まず、スイッチを入れて、照明が点灯する事について話をします。

簡単なのは、1つのスイッチで、1つの照明を点灯させるものです。

このときのスイッチを「片切スイッチ」といいます。スイッチを手で切り換えることによって、スイッチの内部では、以下の2つのいづれかの状態になっています。

      図.1

電源、スイッチ、照明をつないだ回路を以下に用意しました。

      図.2

左側の2つの○の間に電源をつなぎます。左側の四角は、負荷です。照明だと思って下さい。

電流は、上の○、スイッチ、照明、下の○の経路で流れます。このとき照明が点灯するのです。

当然、図の状態では、スイッチが開いていますから、電流は流れません。スイッチが図1の左の状態になった時、電流が流れ、照明が点灯するのです。

これが基本です。照明は、電流が流れることによって、点灯するのであり、そのための回路は、図.2のようになります。2本の線で左側の電源の電気エネルギーを右側の照明に送っているのです。

さて、質問の回路は、実は、「3路スイッチ」と呼ばれるスイッチを用いたものなのです。

3路スイッチは、以下の2つの状態を作ることができます。

     図.3

この3路スイッチを2個使って、以下のような回路を構成します。これが、あなたの知りたい回路のはずです。

     図.4 

この回路の状態では、照明はつきません。左側の3路スイッチを押します。すると、接触子が、下に倒れます。図.3の右の状態になるということです。このとき、2本の線の下側の線を電流が流れることになります。

おわかりいただけたでしょうか?スイッチの状態の組合せは、全部で4種類あります。そのうちの2つの状態で電流が流れ、残る2つの状態で回路がつながってない状態となり、電流は流れません。試してみて下さい。そのうち、なるほどと思えると思います。

さらに、3つのスイッチで、1つの照明をon、offしたい場合は、「4路スイッチ」を使います。

     図.5

図.5が状態です。そして、回路は、以下のようになります。スイッチの状態の組合せは16種類です。

パズルとして、お楽しみ下さい。

     図.6

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