配水管工事・気迫で撃退

■ペンネーム「きみしぐれ」さんからの投稿です。

 仕事の納期が迫って,今日の夕飯がホカ弁になるかどうかは,この数時間のがんばり次第だわという午後,
 
 ピンポン,ピンポン
 
(無視,無視,時間が惜しい。)
 
 ピンポン,ピンポン,ピンポン・・・。
 
 あまりにうるさいので,勢いよく玄関のドアを開けると20代ぐらいの男の人が立っていたんですが。
 たじっと1歩下がって,いきなり,
「お,奥さん,何怒ってるんですか」
 
 もう,この時点でかなりびびってるみたいでした。
 
「忙しいんです!!ご用件は何ですか」
 
 焦りながら
「あのー,えー,今この近所で,えー,配水管の・・・」
「うちの配水管は何にも問題ありません,失礼します」
 
 バタン。
 
 この上ピンポンしたらどうしてくれようかと,すごく凶暴な気持ちになって待ってましたが,さすがにそこまで命知らずではなかったようです。
 やっぱりセールス撃退の秘訣は気迫でしょうか。
 
 ちなみに,主人は,「怖かっただろなぁ。」とセールスの人に同情してましたけど,「きっと特別気の弱い人だったのよ。」と私は信じてます。

■納期前・・・それは殺気立つでしょうね。わかります、わかります・・・。お気の毒様でした、セールスの人きみしぐれさん。
 しかし、演技ではこうはいかなかったんじゃないでしょうか。本当に追い詰められた者だけが出せる、ある種のオーラが・・・
 
 あとは、インターフォン越しでもその気迫が伝わるようになれば、完璧ですね(って何が?)

(2004.7.30)