リンクノボウケントハナンダッタノカ


 「リンクの冒険」は「ゼルダの伝説」の続編として、1987年1月にディスクシステムソフトに登場した。前作「ゼルダ」がその後ROM版として再発売された一方、「リンクの冒険」は日本においてはディスクシステム版でしか発売されることはなかった。前作「ゼルダ」のキャラクターこそ登場しているが、ゲームシステムそのものは大きく変化していて、まったく別の趣を持ったゲームになっている。
 「ディスクシステム出身のゲームには一味違ったマニアックな名作が多い」という風評を高めるのに確実に一役かっていると思われるこの「リンクの冒険」、たしかに賛否両論分かれるゲームで、どちらかといえば一般層よりコア層のゲーマーに支持された。その大きな理由は難易度の高さにあったであろう。敵キャラクターの攻撃や神殿のMAPの複雑さは、アクションゲームに不慣れなプレイヤーを遠ざけ、その代わりにコア層のプレイヤーを熱中させた。しかし、単純ながらもプレイヤーの自由度を高くし、奥の深さによって引きずりこむ魅力の大きさはさすが「ゼルダ」の続編、さすがは任天堂である。
 隠れた名作「リンクの冒険」をやったことがない方は、是非「ゼルダの伝説」の後に遊んでみることをお勧めする。