新装開店

 

早速新たに完成した新店舗に行って来た。とはいえ、以前の店に改造を施し た程度。しかし、内装の雰囲気もがらりと変わり、ちょっと洗練された雰囲 気だ。 今日は巨大なフランクフルトが目に入ったので、これを一本と、うどんとい う和洋折中となった。案の定スタッフ全員同じ顔ぶれで一安心。

しかし何か が違う。店に入ったとたん、 「いらっしゃいませ〜。」 と来た。ちょっとびっくりなのだ。みんな化粧をしている。にこやかだ。どうなってるんだ〜、と心のなかで呟く。

通常の客ならこれで喜ぶはずだが、エキスパートとしては安易に喜ぶわけに はいかないのだ。終始にこやか対応に、足下をすくわれてしまった僕は、若 干居心地悪げに昼食を済ませた。このまま引き下がるのもしゃくにさわるの で、少しの間お茶で粘ってみた。 ジャーマネさん:「なによ〜、これ〜」
てんちょうさん:「どうしたの?」
ジャーマネさん:「なんでもないよ。」
てんちょうさん:「どうしたの?」
ジャーマネさん:「なんでもない、なんでもないって。」
てんちょうさん:「だから、どうしたの?」
ジャーマネさん:
「な ん で も な い。」

うううん、きわどい。でもこれで治まってしまった。もうちょっとで勃発だ が、雰囲気に飲まれたせいか、やはりいつもと違う。カウンターさんも、 ちゃんと注文通りの物を仕上げてくるし。このまま平和で普通の食堂になっ てしまうかと思うと、昼食の楽しみが無くなってしまう。 腰をすえて嵐を待とう。

 

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