北海道・知床の旅
(2005.9.22〜9.24)




*1日目*


前日から私は嫌な予感がしていた。朝、起きれないんじゃないかと。その予感は見事的中した。。。
羽田空港に向かうバスの予約は、5:30だ。用心して目覚ましは、4:00にセットした。これが間違いの元だった。一度目覚ましで起きたが、まだ余裕があると二度寝してしまったのだ!!!!!
ハッと気づいて時計を見たら5:15を指している!!!!!!!
4:15ではと希望を込めて再度見たが間違いない!
ということでガバリと起き上がり、弟一号を「起きて〜(泣)」と起こし、とりあえず洗面だけし、思い着くもの手当たりしだいかばんに入れ、出発。一応空港への集合時間は6:55で、自宅から1時間ほどで着くので、次の高速バスでなんとか無事到着・・・。あー、びっくりした。

空港は平日早朝だというのにすごい人、人、人。チケット交換にも長蛇の列で参りました。

なんとか7:55発JL1181便は少々時間遅れで飛び立ちました。
到着は北海道 女満別空港定刻9:35よ若干遅れて到着。
空港でレンタカー(今回はトヨタ パッソ ナビ付き)に乗り、一路網走刑務所へ!
カーナビに「網走刑務所」といれた私たち。着いた先はどーも観光地っぽくない・・・。もしやここは、本当の刑務所!?
乗り入れたところにいた警備のお兄さんに聞いたら、やはりここはリアル網走刑務所!観光地になっているのは「博物館網走監獄」という名前だったのです!
で再度、入力し直し無事網走監獄に到着。
連れは15年ほどまでにやはり訪れたことがあるらしく、その当時の記憶では、「なんにもなかったよ」とあまり乗り気ではありませんでした。がしかし、私は初めてなので連れて行くと、どうやら当時とは色々変わっていたらしく、連れは驚いていました。

   
ここは、昭和59年まで使われていた網走刑務所で使われていた建物を移築したものや、復元したものが展示されている。蝋人形?が所々に居て、少々怖い。でも見る価値大だ!

今日はあらかじめツアーについていた「知床観光船」に乗らなければならない。選べる時間は14:30のみだ。それまでにウトロまで行かなければならない。
車をかっ飛ばす。運転すると本当に北海道ってでっかいんだなーと実感する。だってずーーーーっと道がまっすぐなんだよ。スピード出し放題だ。車は少ないし、人もほとんど見かけない。
でも観光バスがーーーー。これにひっかかると途端にスピードダウン・・・。ほんとイライラするね。
でも途中で事故に遭遇。やはりスピードには注意だ。。

13:40頃、船の出るウトロに到着。その前にお昼をとガイドブックで探していた店を発見するも休み!急遽、斜め前にあるお店(名前がわからない!)で親子丼を食す。
これおいしそうでしょ!?おいしかったっす!

で、時間がないのでじっくり味わいたいところを泣く泣くガブガブと食べ急いで港へ。
たどり着いた事務所には「欠航」の文字が!!!!!
キーーーー!それだったらもっとゆっくりご飯が食べれたのに!
どうやら波が高くてダメらしい。
でも近くの観光船は営業しているっぽい。出発時間を掲示しているある店の兄ちゃんに聞くと、どうやら私たちが乗る船は大きく、そのために波が荒くなると出航できなくなるらしい。兄ちゃんの船は小型船のため、これくらいの波でも出航できるそうな。
値段は3000円。ここまで来たからにはなぜか乗らなくてはいけない気分になり、丁度14:30の便でキャンセルがでたので、乗ることにした。ツアーについてたのは無駄になったが仕方ない。
小型船に乗り込み、いざ出発。このとき私たちは上のデッキに座っており、寒いということで防寒着を貸してくれた。そこは立っていると危険なのだが、椅子に座りはぐれたおっさんが、最初デジカメ片手にヨタヨタと私の横で立っていて、すっごい迷惑だった。すぐに身の危険を感じたのか降りていったが、ほんとああいうのやめてほしい。死にたいのか!?
とここまで書くには理由があり、船がえらい揺れて跳ねて大変だったのだ。
台風の影響なのか、曇天なうえに波が高く、風も凄い。まるでジェットコースターに乗っているみたいに急降下することもしばし。ぎえーーーー、怖いーーーー!!
飛ばされないように椅子にしがみ付き、バウンドする船に体が揺さぶられて首が痛くなる始末。まるで修行・・
船ではアナウンスが時折あり、あれはプユニ岬、あれはフレペの滝と色々教えてくれますが、今ほとんど思い出せません。写真を撮るどころの話でもなく、、、記憶に残るのは船の揺れのみ。。。あ!もう一つあった!港から出るときにかもめが船と併走して飛んでいたのが、嬉しかった。あれみたいだったの!あのー「魔女の宅急便」の最初のほうでキキがほうきで飛んでるシーンでかもめと一緒に飛んでるみたいなのがって、それっぽかったの。(って長い説明だな)
苦行1時間。やっと港へ。
降りて海の方を見ていたら、なんだかとっても見たことがある顔の人がクルーザーに乗り、港から出て行きました。
あれ?あれって中尾彬にそっくり、なんて思っていたらどうやら本物!
出て行ったと思ったらまたすぐ戻ってきて、やはり中尾さんでした。テレビの撮影のようでした。
連れはそんな彬よりも漁から戻ってきた船の水揚げが気になるようで、どんどん漁師さんが作業しているほうへ。
漁は鮭だったようで、船から網で吊り上げられた鮭は大量。それをサイズだか重さだかで漁師さんがどんどんコンテナへぶん投げて仕分けしてました。
面白いなー、なかなか見れないからね。

帰り、道の途中にある「オシンコシンの滝」に寄りました。ほんと道の脇にあるのですが、とても大きく雄大でした。

今回泊まるホテルは「網走グランドホテル」。なのでまた網走まで戻らなければなりません。この運転が結構大変だったかなぁ。なんでだろう?約2時間くらいで、交代で運転しているのに、えらく長く感じるんですよね。
で帰りは行きにきた道とは違う道をナビは案内しているらしく、夜で暗くなってきてるのに山道で対向車もない!といういつぞやの富良野を思い出すドライブとなりました。。。怖かった、、

やっとホテルに到着し、まずお風呂へ。こちら温泉で露天風呂もあります。
私は長いことお風呂につかれないので、早々に上がり、マッサージ椅子で揉み解してもらい、そのまま併設のレストランで夕食。
隣のテーブルの親子連れ?(母と娘)がすごい豪勢な夕食で目が点。その点私たちは・・・。ま、ツアーについてた食事なのであまり期待せず、おいしく頂きました。

そして部屋に戻った私に、今までの旅でありえなかったことが起こったのです!!!!

その日、連れの携帯は会社からの連絡で頻繁に鳴っていました。仕事、大変なんだなーとは思ってはいましたが、なんと!「ちょっと戻るわ」とのお言葉が!!!!
おおおおおーーー!
一人で外食とか一人で買い物、一人で映画などは全然大丈夫の私ですが、一人で旅行は今までありません!!
ひえー。
でも仕事、大事だし、ここで駄々を捏ねても仕方ないので、悲しいけど、私は密かに一人旅をすることを決意しました。。一応帰りの便も予約してくれた連れですが、私の心の中では半分くらいの確立で戻ってこないかも、、とは思っていました。
その夜、明日はどうしたらいいかなーとガイドブックとにらめっこし、本当は行くはずだった知床五湖方面はやめて、網走の上の方へドライブに行ってみようと大まかな計画を立てて就寝しました。

*二日目*


あまり眠れないまま朝〜。朝食はレストランでバイキング。
その後、連れは戻っていきました。
部屋に居ても所在無いので、私もすぐ出発。
今日のお供は、ナビちゃんです。ナビちゃんの指示に一々返事をしながら車を走らせます。
 
まずは宿近くの網走湖。車をちょっと止めて湖を眺めたり、写真を撮ったりしました。湖面には鴨さんたちが居たり、空をわし?たか?が飛んでいたりして、なんかすごいなーと感動。うちの近所で見る鳥なんて、カラスかスズメぐらいだもん・・・。







そこから向かったのは能取湖(のとろこ)。今丁度このあたりに生えているサンゴ草が見ごろということでそこまでドライブ。
この湖の途中のパーキングで駐車し、湖の大きさに感動。ほんとでかいなーーーーって思うんですよね。また自分で運転してるから余計そう思うのかもしれないけど。

そんなに時間もかからないうちにサンゴ草の群生地に到着!
風がすごい強く、寒かったけど、ここもきれいな場所だった!
湿地なのかな?所々水が溜まっていたりして、赤いじゅうたんのようなサンゴ草ととても合っていた。そこに白い鳥なども数羽舞い降りてきたりして、ここでも感動。(でも寒い、、、、みたいな
   

次は、サロマ湖を目指してGO!
ここはちょっと長めのドライブ。サロマ湖にあるワッカ原生花園へ。
ところでこのサロマ湖、日本三大湖の一つらしい。で他の二つはというと琵琶湖、霞ヶ浦ということになるらしい。
駐車場からすぐの建物でレンタサイクルを借りて、自転車で見て回ることにした。
だって歩くと大変そうなんだもーん。
この植物園、右にオホーツク海、左が湖を見れてとてもお得。人影もまばらで、いたるところに咲いている色とりどりのお花をパチリ。
ハマナスのピンクがかわいくて、何枚も撮っちゃった。
    

自転車を返し、そろそろ小腹も空いてきたので網走方面へ戻ることにしました。
その途中、行くときに目をつけておいた海産物のお土産やさんへ。
何をしたかったかというと、炭焼きで海産物を食べたかったの!
その場で、殻付きのカキとホタテを購入し、網にのせてしばし、ふと我に返る・・・。
あれ?どうなったらこの貝たちは食べられるのかしら!?
ホタテはそうそうにパカリと開いたのですが、それ以降どう色が変わったら食べごろか分からない!
それにもましてカキ!ホタテが開いてしばらくしても蓋が開く気配がない・・・。
ここで私はない知識を振り絞った。。
確か料理番組では、蓋をぐりぐりして開けて食べてたな、と。
ということは蓋はいくらまってても開かないんだと勝手に結論付け、無理やり蓋を開けてカキに口をつけた。
・・・・・・な、なまぬるい・・・。
でももう口をつけてしまったので、ごくりを飲み込んでしまった!!!!
ま、いっかと思った後、あ!カキってあたるんだっけ!?と泣きたくなる。・・・まあなるようにしかならないか、と半ば焼け気味になりながら、ホタテは慎重を期すことにする。
じーーーっとホタテを見つめ続け、隣で焼く秋刀魚の煙に巻かれながら待つことしばし。
もういっかなーと食べたホタテはうまかった・・・(泣)。
ただここでもどこまで食べれるのか分からない私は、一応貝柱とヒモあたりを食べ、灰色の物体は色からして危険と判断し食べるのをやめた。

また運転をし、網走方面へ。
その途中、うっかり私は「能取岬」はこちら、という看板を見てしまい、気ままな一人旅だーとつい左折してしまった!
看板が出てるからすぐ近くだろうというのが浅はかで、行けども行けども岬なんて見えない!そのうち鬱蒼とした森の中に突入し、道はどんどん細くなる・・・。

その道の途中で、キタキツネちゃんに遭遇。結構近くで見ることが出来ました。でもあんまり道路でてきちゃうと跳ねられちゃよぉ。

森を抜けると、左手に海が。きれいでした!この景色を友達にも見せてあげたい!って思ったなぁ。返す返す残念だ・・・。

ほっそい道が永遠に続くかと思われたころ、急に大きい道路に繋がりました。
なんのことはない、工事で急遽作られた道だったようで、他の所からは、何の苦もなくこれるようでした。

岬は観光バスなどが止まっており、観光スポットのようでした。大きい灯台と、近くにある牧場で牛などを撮影し、満足満足。ここも景色がよかったなぁ。

長い寄り道の後は、お昼ご飯〜。
ガイドブックで目をつけていたJR藻琴駅駅舎内にある「トロッコ」という喫茶店を目指して車を走らせます。近いと思ったら結構遠かったわ・・・。
無事に辿り着き、そこでシーフードカレーを頂きました。酪農ラーメンなるものが売りのようでしたが、私はラーメンよりカレー派よ。
満腹になったので、とりあえずホテルに戻ることにしました。
この時点ではまだ、友達から帰るとも帰らないとも連絡はなし。

ホテルに戻り、切れてしまった携帯の充電をし、まだ時間が余っているので、近くにある「オホーツク流氷館」に行くことにしました。なんてアクティブな私。普段の生活ではアクティブとは程遠い生活を送っているのに。オホホ。
ナビちゃんにおまかせで、オホーツク流氷館へ。ここって山の上(天都山)にあるので、そこからの眺めもとてもよかったです。ここでやっと友達からメールが!戻ってくるとのこと!!!!やったー!よかったよぉ(泣)。
そしてゆっくり館内見学。といってもあまり見るものもなく、15分のビデオ流氷物語と、かわいいクリオネを見てしまったらお終いです。ああ、でもクリオネ、かわいかった・・そばにいるフウセンウオもかわいかった・・。
後は、マイナス18度を体感できるゾーンに濡れたタオルを持たされて入りましたが、タオルがカチカチになる前に急ぎ足で通りすぎたのであまり体感できず。そこに流氷も展示されているので触ってきましたが、、、

ホテルに戻り、時間があったのでお風呂に入ってしまいました。はぁ、、極楽極楽。
時間になったので友達を空港まで迎えにいきました。ちょっと夜道の運転は怖かったわ、、それに疲れてたし。
女満別空港にまたもや戻ってきた友を乗せて、夕飯です。
ガイドブックにあった「四季旬菜居酒屋さわ」へ行きました。ちょっとおしゃれな居酒屋さんといった感じで食べ物もおいしく、魚介類も堪能しこれまた満足でした!ここは友のおごりだったし!!!

明日の大まかな予定を立てて、お休み〜。

*三日目*


今日は摩周湖まで行きまーす。お昼には飛行機に乗らないと行けないので早めに出発。ほんとは知床五湖に行きたかったけど時間的に無理そうなのでやめました。

網走からだと2時間くらいかかり、途中山道に突入したときはえらい運転が怖かった!!この日は晴天だったのですが、もし霧だったら怖くて運転できないよぉと思いましたです。
ガンガン飛ばして最初に屈斜路湖の展望台に辿り着きました。すっごいきれいで大きい湖だった!ここで写真をパチリ。
時間もないのですぐにまた移動です。
そして長い運転の末にやっと摩周湖に辿り着きました。霧の摩周湖と言われていますが、晴天だったので、湖の全体が見れました。
湖の色がまた不思議な色で、とってもきれいだった。。。寒かったけど。
ここは第三展望台で無料です。しばらく行くと有料の駐車場第一展望台がありますが、わたしは第三展望台の眺めの方が好きです。
第一展望台でお土産をしこたま買い、餌付けされているリスを見て和み、戻ることにしました。
で、くる途中に目をつけていたアイス屋さん「くりーむ童話」に寄り、アイスを食べました。おいしかったけど、外は意外と寒く、寒い寒いと言いながら食べました。はは。えっとダブルで確かミルクとチーズケーキを食べたような気がしますが、ちょっとうろ覚え、、、記憶がぁ、、

またガガガーーーと運転し、って結構私がんばって運転したよ!空港近くで力尽き、運転を変わってもらい、給油してレンタカーを返して、空港へ。
ここで最後の締め、とばかりに空港内にあるラーメン屋でオホーツクラーメンなるものを食し、満腹になって機上の人となりました。。。

今回は初体験が色々あって、それはそれで面白かったなぁ。あ!でももう途中で一人旅は嫌だけど(苦笑)。
また北海道、行きたい。

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