前口上

 勤めを辞めて日中家にいるようになって初めて遭遇した、勧誘電話。
 特に子供が生まれてからは、質・量ともに大幅ボリュームアップ。電話の音で赤子は泣くし、ただでさえ貴重な時間をセールスなんぞに吸いとられるのは苦痛以外のなにものでもなかった・・・。
 
 そういった日々の愚痴を聞かされる羽目になった我がダンナ様、いいかげん耳にタコも出来ようというところで、苦肉の策を編み出したわけだ。
 
「あのさ、そんなに勧誘電話が多いのなら、ネタにしてしまえば?」
 
 ネタ・・・?
 ネタになる・・・
 ネタになるかも・・・!
 
 そうだ、避けて通れないモノならば、いっそのこと楽しんでしまえ!
 
 
 かくして、この「実録!勧誘電話」は誕生したのであった。

(2000.6.11)