山梨妖怪旅行1日目

2002年4月4〜6日。山梨妖怪旅行が行われました。平日だというのに参加者は総勢21名。フリーの人や仕事で来ている人もいましたが大半は勤め人。参加者の妖怪愛好度(?)の高さがうかがえます。

さて、今回の山梨妖怪旅行のメインはキの神巡礼です。

キの神とは左のように書きます。

もともとのキの神は中国の伝説上の動物です。平凡社ライブラリー『山海経』の説明によると、

東海の中に流波山あり、海につきでること七千里、頂上に獣がいる。状は牛の如く、身は蒼くて角がなく、足は一つ。これが水に出入りするときは必ず風雨をともない、その光は日月の如く、その声は雷のよう。

とあります。

この中国伝説上の動物がなぜか、日本の山梨岡神社に神様として祀られているのです。例祭は4月4日。1年に1度だけキの神が公開されるのです。以前は10年に一度しか公開されなかったそうですが、その後7年に一度になり、現在では毎年公開されています。

参考:平凡社ライブラリー『山海経』

信玄像前

一行は甲府駅信玄像前に現地集合。お約束の一枚。

集合後、山梨県立図書館へ移動。

山梨県立図書館

山梨在住のはるさんのはからいで、ここでキの神の資料を見せていただきました。キの神の絵が描かれた掛け軸や文字資料を拝見しました。写真も撮りましたが公開は自粛。

はるさんが作成してくださった資料集。

これ一冊あればキについてかなり詳しくなれます。

山梨岡神社
資料を拝見した後はいよいよキの神の待つ山梨岡神社へ。

到着したときには神楽殿で神楽が開かれていました。

公開されていたキの神像。

もともと狛犬の像の足が欠け落ちたものだとする説もあります。

神社で購入できたお札。

山梨県立図書館で見た掛け軸もこの絵と似たようなものでした。

宿到着

宿は湯村温泉。荷物を置いた後は宿近辺の伝説地散策へ。

鬼の湯

多田三八という江戸の侍が湯治のため甲州湯村に出かけた。

道中、頭上から大声で「三八ッ」と呼ぶ声がし、太い腕がにゅうとのびてきた。三八はひるまず刀で腕を切り落とした。切り落とした腕を見てみると、それは怪物の大きな羽だった。

三八が湯村に着いて温泉に入っていると、肩に深い傷を負った薄気味悪い僧が湯船に入ってきた。僧が「多田三八という侍と試合をして傷を負ってしまった。」と話しているのを聞いた三八は、さてはこの僧が先日の怪物かと飛びかかった。

驚いた怪物は正体を現して山へ逃げていった。

角川書店『甲州の伝説』には、多田家は今でも天狗の翼を所蔵していると書かれています。できれば拝見してみたいものです。

谷の湯

昭和35年頃まで湧いていたそうですが今はもうありません。名前の由来は不明ですが「鬼の湯」がなまったものではないかと言われているそうです。

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