涙、涙...の短編集!ぶんか社より
Ver.2.1.0 '04/ 3/22
第3弾、「されど狼」登場! 2月21日発売
池上遼一ファンの中でも、レアな作品を好むファンにとっては、涙、涙、涙...の短編集がぶんか社から発売されました。昨年、講談社から発売された「強力伝/ウニデス潮流のかなた」や「かさね」に続き、うれしい悲鳴です。
 しかも、コンビニ・コミックスで、そして、333円(税抜き)という破格な値段でという、私にとってはあまりにも衝撃的なことでした。
 中身も充実です。90年代、80年代の読み切り・短期連載作品、さらには、60年代後半から70年代前半までの池上遼一オリジナル作(原作者なし)をこれでもかっ!といわんばかりに詰め込まれています。
 今まで、コミック化されなかった作品もたくさん収録され、レアなファンにとっては本当に待ちに待った作品集になりました。
 是非、入手して、池上遼一作品の魅力を感じてもらえるとうれしいです。まだまだ、単行本未収録の作品があります。ぶんか社さん、がんばってください。
「されど狼」他、4作品を収録した”異色青春ロマン傑作集”
第3弾!「されど狼」  「されど狼」は、1990年に”ビッグコミック増刊”に掲載された作品です。 2001年1月に発売された、”ビッグコミック・SPECIAL増刊単行本未収録傑作集”(小学館)で読まれた方も多いでしょう。
 この作品は、池上作品の中でも特殊な作品で、普段、脇役として登場するタイプのキャラが主人公になっています。平々凡々と流れる日々に、”狼”となる主人公、松島に共感できるファンは多いのではないでしょうか?
2月21日、発売中
 「怒りよさらば」と「なんにもいらない!」は1971年週刊少年サンデーに掲載された作品です。「怒りよさらば」は週刊少年サンデーへの初掲載作品、「なんにもいらない!」は2作目となります。
 この作品に見られるような青春像を描いた作品は、この当時の池上作品の一つの特徴でもあります。同時期に連載されていた「スパイダーマン」がその成功作品といえるでしょう。
 「なんにもいらない!」連載すぐに、長期連載「青春賭博」(1971年作品)(「野獣伝説」と改題され、1985年に
コミック化され、1993年にVシネマ化されました)が少年サンデーに連載されます。
 古本屋で発掘作業をしているときに、この2作品に出会えたときは、本当にうれしかったですね。
 「天使の牙」は1968年のメジャーデビュー後すぐの講談社での最初の作品。コミックス「拳銃野郎」やLIBIDOに納められていた「Works」に収録されていましたが、「青春地獄」同様、なかなか目にすることができなかった作品です。
収録作品 :
されど狼  「青春地獄」は、講談社での第5作目、1969年6月の作品です。この作品の半年後、「スパイダーマン」の連載が”別冊少年マガジン”でスタートします。「スパイダーマン」の成功の前夜の作品です。
 この作品を発掘したときもうれしかったな。あった〜〜!という感じなのです。(笑)
怒りよさらば
なんにもいらない!
天使の牙
青春地獄 '04/ 2/27
「人魚」「電動式義手」他、7作品を収録した”幻想ロマン傑作集”
第2弾!「人魚」  「人魚」は、2000年4月に”ビッグコミック・オリジナル新人コミック大賞増刊号”(小学館)に掲載された、新人作家へのお手本として掲載された作品です。
 この作品は、私にとってリアルタイムで読んだ数少ない短編ですが、読んだときの衝撃はいまだ鮮明です。たったカラー4ページなのにものすごい説得力のあったことが印象的でした。
 今回の掲載は残念ながらモノクロです。感動を求めたい方は、LIBIDOで是非。

 単行本未収録の作品は「人魚」と「電動式義手」の2本。「電動式義手」は1969年2月にガロ(青林堂)に掲載されました。
11月21日、発売中
 そのほかの7作品は、1987年に講談社から発売された「幻想ロマン作品集/人面蝶」の構成に近いものがあります。「安達ヶ原の鬼女」「土中に咲いた白い花」「狼は海で死ね!」は、昨年講談社から発売された”珠玉作品集”に収録されていますから、絶版となっている「幻想ロマン作品集/人面蝶」を探す必要がなくなりましたね。
'04/ 2/27
収録作品 :
人魚 泉の淵 電動式義手
暴発 人面蝶 狂い鳩
掌の騎士 ケンタウルスの森 夢魔の感触
「またまた、うれしい短編集が登場!
第1弾!「砂時計」  もう、コンビニで発見され、お読みになった方が多いはず。うれしいですね。私はうれしくて、意味もなく2冊買っていました。(笑)
 ぶんか社さんからの発売のコンビニコミックですが、中身は衝撃的ですね。短編ファンの私にとってはいうことありません。

 {砂時計」は、1996年にヤングサンデーに2回にわたって掲載された「HEAT」を予感させる作品でした。昔、ヤングサンデーを探し回った事を思い出しました。
 私にとっての今回の目玉は、「天駆ける男」でした。当時の少年ジャンプを探し回っていたのですが、どうしても入手できないものでした。

 333円で単行本未収録の作品を4編、全7編を収録したこのお得なコミックス。是非、お手元に。続編に期待しています。
'03/11/02