■ペンネーム「踊る受付嬢」さんからの投稿です。
わたしは会社の代表番号の電話を取っているのですが、実にさまざまな迷惑電話がかかってきます。それらと戦うのがライフワークと化してしまいそうな今日この頃です(笑)
そんな中で、最近の面白(?)迷惑電話をご紹介したいと思います。
相手は「Nビジネスネット」という会社でした。かけてきたのは40代後半〜50代と思われる女性です。
N 「NビジネスネットのUと申します。F課長様いらっしゃいますか」
この時点で相手のしゃべり方や電話の向こうの雰囲気にわたしの警戒アンテナは反応していました。我ながら場数の多さは伊達ではありません(笑)
しかしこのUさんはえらく早口です。通常の2倍速くらいでしょうか。
私 「Fでございますか。恐れ入りますがどのようなご用件でしょうか」
N 「当社のダイヤモンド○○○(聞き取れず)にF課長様が以前登録されていました。ご連絡先がこちらの番号になっていましたので、お伝えしたいことがあり、お電話いたしました」
F課長は2か月ほど前に転勤しています。
この場合転勤していることを伝える前に用件を聞くのはビジネスマナーとしては少々問題ありですが、相手が迷惑電話だと確信していたわたしは気にしません。
私 「さようでございましたか。申し訳ございませんがFは転勤しておりまして、こちらにはおりません」
N 「では転勤先のお電話番号を教えてください」
やはりそうきました。しかし教える気はさらさらありません。
私 「申し訳ありませんが転勤先を確認いたしますのにお時間がかかります。(うそです。それくらい覚えてます)
後ほどFからお電話を差し上げるようにしたいと思いますが、恐れ入りますがそちら様のご連絡先をお聞かせ願えますか」
社員の所在地を教えず、かつ相手の電話番号を聞き出すときにつかう方法です。
が、わたしがそう言ったとたん、Uさんの中でなにかが切れたようです(笑)
ただでさえ早口だったのが、さらに加速度をつけました。3倍速を駆け抜けて4倍速になりそうです。あまりにも早くなりすぎてところどころろれつが回らなくなっています。
N 「ああそうですか。こちらからお電話を差し上げたんですけど、F様にお伝えしたいことがあったんですけど、構いませんよ、そちらからお電話をちょうだいする形になっても。電話番号も申し上げますよ。わたしは逃げも隠れもいたしません。03−×××××です」
逃げも隠れもいたしませんっていったい・・。
わたしは借金取りではないです。
しかもそう言うわりに肝心の電話番号は早口すぎてまったく聞き取れず、聞き取らせまいとしているとしか思えません。
私 「恐れ入りますが、もう一度お願いします」
N 「03ー××××」
スピードはまったく変わらず。普通は聞き直したらゆっくり話してくれるものなんですが。
私 「03−××−××05でございますか?」
N 「01です!」
むきになって訂正するくらいなら最初から聞きやすい早さで話してほしいです。
ではFに連絡を取りますということでその場は終わらせたのですが、その後F課長に確認したところ、何年も前に通信教育を受けたことがあるということでした。
今度かかってきたら断ってほしいと、かなり嫌そうな感じでした。
その会社をネットで検索しましたが、やはり教育関係の会社のようです。
30数万円のコースの通信教育(かセミナー)の紹介をしていました。
これをF課長に紹介したかったんでしょうか?
次にかけてくるときは滑舌のいいテレアポさんでお願いします。
■職場に一方的にかかってくる、業務に直接関係の無い勧誘電話は、それだけで迷惑ですからね・・・。被勧誘者名と会社名がわかっているのだったら、ダイレクトメールなんかで「お伝え」するわけにはいかないのでしょうか・・・。その方が、確実に先方に届くような気がします。
ま、ダイレクトメールはたたみかけるようなセールストークは発しないわけですが。
■「Nビジネスネット」で検索すると「企業コンサルタント講座」というページが見つかりました。
企業コンサルタント登録制度、35万円也。合格すると、社団法人総合経営管理協会認定の「企業コンサルタント」という称号がいただけるそうです。
あ、「企業コンサルタントは社団法人総合経営管理協会が認定する専門職能資格で、国家資格ではありません。」なんですね。
ま、講座や教材の価値というものは金額の多寡で量れるものではありません。どんなに高額だろうと、それに見合った内容ならば問題ないわけです。
ただし、「つるさんのホームページ」の掲示板のログ「資格2次勧誘の情報です」みたいに
「以前取り組まれていた勉強(講座)の継続か、終了か」
なんて嘘八百なトークで契約を迫らなければ、ですがね。
■会社の受付という仕事は、本当に大変そうですね・・・。
また時間のあるときにでも、是非とも戦歴を披露して下さい(^^)。
(2005.12.9)