北海道津別 町公民館にて。                 戻る
今回は北海道津別町にあるPMAというアマチュアミュージシャンを中心とした地域の音楽振興団体が主催のディナーコンサートとなった。人口たったの6000人というとこで、130人以上ものお客さんに恵まれ、大盛況だった。飲まれたビールなんと70リットル。ここの人たちは、音楽の楽しみ方を心得ているようだ。

香取氏はめったに人前でピアノを演奏しないのだが、今回は入念に演奏曲をチェックして本番にそなえる。実は演奏の腕は相当なもの。会館にあったピアノの状態はすこぶる良く、得にソフトペダルを踏んだ時の甘いトーンは残響と混ざりあい、とても心地がよい。本番でもピアノの音が冴え渡った。


セッティングの確認を入念に行う天野氏。気を抜けない瞬間である。あくまでもクリーンな音の良さと、正確なテクニックには感銘を受ける。見た目もかっこいいが、演奏もすばらしいのだ。アコースティックなイメージの強い天野氏だが、エレクトリックの演奏技術もすばらしい。

 

 

最高にハッピーなリズムをアウトプットしてくれる、人気パーカッショニストはチューニングに余念がない。ヤヒロ氏の表現力は、本当にすごかった。なぜか突発的なオブリやリフが、気持ちよくシンクロする


本番に入ると全員テンションが高ぶり、とたんに演奏の自由度が増す。香取氏の作品は、ハーモニーやリズムなど、遊び心がいっぱいな反面 、複雑な仕掛けや曲構成の綿密な計算がある。一見気難しい響きであるが、自由空間をいっぱい散りばめてあり、たいそうジャズ的なのである。そのメリハリが演奏者にとっても、気持ちが良い。ある曲では意表を尽き、予想を裏切る展開があれば、他の曲ではミニマムな展開となる。表情が豊かな曲たちである。このユニットでは、ラテン、ブラジリアンの他にもエスニックな要素をおりまぜた、オリジナルな音を発信している。

すばらしいことといえば、ここの聴衆。本当にちゃんと聴いてくれていた。また、自分の気に入ったところで、自由に反応してくれた。とても良いことだと思う。型にはまった賛辞よりもずっとジャズ的でうれしかった。

演奏終了後にくつろぐメンバーたち。今回もうまく行ったので、内心ほっとしている。手前に見えるのが今回使用した松浦のセット。長旅ということもあり、最小限のセットにした。手前の黒いケースは、今回用に急遽フライト用に改造したSKBの8Uラックだ。これにGKのアンプを押し込んで運んだ。

本番終了後に、リラックスする香取氏。

残るは打ち上げ。

演奏後はPMAのみなさんと、リーダーの野呂田さんが経営するSessionというライブハウスにて打ち上げ。なんと言っても食べ物が凄い。旨い。奥さんの手料理あり、地元の蟹、タコ、オヒョウそれに「おでん」。宴たけなわのうちに、地元のアマチュアバンド(三田バンド)とセッションを開始。ヤヒロ氏がドラムに座ったとたん、野生児になってしまった。

ギター:三田満春さん
ベース:野原伸二さん
ドラム:木村克則さん
楽しかったですよ。他にもお世話になったみなさんありがとうございました。