写真 | 1 対象 | 肢体不自由をもつ生徒 | 2 工夫の要点 |
・天板に角度をつけられるようにしたことで、座位で見やすく、また、手を伸ばして届きやすいようにした。 ・脚の長さを教師が生徒を抱いて作業をしやすい長さにした。 ・生徒を抱いたまま片手で天板の角度が変えられるよう、天板やストッパーを留めるのに丁番を用いた。 ・天板をたたむと机として使えるようにした。 ・天板やストッパーに廃棄する予定だった画板を用いて、製作費が節約できるようにした。 |
3 使用の方法 |
・折りたたみ式の脚を出して立てる(机として使うことができる)。 ・天板を立て、適当な角度でストッパーを立て、止める。 |
4 使用の結果 | 確証は持てないが、生徒を抱いて筆を持たせると、天板につけた画用紙に向かって腕を伸ばそうとする筋肉の動きを感じた。また、対象生徒と別の生徒にとっても机として使うと脚の高さがちょうどよく、ディスクカッターで紙を切ったり、天板の上にうつ伏せたり、あるいはたたいて音を楽しむなど、学級の中で重要な教材になっている。教師にとっても、連絡帳を書いたり、ちょっとした仕事をしたりするときに簡単に出すことができるので重宝している。 |
製作方法
準備物 | 使い古した画板(シナベニヤ)、ベニヤ板(下板に使用)、家具用脚4つ(ホームセンターで売っている)、サンドペーパー(60番・400番)、丁番3個、のこぎり、ものさし、鉛筆、クリアラッカー |
製作の要点 |
・木ねじをつける部分(丁番、脚)はベニヤ板(画板を使った)をボンドでつけ、補強する。 ・ストッパーの長さは、必要な角度が得られると同時に、天板をたたんだときにじゃまにならないようにする。 ・古くて絵の具や汚れのついた画板はディスクサンダー(安い中国製のものが2000円弱で売っていた)を使って研磨するときれいになる。その時は多少高くても布製のサンドペーパーを使った方が丈夫で長く使えて経済的。 ・クリアラッカーをかけたあと、乾いてから400番くらいのサンドペーパーでこすり、その上からまたクリアラッカーをかけると表面がつるつるになる。 ・ささくれでけがをするおそれがあるので、やすりがけは念入りに行う。 |
注意 | ・ストッパーにあまり太くない板を使ったので、力の強い生徒では壊れてしまうおそれがある。 ・ストッパーをはずすと急に天板が倒れるので注意する。 |