Athlonマシンの静音化
世間ではマシンの静音化に目が向けられ、静音化パーツなるものが店頭で見かけられるようになった。私の場合、PCの自作を始めてから、ただひたすらにマシンの高速化を念頭に(?)、CPUのオーバークロック、それに伴うCPU冷却FANの高速化、水冷マシン、メモリのクロックアップなどなど重ねてきたわけだが、ここにきて静音化を無視できなくなった。
数年前だと安価なCPUでもオーバークロックによって高価なCPUと同等のパフォーマンスを得られるというメリットがあった。しかし今ではそれをする必要がないほどにCPUが安くなってしまっている。1GHzを超えたあたりからオーバークロックの意義はすでにないように思える。とは、もっともらしい言い訳のようだが、実際の理由はマシンがうるさくて仕方がないのである。
今回はとりあえずメインのAthlonマシンの静音化に取り組んでみた。
ケースの前後には吸気FANと排気FAN、ハードディスクのリムーバブルケース用FAN、電源FAN、CPUFAN、合計五つのFANが回っている。ケースフロントにADDA社の静音FAN、ケース背面にサーモ付きの静音FAN、CPUはヒートシンクはそのまま残して6cmから8cmへ変換するFANアダプタをかまして2500rpm前後の8cmFANを取り付けた。電源FANとリムーバブルケースFANはFANコントローラーで制御できるようにした。
CPUに8cmFANを取り付けることによって回転音が下げられるうえに風量が確保できるメリットが。
ケースフロントにADDA社製の静音FAN。安かった(\1,200)のでこれにしただけ。
5"ベイにFANコントローラーを取り付け、電源FANとリムーバブルケースFANを制御。実はリムーバブルケースFANが一番うるさかった。リムーバブルケースFANなんかいらないようにも思われるかもしれないが、IBMのハードディスク(IC35L040AVVA07 40GB 7200rpm ATA100)に換えたのでFANは回している。私は世間一般ほどにはIBMのハードディスクを信頼していない。触ると熱いし、時折発する「パリッ、パリッ、」という音がどうも気にかかる。(DTLAシリーズで苦い経験あり。)
完成後、マシンを起動。コントローラーのつまみはPWRを1/2くらいに、HDDを1/3くらいにするとキューンという耳障りな音はしなくなった。効果はあったのかというと、よくわからない。実は常時稼働させたファイルサーバーが5cmとなりに居座っているからだ。逆に発熱に対しての効果は間違いなくあった。アイドリング時50℃弱で安定、スーパーπ、3DMARK2001SE等のベンチマーク実行後も55℃を超えることはない。春先に測定したデータから比較すると、4〜5℃程度低いことから、気温のせいでないことがわかる。
ところで、ここまででマシンの静音化に費やした費用は約1万円弱。春先に購入したケースがヤマダデンキで税抜き\8,900。こんなことなら最初から2万円くらいの静音FAN搭載のケースを買えばよかったと思った、というのがオチだったりして・・・。