「あんた異教徒か!?」・・・断り方色々

■ペンネーム「ふな」さんからの投稿です。

 貴殿のサイトが面白くて堪らず、投稿させて頂く所存であります。
 とは言うものの、拙宅には架空請求もワンクリも何も来ないので、つまらない日常ではありますが、悪徳ではなくともしつこい勧誘を断る手口はいつも考えております。
 
 1.新聞
 
 おっさん相手
「電子レンジをつけてくれるんやったら3年でも5年でも契約します」
「冷蔵庫くれるんやったら一生契約します」
 これで食い下がる人はおらなんだ。私は半分本気だったのだが・・・
 
 2.エステ
 
 一時期、会社にエステの勧誘電話が多数かかって来た事があった。
「エステに興味はおありですか?」
 金が無いだの、暇が無いだの言うたところで敵がひるむとは思えぬので
「私は完璧な美しさを保っておりますので、必要ございません」
「あーそーなんですかあ? そんなにおきれいなんですかあ?」
 敵は明らかに気分を害しておるが
「すんません、嘘です」とも言えず、押し通します。
「そうなんです。私は美しすぎるんで、もっと不細工な方を勧誘されてはどうですか?」
「ではそうします」ガチャン!!
 何となく敗北感・・・
 
 3.生命保険
 
 女性2人連れが多かった。
 よくある営業トークを一通り聞いた後で
「すんません、私月給15万で借金が11万あるんです・・・毎日食う事もできんもんで、その日暮らしで精一杯です・・・
 私は実際顔色が悪いので間に受けられるのか、こいつ怪しい、と思われるだけなのか、必ず帰って行く。
 
 4.宗教
 
 子供連れの女性が多かった。
 一時期多かったのはエホバ、たまにモルモン教
「私はゾロアスター教徒です! あんた異教徒か!?」
 これでいつも逃げられていました。
 因みに私はゾロアスター教という名前だけは存じておりますが、どんな宗教なのかは全く知りません。
 余程のマイナー教かオカルト教団なのでしょうか・・・
 
 お目汚し失礼致した。
 命あらばまた他日。

■どれも素晴らしい武勇伝ですが、とりわけ「あんた異教徒か!?」って、およそ日本では聞かれないフレーズですね。そりゃ、相手も逃げていくかも。
 
 ゾロアスター教というと、世界史で習った覚えがあります。古代ペルシア発祥で、アフラマズダとかアーリマンとかいう神様が出てくるんですが・・・現在はどうなっているのか良く知りません。
 で、フリー百科事典「ウィキペディア(Wikipedia)」にお伺いしてみました。「ゾロアスター教」によると、ああ、ナルホド、イスラム教に追いやられてしまったんですね。以下、引用。

 一部のゾロアスター教信徒は、イスラム教を避けて、新しい天地を求めてインドに集団移住し、その地で「パルシー」と呼称され、一千年後まで続く共同体を築いた。またイラン故地においても、ゾロアスター教の聖地に少数の共同体が存続し、21世紀の今日まで、細々と教えの伝統を継承している。とはいえ、かつての世界宗教としてのゾロアスター教の姿は今日の宗教共同体には見ることができず、ゾロアスター教は信徒資格を同族に求める民族・部族宗教へと、逆に後退し衰退してしまった。

 ・・・オカルトかはともかく、マイナー宗教には違いないようです。
 
 宗教系というと、実家には天理教もたまにやってきました。
 友人によると、インターフォン越しに般若心経を唱えたら、すぐに帰って行ったそうです。
「あんた異教徒か!?」には負けますが、目には目を、宗教には宗教を、ということなんでしょうか・・・。

(2005.8.29)