臨床検査技師の仕事 −医学教育を受けずに業界に入っちゃった人へ− (2)


(1999/12/18掲載)


[これが正しい理解だ!]

臨床検査技師の仕事は、信頼性の高い検査データを迅速に医師に提供することである。そのために臨床検査技師は最低限、検査の臨床意義、正常・異常値、測定法(測定装置の使用法、保守法を含む)、検体の採取・輸送・保存についての知識を持っていなくてはならない」

臨床検査技師の固有の業務は、法律で示されている微生物学的検査、血液学的検査病理学的検査、寄生虫学的検査、生化学的検査および政令で定める生理学的検査である。なお、固有の業務ではないし、きわめて限られた条件の下においてのみだが、検査のための採血も行える」


[臨床検査とは]

臨床検査は医学検査の一種です。

医学検査衛生学・公衆衛生学的検査(生活環境改善や公害防止のための検査)
臨床検査(診断、治療のための検査)患者材料を扱う検査
直接患者を扱う検査


臨床検査は、次のように分類されます。

臨床検査検体検査一般検査(診断補助・治療経過モニター・健康管理)
生化学的検査(生体組成物質、分泌物の濃度の分析)
微生物学的検査(菌の同定・化学療法剤感受性試験)
寄生虫学的検査(寄生虫の検出・同定)
血清学的検査(感染症・免疫・血液型・腫瘍マーカー等)
血液学的検査(形態・凝固系)
病理学的検査(顕微鏡標本による病変同定程度分類)組織
細胞診
生体検査生理学的検査(心電図・脳波・筋電図・呼吸機能・超音波など)

[臨床検査技師の心構え]

  1. 迅速・正確な検査手技
  2. 誠実(成績のねつ造、修正はもってのほか!)
  3. 守秘義務の尊守
  4. 自己研さん
  5. 患者本意
  6. 整理・整頓・清掃・清潔・節約
  7. 災害・感染防止


臨床検査は誤解されている!



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