私が臨床検査技師になったワケ


(2000/03/02掲載)


 


1.臨床検死技師との出会い

 中学に入ってすぐ、(父)親の職業調査がありました。ホームルームの時間に、生徒がアンケート用紙に書き込むというものでした。小売業の子女の多い学校だったせいなのか、それとも世間さまがそういうものだったのか、選択肢は多くなかったように記憶しています。
 で、パイロットやアパート経営はどのカテゴリーに入るのか、などという質問が結構出ました。そのなかに、「りんしょうけんさぎしは?」という質問がありました。私はとっさに「臨床検死技師」という字を連想しました。質問したのが委員長だったこともあり、とても印象に残りました。いえ、それだけなんですけどね。


2.臨床検査技師との出会い

 高校2年で、具体的な進路を決めなくてはならなくなりました。私自身の希望は、化学を勉強したいということでしたが、親の希望は「東京都」内の大学か短大で資格(薬剤師か栄養士)を取得せよ、というものでした。授業料を出してもらう以上、無視もできません。
 私の母校ではいわゆる受験をする人が少なく、推薦入学を選ぶのが普通でした。系列の大学では、文系では教職と図書館司書のどちらか、理系では教職くらいしか取れませんでした(保母と教師は絶対却下です、子供たちの未来があぶない!)。しかし、推薦枠のある薬科大学はありませんでしたし、一般受験するには偏差値が足りません。かといって短大はいやだし(のろまなので、環境になれるのにとても時間がかかるのです)・・・そんなとき、四年制大学の栄養学部の案内に「取得可能資格:管理栄養士、臨床検査技師」というのを見つけました。
 おお、栄養士にもいろいろあるんだな、これがいいかな、校風も私向きみたいだし。推薦はA以上かあ、ギリギリいくかなあ・・・ん? 臨床検査技師ってなに?
 そうです、これが臨床検査技師との出会いでした。


3.臨床検査技師学校への道

 さて、希望した四年制の栄養大学は「東京じゃないからダメ」とむちゃくちゃな理由で却下されてしまい、次なる道を考えなければならなくなりました。管理栄養士の受験資格を取れるところは都内にもありましたが、希望校との校風の差などばかりが目に付いて、いまひとつ気乗りしません。
 このころから、臨床検査技師という資格が気になりだしました。いちおう国家資格だし、医療系みたいだし・・・父親を病気でなくした私には、なんかちょっと魅力でした。ただ、このときもまだ臨床検査技師の業務内容をまったく理解しておらず、臨床検死技師だと思っていました。


つづく・・・ごめんなさい、書いた分だけアップしておきます。



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