STONEでAPOPを使う

能書き

 Proxy ソフト「stone」を利用すると、OutlookExpress で APOP の利用が可能になる。 メールのパスワードが暗号化されるので、セキュリティーが高まる。

動作原理

 メールソフト ⇔ stone ⇔ サーバー
        POP    APOP
  1. メールソフトは localhost(つまり自分のコンピュータ)にメールをリクエストする。
  2. 「stone」がそれを受信し、サーバーに転送する。その際、パスワードを暗号化する。
  3. 「stone」がメールを受信し、メールソフトに転送する。
 つまり、「stone」はメールソフトに対してはサーバーとして振る舞い、サーバーに対しては メールソフトとして振る舞ってメールの受信を中継する。

ソフトの入手

 公式ホームページ から最新版を入手する。WindowsNT4、2000、XP なら、サービスとして動作する 「stone version *.** for WinNT サービス OpenSSL 版パッケージ」が良い。

インストール(WindowsXPの場合)

  1. ダウンロードしたパッケージを解凍し、適当なフォルダにコピーする。
  2. テキストエディタ(メモ帳など)で次のように書き、インストールしたフォルダに 「stone.cfg」という名前で保存する。

    pop.asahi-net.or.jp:pop3/apop localhost:pop3 ← 朝日ネットの例

  3. コマンドプロンプトを開き、「stone -install」を実行する。
  4. 「コントロールパネル」→「管理ツール」→「サービス」の順に開き、 「stone service」を右クリックして「開始」
OutlookExpressの設定
  1. 「ツール」→「アカウント」の順に開き、メールアカウントのプロパティを開く。
  2. 「サーバー」のタブを開き、「受信メール(POP3)」のサーバー名を「localhost」に変更する。
応用−複数アカウントを利用する場合

 複数のメールサーバーで APOP を利用する場合、ポート番号で外部のサーバーを 区別すると良い。例えば、上記の設定にヤフーのメールを追加する場合、 「stone.cfg」を次のように書く。

   pop.asahi-net.or.jp:pop3/apop localhost:pop3 --
   pop.mail.yahoo.co.jp:pop3/apop localhost:10110
こうすると、メールソフトがポート番号110番(POP3)で要求した時は STONE は朝日ネットへリクエストし、 ポート番号10110で要求した時はヤフーにリクエストする。もちろん、メールソフトは朝日ネットが110番で、 ヤフーが10110番で受信するように設定する必要がある。ちなみに、ヤフーはAPOPに対応していません。上記は単なる設定例です。