末も作品も普通だったりして。
ウエディング☆☆    結婚はドラマだ。いくらでも話は作れる。感動しても、新鮮さが欠乏だ。
ビッグマネ ☆☆    株マネ−ゲ−ムか?世の中はゲームだ!ドラマもゲ−ムで許せるか。個人的には今ひとつ。
ゴールデン・ボール☆☆☆  ↑黒木・金城・篠田と関係がまとまり喋りも面白い。後半ゲストも楽しい。これでいい。
「渡る世間」これまでみていなかったので未見、「九龍」は見落としていて未見。
今回感じる2、3の事柄につて述べる。時間だけでなく、空間も含む概念として考えて下さい。
@「ユルイ(まったり)」について:「夢カリ」、「空から」「しあわせ」などがユルイ。意図的演出と考えるが、「夢カリ」「空から」は深まりもしないのでイライラしてきた。。「しあわせシッポ」では時間も空間も日常のように流れていく。特に登場人物も増えない。しかしゆるく深まっていく。これは快い佳作だ。昔のドラマはこうだったね、とカミさんと話している。「ユルイ」の対極のドラマは「眠れぬ」「ごくせん」などで、テンポよく進み、付いていくだけで大変。早いと深まらないのだが2作品はその罠に陥らず続いている。それが評価を上げた。
A「厚み(深さ)」について:「天国」「眠れぬ」などは厚い。重くて活字が一杯の小説(ドストエフスキ−など)を何日も徹夜して読む感じだ。ストリ−も登場人物も厚い。「空から」も一見厚そうだが、綿菓子のようで、キャラもストリ−もまだしっかりしていない(終盤前なのに!)。「ヨイショ」「ごくせん」「ゴールデンボール」などは薄い。しかし登場人物のキャラや語りが楽しく味わいを出してくれる。新しいテーマを提出してくれる。「整形」「春らん」「ウエディング」はやはり薄い。約束通りだ!見えているよ!同じだよ!とツッコミを入れてしまう。
B「妥当性あるいは違和感」:ドラマとして成立しているかの決め手の部分。「夢カリ」にはキャラもストリ−も違和感が残る。「空から」でも木村拓哉、井川遙、さんまの演技に違和感がある。「ファ−ストラブ」にも渡辺篤郎のキャラにも演技にも違和感がある。これには最初深田恭子に違和感があったが、それが渡辺篤郎に移行した。これはかなり個人的なことでこの発言にも違和感があるでしょう。語れば長くなるし、まだ小生の中でまとまっていない(ごめんなさい)。
以上言葉足らずの点が多いでしょうが、終盤を前に感じた評価とコメントです。良い悪いではありません。味わいが小生(枯れた50歳過ぎ)に好ましいかの評価です。年代や人生観で評価は変わる。だからこの掲示板が存在して楽しいのです。