◆□キノの旅でハァハァしよう4□◆
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上記スレ、乱茶さん作。
ある時キノが訪れた国では、男性の姿を確認することはできなかった――
「おお、この国で目撃された、初めての男」
「おはようございます」
「!うおわあぁぁ!?」
男は跳ね上がって驚いた。キノの顔を凝視する。20歳ほどの、整った顔立ちを持った男
だった。彼の顔は、まるで宇宙人にでも会ったような表情になっていた。
「ななななななななななぁ、ななななつるぺなななななたなななな……」
「…?大丈夫ですか?すいません驚かしてしまって」
「だだだだだ、だあだだえだだだ……いいいハァハァついいつううつ……」
「……キノ、彼はキノを見た率直な感想を言ってるんだ。『つるぺた、ハァハァ』かな?」
「いや、そんなはずは――ないと思うけど……」
「ききき君達は……」
「ありゃ?ホントだ」
「た、旅人さん、あなたはもしかして『女性』なのか?」
男がキノを指差しながら、いきなりそう叫んだ。
「旅人さん、僕が何故こんなに驚いているのか分からないのかい!?」
「分かりません。何故か(性的に)ひどく興奮してるのは分かりますが」
「本当ですか!……ああ、まったくなんてこったい!君達旅人かい?そうでしょう?いいい、
一緒にお茶でもどうだい!ぜぜぜぜ、是非お願いしたい!僕の一生の頼みだと思って!」
あまりに必死な男の態度に、キノは少々戸惑いもしたが、
「まだ出発までは延ばせますけど――もしよろしかったら、この国ではどうして男性が全くいないのか
教えてもらえますか?」
「ああもちろん!全て教えてあげるよ!」
・・・
「…はい、どうぞ!」
男がマグカップをテーブルに置いた。中の液体は少々黄色がかった色をしている――気がする。
「庭で栽培した草で作った特製のお茶です。キノさんのお口に合うかは微妙なところですけど、
疲労回復には持ってこいのお茶です」
キノはお茶の香りを嗅いだ。思わず口元を歪める。
「――難しい香りです。なんていうお茶ですか?」
「う〜ん、特に名前はありません。ベースのお茶に私独自のブレンドを…おおっと、何でもないです」
「キノ、旅先でのお茶には用心したほうが」
「分かってるよ、エルメス」
キノはすぐにお茶を飲むような無用心なことはしなかった。マグカップの中の液体をしばらく覗き込んで、それから男に確認するように聞いた。
「――初めての人が飲んでも大丈夫ですか?」
「ええ、もちろん。と言うより初めての人の方が――げふんげふん、いやいや、キノさんは本当に旅人だなあ。ほら、私が飲んでも大丈夫です」
男は同じポットから注いだ自分のお茶を飲んだ。それを見てキノも1口飲んで――
「熱っ!――――味は悪くないですね」
「ははっ!――っと、ごめんよ笑ったりして。そうだよなぁ、普通こんなに黄色いお茶なんて見たら変なふうに思いますよね。それに……何というか……そ……」
最後の方は言葉にすらなっていなかった。話しながら、彼は表情をくしゃくしゃにして嗚咽を漏らした。その目からは涙が伝い始めた。ただただ泣いていた。
キノとエルメスは一体何が起こったのか分からず、しばらく男を見続けた。
彼はぼろぼろ涙を流しながら、時たま鼻をすすりながら、ゆっくりと喋り出した。
「すいません…、女性の方と……こうやって会話を交わすのは……初めてなんです。嬉しくてつい……」
「お話の方、お願いできますか?」
「ええ、もちろんです。今から説明します。何故この国には男がいないのか」
男は涙を拭った。長く深い溜息を1つついて、それから話し始めた。
「そうだね……、簡単に言ってしまうと、ここは処女の痛みが分かる国なんだよ。だから、男がいないのさ……
いや、『いなくなって』しまったんだ」
「――処女の痛みが分かる、ですか?」
「何、それ?」
「君達も、昔教わったことはないかい?人の痛みが分かる人間になりなさいって。そうすれば相手の
嫌がること、相手を傷つけることをしなくなる。その対象が極端に偏ったのが、この国なんです」
「……何故偏ってしまったのですか?」
「昔からこの国では機械が仕事をほとんどやってしまい、人間は楽に生活できました。そうすると
人々は暇を持て余してしまい、余っている自分達のエネルギーを悪い方にばかり使っていたようです。
生活には困ってないので強盗などはありませんでしたが、暴力沙汰は日常茶飯事だったようです。
しかも悪いことに女性への性的暴力が絶えなかったそうです。歴史でそう習いました。しかし政府は何ら
対策を立てようとはしませんでした。そんな中、1つの事件が発覚しました。ある大学の悪質なサークルの
メンバーが、長年にわたって女子学生を集団暴行していたらしいのです。強い酒を飲ませ続け、意識が朦朧と
したところを襲うという卑劣な犯罪です。しかし、数日後の討論会の席である議員が『集団レイプする人はまだ
元気があっていい。まだ正常に近いんじゃないか』などという信じられない発言したそうです。
世の女性達は激怒しました。深夜1人で歩いている若者を集団で殴る蹴るの暴行を加える女性が増加しました。
ようやく政府は重い腰を上げ、対策を考えました。そしてある時、政府の要請を受けて『男性の性衝動』を
研究していた医者グループが、ある画期的な発見をした……その方法とは、男性器の中の使ってないところを上手く開発すれば…
つまり『処女の痛みが分かる』ようになるそうです」
「…開発?」
「どういうこと?」
「例えば男性が女性を襲おうとする。しかし処女膜を破られる痛みが男性側にも分かれば、
男性は女性を暴行しようとは思わないはずです。…つまり、挿入時に男性側が『痛み』を感じるそうです」
「なるほど」
「はーん」
「国中の女性が、それは素晴らしい発見だと褒め称えました。それによって男性はレイプされる女性の
気持ちを身を持って知ることが出来る。そうすればもっと女性を大切にできる。……みんなそう信じた。
そして全ての男性にその抑制力を与えようと、簡単に性器を改良できる方法を探り、薬が完成した。
それはもう、あっという間にね。
それから、全ての男性がそれを飲んだ。それが今から100数十年前のことです」
「国中の…全ての男性が?」
「そうです。これは国の決定で、飲まない男性は法律で厳しく罰せられました。最悪死刑にすらなったようです。
そのおかげで、確かに犯罪はなくなった……」
「それで、どうなりました?」
「――薬の開発当初は考えもしなかったような問題が発生しました。結婚間もない夫婦がそろそろ子供が
ほしいと思って…性交しようとした時、夫はあまりの性器の痛さに気絶してしまったそうです。性交しなければ、
当然子供も生まれません。少子化が社会問題になりました。しかし、人工受精と男女の産み分け技術が即座に
確立され、人口問題は解決されました。が、女性は女性しか産まなくなってしまいました。男に生んだら
将来『痛み』を感じる時が来てしまいますからね…」
「……では、あなたはどうして男として?」
「――分かりません。僕は親の顔を知らずに機械によって育てられました。親が本当の『性交』によって
産んで、男だったので捨てたのかもしれませんし、あるいは私の存在は国の研究の一環なのかもしれま
せん。もちろん私も例の薬を飲んでいます。男は生まれてすぐに飲むようになったそうです。性交したら
『痛み』が走るんでしょうね…」
「………」
「なるほど、そういう訳かあ」
「そういう訳さ……しかし僕だって人間に生まれた以上、恋愛だってしたいし、自分の子だって欲しい
です。そのためなら痛みだって我慢するつもりです。しかし国中の女性は『男』を完全に目の敵に
するような――そんな風潮が数百年のうちにできてしまったようです。誰も僕の話を聞こうとすら
しないんです――」
「そうですか…」
「そこで…キノさんにお願いがあるのです」
「何ですか?」
「口下手なので単刀直入に言わせてもらいますと……キノさん、僕の子を産んで下さい!」
「……は?」
「キノさんはその…とても…お美しい方だし――」
「申し訳ありませんが、遠慮しておきます」
イスから立ち上がりかけたが、下半身の奥で何かがひどく――疼いていた。キノはその場にへなへなと崩れた。
「っく…何なんですかこれは?まさかお茶に何かを……」
「申し訳ありませんキノさん、その中には……催淫剤と強精剤を混ぜさせていただきました。
おかげで僕の方もほら」
男の下半身ははち切れんばかりに精力に満ちていた。バ○アグラも裸足で逃げ出す有り様だ。
「あなたは…ううっ、じ、自分のしていることが…分かってるんですか?」
キノは呻いた。目は潤んで、苦しげに荒い呼吸を整えている。
「分かってるんです…こんなことをするなんて人間として最低です。これでは昔の暴行事件を起こしていた
男達と変わりありません。でもそうでもしないと…」
「そんなことではありません」
「え?」
キノは上目遣いに男を見上げた。刹那、男の脳裏に「違った意味でヤヴァイ」という発想が生まれていた。
「あなたは…旅人のボクがどんな思いでいつも…性欲を抑えているのか分かってるんですか?」
キノは男の足を払い、床に組み伏せた。男の脳裏は――
「(キノさんに――犯される)」
どちらかというと「恐怖」が占めていた。
・・・
――――ずぶっ、ずちゅ、ぐちゅ――――
「――キノさん、痛いです…もうやめて……」
「何を言ってるんです?最後までちゃんと責任とって下さい」
「キノのえっち〜、騎乗位なんてしたかったの?」
エルメスが茶化すが、キノの耳にはもちろん入らない。
「いや、冗談抜きで痛いです…う゛ぁ、いたた!」
「我慢して下さい。ボクもやっと気持ちよくなってき…んふぅ…」
「ぁぅぅ…キノさん、そんなひどいこと――っあ、あぅあ!?何ですかこの感覚は!」
「処女が痛いのは最初だけで…っく…、……あはぁっ……あっ、し、下から突かないでぇ!」
「キノさん、気持ちよすぎて…もう出ちゃいます!」
「ひぅ…このまま出して…あなたもそのつもり…だったんで――っは、っあふぅぁ!!」
キノの膣口から尋常じゃない量の精液がごぼごぼとこぼれ落ち、小さく萎えた男のイチモツが
ぬぽっと押し戻された。
「キノ〜ホントに赤ちゃんできちゃうんじゃない?って聞こえてないか」
「っはあ、はぁ……よかった――久しぶりだったし……」
「まったく、キノの『抑性』は1度途切れると歯止めが利かないんだから――
もしも〜し、男性の方は大丈夫ですか〜?」
「………すべてを……吸い上げられました………」
「さいですか」
「ちなみに…ボクのココは…薬のせいかまだまだ物足りない、と訴えているのですがどうしてくれるんですか?」
「ひぃぃ!もう勘弁して下さい!」
「とか言って第2ラウンドを期待してたり?」
「してません!命だけは――」
「SEXで死にはしませんよ。少なくともあと3回は搾らせていただきます」
「か、かんべんして――――あぐぁぁぁぁっ!」
その日男の家からは、断末魔のような叫びが何度か聞こえた、と付近を通りかかった人が言ったとか言ってないとか。
・・・
「――それでは…キノさん、大丈夫だとは思いますが、道中気をつけて」
男の表情からは幾分疲れが見え隠れしていた。……おそらく体重も5kgくらいは痩せただろう。
「ええ、どうも。気をつけます」
「エルメス君も」
「ありがと」
「君達と話ができて、とても楽しかった。それにいい思い出も…」
「お茶、 と っ て も お い し か っ た で す 。またいつか味わいたいものです」
「そ、それはよかった…」
キノはエルメスに跨り、発進の準備をした。
「あ!あの!ちょっといいかな。もう1つだけ言いたいことがあるんだ」
「何です?」
「もしその…子供ができてたら、名前をつけて欲しいんです。男の子だったらキノさんの名前の『キ』から
取って『xxキ』、女の子だったら『ノ』から取って『xxノ』で。キノさんのお気に召さないようでしたら
お好きなように――」
「――分かりました。きっとかわいい子供ができるでしょうね」
キノがそう言うと、男は焦りながら、
「そうですか…いやっ、その、変なこと言って悪かったです。いや、あ、その……」
しどろもどろになった。彼の顔は真っ赤だった。
キノは男の顔を見た。男は頭を掻いて、照れた笑顔を見せた。
キノは潤んだ目で男を見つめた。男は若干引きつった笑顔を見せた。何故か背筋がぴんと張っていた。
キノはエルメスを発進させた。男は軽く手を振ってキノを見送った。
モトラドが走り去っていくのを見ながら、男は思った。
「つるぺたな旅人さんには…要注意……(((( ;゜Д゜)))ガクガクブルブル)」
・・・
「キノぉ。最後にあの人としばらく見つめ合っていたじゃん」
「ん?ああ」
「ラブラブだったのかい?」
「はあ?――――――なんだい…それ?」
「その妙に長い『間』が気になる」
エルメスはからかうように言ったが――キノはまんざらでもない様子だった。
「あの人と結婚するんじゃないかと、端で激しいせっくす見せられてハラハラだったよ」
エルメスが今度は真剣な口調でそう言うと、キノは笑いながら、
「そんなことはない――――――と思うよ」
「その『間』はいったい――ならいいけど。子持ちのモトラド旅はつらいよ」
それから、しばらくしてこう呟いた。
「それにしても、キノに惚れるなんて。何て変わったシュミのお方だ。そういえば以前にもそういう
奴がいたような――」
モトラドは次の国を目指す。しばらくしてから、ふと思い出すようにキノが言った。
「あの人には悪いけど…ボクはあの人の子供を産むことはできないよ」
「何でなんで〜?」
「だって、ええと…だってボクはまだ……『初経』来てないし………」
「………なるほど。でもそれ、もちろん彼は知らなかったんだよね?」
エルメスが聞くと、キノは妖艶な笑みを浮かべて、きっぱりとこう答えた。
「さあね」
・・・
声、小さくなりながら
「それを承知でせっくすしてたのか〜、キノのあくじょ〜」
「もともと彼が薬なんて盛るのが悪い」
「キノのドすけべ、へんた〜」
がぎん