架空請求・(株)セントオフィス

■ペンネーム「appa」さんからの投稿です。

 本日(11月7日)に届いた架空請求葉書です。家族もワイワイ言いながら『家にも来るんだネ』と大ハシャギでした。
 身に覚えの無いこの様な詐欺的架空請求が来るとは、とても悲しく脱力ものです。
 
 
未納料金お支払いのお願い
 
      CDコード(数字2桁)
 
 [ 請求内容 ] 以前、貴方様の携帯電話、又はパソコンでご利用になられた有料番組サイトの利用料金が未納となっており、日々延滞料金が発生している状態です。弊社が、貴方さまのご利用になられた運営業者様から、未納料金並びに延滞金の確認及びお支払方法についてお尋ねする様、依頼を受けましたのでご連絡いたします。
 [ 緊急 ] お客様の場合、ご利用になられたサイトのログアウト(退会手続き)の方が済んでおりません。又、未納料金や延滞金のご説明もございますので、本書到達後、大至急ご連絡ください。尚、個人情報保護の観点からも、必ずご本人様からご連絡頂けますようお願い致します。
 [ 重要 ] 万が一、お支払いやご連絡が無き場合、裁判手続き又、金融機関の全停止処分、信用情報機関へのブラックリストとしての登録、さらに《給与差し押さえ》の内容証明を、ご勤務先に送付させて頂きますので、悪しからずご了承ください。
 
 処理コード (5桁数字)
 発送コード L−(4桁数字)
 管理コード *T(5桁数字)
 ご請求金額 下記まで 円
 お問合せ先 03−5713−8958
 担当者 ○○ 090−1739−1203
     (株)セントオフィス
 営業時間/AM8:30〜PM4:00
 定休日/土・日曜日、祝日
 東京都大田区北千束2−16−2スカイビル3F
 
 ※弊社は、悪質な架空請求の業者ではありません。貴方様がご利用になられた運営業者様から正式に依頼を受けた正規の回収代行業者です。
 
 
 何の、何処の代理請求か全く判りません。それと、民法第467条に合致した請求ではない、ということですね。
 (株)セントオフィスの記事が見当たらなかったのでお知らせいたしました。 この次は、総合消費料金未納分訴訟最終通告書なんていうものが届くのでしょうか? 小心者ゆえ、ちょっぴり不安です。

■あら、懐かしい。自称債権回収代行業者ネタの架空請求ハガキは、2004年3月にうちの父宛てに届いた「大山興業」以来です。
 
 債権管理回収業を営むことができるのは、法務大臣が許可した債権回収会社だけなので、この(株)セントオフィスがどのような文言をハガキに書き連ねていたとしても、社名が「債権管理回収業の営業を許可した株式会社一覧」に記載されていない限り、それは寝言以下だというわけです。
 
 仮に、債権者から(株)セントオフィスが債権の譲渡を受けていたのだとしても、appaさんのおっしゃるとおり民法第467条では、債権を譲渡する時は、債権者が債務者に「債権を譲渡するけどいいか?」と問い合わせ、債務者が「いいよ」と首を縦に振らないと譲渡できない(日本語訳済み:笑)。となっていますから、突然こんなハガキが来ること自体がアウトです。
 
 だいたい、債権者だという有料番組サイトの名前や運営業者名は不明だし、未納料金が携帯電話での利用料金なのかパソコンでの利用料金なのかハッキリしていないし、ログアウトと退会手続を混同しているし、個人情報保護といいながらハガキで出しているし・・・。
 ま、さらに詳しいツッコミは、「大山興業」を参照していただきたく。
 
 文面をみる限り、○○事務局や○○組合といった政府関係法人を騙ったハガキに比べて、日本語比較的マトモですね。
 自称政府関係法人の方は、訴状とか裁判所とか執行官とか、慣れない単語を無理やり捻り出して組み立てているからだろうとは思いますが、ついつい自称債権回収代行業者の方が賢く見えてしまいます・・・。
 どっちもどっちなんですけどね・・・。
 
■当サイトに寄せられた、架空請求ネタの記事の一覧は、「体験談総目次 不当請求・架空請求」にあります。ご参考にどうぞ。
 
 また、架空請求ハガキの名称を並べてみました。「架空請求ハガキ考」でそのバカさ加減を堪能してくださいね。

(2005.12.1)
(参考)
この他の、appaさんの投稿は以下の通りです。
FのU嬢