■ペンネーム「ほっ!とk」さんからの投稿です。
こんな葉書が来ました、バレバレですが家内は動転していました。
落ち着いてよく読んでみると難しそうな単語を使っていますかむちゃくちゃな文章です。
訴状提起執行処分証明書
書記管理番号 あ-715376-529
本日の本書面の通達は、今現在、貴殿様が消費さ
れたとみなされている、未だ未納となっている請求に
対しての民事訴訟に当たります。貴殿様に対して訴
訟を提起した原告側は貴殿様との間に発生した指定
契約売買の物的証拠等、その他契約書類を指定の
裁判所に提出されております。さらにそのまま、裁判
に対しての法的手続きを無視、また放置してしまう
等、何の返答もない場合、裁判所の執行書記官の仮
差し押さえ命令の執行証明書を発布する事になります。
例えご記憶になかったとしても当局としては訴状の正
当性を確かめる業務を行っていますので、迅速な訴
訟解決にご協力いたします。
尚、当局はこの裁判に対しての訴訟指揮権を与えられて
おりますので国家機関としての通告書面の通達及び司法
業務の管理を全面的に行う事を義務付けられております。
*裁判の取下げ最終の期日は証明書の到達後2日以内と
なっております。貴殿の訴訟内容の受理書の説明や確認
等、裁判取り下げに関しての手続き方法等のお問い合わ
せは当局で受け賜っていますので早急な法的手続きの
対処と必ず御本人様からのご連絡をお待ちしております。
受付時間平日8時から20時まで受け付けております。
法務省民事局総務課 東京都千代田区神保町3-19-6
民事司法通達執行機関 受付代表03-5420-6218
あ-715376-529 : 青字
貴殿様が消費........に当たります。 : 下線
さらにそのまま.....事になります。 : 下線赤字
尚、当局は.........おります。 : 緑字
*裁判の取下........おります。 : 下線
必ず御本人.........おります。 : 下線赤字
法務省民事局総務課 : ここだけ行書体風
受付代表03-5420-6218 : 番号の下のみ下線
はがき表面 消印は新宿 6月24日 到着26日
あて先はタックシール
■「ほっ!とk」さんの指定どおりに再現してみました。
うわあ。色きち・・・じゃなくて、カラフルなハガキですね〜。もう、これだけで駄目駄目感が溢れかえっております。
で。文面ですが・・・
新しい可能性を模索しているその姿勢は一応評価する事にしましょう。これまでの文章では騙くらかすのにも限界が来たのかもしれません(笑)。それはとても喜ばしいことなので。
それにしても、酷い日本語です。「もしもし、言葉おじさんですか? 日本語が大変です!」(←このフレーズ、最近のお気に入りなんです:笑)
あまりに全文が駄目駄目なので、目立つところだけ、まとめてツッコミ入れる事にしましょう・・・。
先ずは、「そりゃ無いよ」ポイント
「本日の本書面」って・・・「本日の」って・・・
「貴殿様」もなあ・・・ホント君、大丈夫か?
「発布」・・・言葉の意味・・・解ってないんだろうなあ。
【発布】法律などを、世の中に広く知らせること。公布。(「大辞林 第二版」より)
「頭痛が痛い」ポイント
「未だ未納となっている」・・・いや、だから・・・
「訴訟を提起した原告側」・・・きちんと単語の意味を考えようゼ
「それは何スか?」ポイント
「訴状の正当性」・・・正当じゃない訴状ってスゴイですよね。
「訴訟解決」・・・とても解りやすく解らない言葉です
「訴訟指揮権」・・・イメージすら湧きません・・・。
「訴訟内容の受理書」・・・どういう脳内裁判制度をお持ちなのでせうか。
「法的手続きの対処」・・・どちらかというと「頭痛が痛い」系の言葉かも。
「本音がチラリ」ポイント
「消費されたとみなされている」・・・変に逃げ道を用意してるし(笑)
「例えご記憶になかったとしても」・・・公文書でこれは無いでしょ(爆笑)
「国家機関としての」・・・はいはい、わかりましたから。
個人的に、
迅速な訴訟解決にご協力いたします。
というフレーズがとてもツボでした。なんというか・・・雰囲気ぶち壊しなカンジが最高です(笑)。
・・・公文書といわず、文章全般を読み慣れていない、書き慣れていない人の作品なのでしょうね。もっと精進してください。
いやまあ、私もあまり偉そうに言える立場じゃありませんけど。
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また、架空請求ハガキの名称を並べてみました。「架空請求ハガキ考」でそのバカさ加減を堪能してくださいね。