ところでみなさん、臨床検査ってどんな検査か知ってますかぁ？「血液検査」
「血液を機械で分析する」
「紙の色が変わってわかる」
そうですね。ほかにはありませんか？臨床検査は、「医学検査」のひとつです。「医学」というと、なんとなく病院のイメージばかりですが、実際には、食品衛生、環境分析など「衛生学・公衆衛生学的検査」も含まれます。これは、保健所の仕事ですね。
医学検査のうち、診断・治療のために行う、いわゆる「病院で行う検査」のことを、臨床検査といいます。臨床検査には患者の血液や尿を扱う検体検査と、心電図やＸ線検査のような生体検査があり、保健所の集団検診も含まれます。このうち臨床検査技師の「業務範囲」は、生体検査の生理学的検査から上の項目全部です。
［臨床検査とは］臨床検査は医学検査の一種です。
臨床検査は、次のように分類されます。
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ようするに、臨床検査とは、血液を自動機で測定することだけではないということです。原理的に自動化しやすい生化学的検査が、自動化されたことによって新たな検査項目の発見を促し、さらなる自動化を推進しました。いまや検査と言えば生化学的検査を思い浮かべるほどです。そのイメージが強すぎて、「検査＝自動測定」という誤解を生むのかもしれません。
それから、「誰にでもできる」という言葉を誤解しないでくださいね。これは勉強していない人にも正確・迅速に検査結果が出せる、という意味ではありません。あくまで「検体検査を行うのは有資格者（臨床検査技師）でなくてもよい」、という意味なのです。
病理学的検査は、体の組織を切り出して顕微鏡標本を作成し、組織や細胞が変化しているか、どんな、またどの程度の変化かを分類し、病因、病態を調べる検査です。手術や生検で生きている人から採取された検体を扱うことも、病理解剖で得た検体を扱うこともあります。病理解剖自体は検査ではありませんが、検査検体を採取するために検査技師も手伝うことがあるというわけです。