ミニジャック付きマウスを作る

自分で考え出したスイッチでパソコンを操作しようとしたとき、ドライバの開発の敷居が高い(大学でC言語を少し学んだが、さっぱりわからなかった)。おまけにパソコンの価格が高いので、壊したら大変。そこで二の足を踏みたくなるが、よく考えれば、マウスのクリック操作はスイッチをON,OFFをしているだけ。それならその部分を別のスイッチに置き換えても回路としては同じことではないか!。
そこで、壊れてもよいように、電気店で一番安いUSBマウスを買って改造することにした。が、どうせなら簡単にスイッチを交換できる方がよいので、ミニジャックをつけることにした。もちろん改造するからにはメーカーの保証は受けられないので、挑戦する場合は自己責任になる。また私も、このホームページを参照して改造し、起こった不具合についての責任は負わない。

買ったマウスはArvel製のUSBスクロールマウス「ブロッキー」(型番MBKUS-YG)である。選んだ理由は、いちばん安かったから・・・。

図1

完成した写真が図1である。 ミニジャックにつないだスイッチをON,OFFすると左クリックと同じはたらきをすることができる。おまけにマウス自体も普通に使うことができる。

製作方法

底部のネジを取り外し、上部のカバーを外す。ボタン側はツメではまっているので折らないように。ボールと、ボールの動きを伝えるギア(2つ)を外して基板を持ち上げると、簡単に基板を取り外すことができる。

図2

クリック操作はマイクロスイッチのON,OFFで行っていた(図2) 内部構造までは調べていないが、テスターで調べたところ・・・

ア−イ・・・スイッチを押すとON、離すとOFF
ア−ウ・・・スイッチを押すとOFF、離すとON

がわかった。よってアとイから配線を引っ張ってくればよい。なお、今回はスイッチをつけるだけなので極性は関係ない。マウスとしての機能を温存するため、配線は基盤の裏(と言ってよいのか?。スイッチとは反対側)からつないだ。なお、導線の長さはマウス内のどこを通すかを考えて、必要な量を確保しておく(半田付けしてから「足りなかった!」ということがないように)。図1を参照してほしい。はんだづけ、私は下手くそ・・・。(図3)

図3

ミニプラグを取り付ける

マウスの機能を妨げずにミニプラグを取り付けるスペースがないか探すと、お尻?の部分なら、基板を削り、プラグの端子を曲げれば大丈夫そうであった。早速とりかかるが、基板は堅い。カッターナイフではびくともしない。手元にあるものをいろいろ試し、原始的だが、キリで穴を開けるとうまくいった。(図4)

図4

ミニプラグに、先ほどマウスのボタンに半田付けした導線をつなぎ、ミニプラグの長い方の端子を曲げた(図5)。

図5

基板にセットした状態(図6)

マウス底部を2カ所、はんだごてで溶かしてへこませた(悪臭注意)(図7)。図7の赤丸部分だが、左側の赤丸部分は基板をセットしたときミニプラグが固定されるまで、右側の赤丸部分はカバーを閉めたときに左クリックができるまでへこませる。上部カバーも溶かしてへこませる。

図7

マウスを組み立てる。ギアはパチンと音がするまで差し込み、スムースに回ることを確認する(図8)。マウスのボールを入れ、カバーを閉じ、ネジを締める

図8

完成!


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