新型振り込め詐欺

■妙にさかしい詐欺師の出現・・・というよりも、詐欺師も多少は学習能力がある、ということかもしれません。

<振り込め詐欺>要求98万円急増…2ケタだとだまし易い?
 
 要求額が「98万円」の振り込め詐欺事件が東京都内で急増している。100万円以上だと金融機関の窓口で警戒されやすいことや、「2ケタ」の金額だと比較的振り込みやすいという被害者心理につけ込んだ新たな手口とみられる。警視庁は同一グループによる犯行とみて捜査している。
 同庁捜査2課によると、都内の振り込め詐欺のうち、親族などを装うおれおれ詐欺の認知件数は4〜7月で計542件。このうち約3割の要求額が98万円だった。7月だけでは、約6割を占めた。4月ごろ、多摩地区で被害が出始め、7月には都内全域に広がったという。
 「会社の金を使い込んだ。会社に監査が入るとばれてしまう」「浄水器販売で失敗した」などと会社でのトラブルの補てん金名目で振り込みを要求。一度振り込むと、「さっきは言えなかったが、他にもあるんだ」と言ってさらにだまし取る。
 金融機関は、窓口で多額の現金を振り込む利用者に注意を呼びかけたり、ATM(現金自動受払機)の1日の振込限度額を100万円に引き下げるなどの対策を取っている。ある都市銀行の広報担当者は「98万円なら窓口でなくても、24時間営業のコンビニエンスストアのATMなどで振り込めることに目をつけたのではないか」と推測している。【三木陽介】
(毎日新聞) - 8月24日11時5分更新
「振り込め」詐欺新手で1・5倍、先月都内3百件突破
 
 東京都内の振り込め詐欺の被害が先月、8か月ぶりに300件を突破し、今年に入って続いていた月200件前後のペースから、1・5倍に急増したことが警視庁のまとめでわかった。
 
 「痴漢で捕まった」と言って示談金を要求する手口から、「会社の金を使い込んだ」と泣きついて振り込みを求める手口に変わったことが原因とみられ、1件の被害額が500万円を超えるケースも目立つ。
 
 このため同庁は1日から、都内在住者専用の「手口体験電話」((電)0120・30・2989)で新手のだまし文句を紹介し、注意を呼びかけることにした。
 
 同庁によると、今年に入って7月までに届け出のあった振り込め詐欺の被害は1523件(被害総額26億1000万円)と、月200件前後で推移。しかし先月に急増、30日の時点で302件に上った。被害が300件を超えたのは、昨年12月(339件)以来。
(読売新聞) - 9月1日14時45分更新

■困った事です・・・。
 とりあえず、突然お金の絡む電話が身内からかかってきたら、何も考えずに先ず一言、
「本人に代わります」
 これで騙される人が減ったら・・・いいなあ。

(2006.9.1)