To 電気の森 電気の森 by Otoshibumi Craft Lab [2003]
To 電気工事編 To 合成樹脂製電線管

  合成樹脂製可とう電線管−PF管とCD管−
To Otoshibumi Craft Lab
'03/01/10 Ver.1.0  Kouji11-001

 Keyword / Section No.
 PF管とCD管の違い
 
/kouji11001-01  合成樹脂製可とう電線管は、「耐燃性があるか?ないか?」により、PF管とCD管に分類される。
   
PF管 1. PF管 (Plastic Flexible Conduit)
耐燃性(自己消火性)がある合成樹脂製可とう電線管をいう。
主材として、ポリエチレン、ポリプロピレン等で作られている。
 
CD管 2. CD管 (Combined Duct)
耐燃性(自己消火性)がない合成樹脂製可とう電線管をいう。
主材として、ポリエチレン、ポリプロピレン等で作られている。
 
 
/kouji11001-02 似たような形状をしているPF管とCD管。その違いはなんだろうか?このことは、JIS C 8411:1999で定義されている。
 
耐熱性による分類は、次による。
 
a)耐燃性(自己消火性のある)のもの  :PF管
 
b)非耐燃性(自己消火性のない)のもの :CD管
JIS C 8411:1999 合成樹脂製可とう電線管    4. 種類  4.3 耐燃性による分類
 
 
 
 Keyword / Section No.
 耐燃性(自己消火性)
 
/kouji11001-03  「耐燃性」とは、接炎するときに着火するが、火炎が伝搬せず火炎を取り去った後、一定時間内に自己消火する性質をいう。
耐燃性  
JIS C 8411:1999 合成樹脂製可とう電線管    3. 定義  i)耐燃性の電線管
 
/kouji11001-04  JIS C 8411:1999には、耐燃性(自己消火性)試験の方法が記されていて、この試験に合格したものがPF管で、JISの適合品という形で市場にあると考えてよい。CD管は耐燃性(自己消火性)試験に合格する必要がない。
 JIS C 8411:1999ではどのような耐燃性(自己消火性)試験が行われているかを知るために、一度、目を通されるといいでしょう。
 
JIS C 8411:1999 合成樹脂製可とう電線管    8. 試験  8.5 耐燃性(自己消火性)試験
 
[図11001-1/scan]
耐燃性試験の配置

引用 : JIS C 8411:1999
 Keyword / Section No.
/kouji11001-05  実際に実験することもおすすめします。写真のように小さく切断したCD管とPF管をライターであぶってみてください。PF管の方はなかなか燃えにくいのですが、CD管の方は一度、炎が出るとずっと燃え続けるのを確認することができます。
 火傷にはくれぐれも注意!また、必ず外でやろう!狭い空間でこの実験を行うと消火後の煙で最悪に状態になります....(体験済み(笑))
 
JIS C 8411:1999 合成樹脂製可とう電線管    8. 試験  8.5 耐燃性(自己消火性)試験
[図.11001-2/photo]
炎の消えないCD管
撮影 : 02/10/**
 Keyword / Section No.
/kouji11001-06  JIS C 8411:1999では、耐燃性試験が変更された。国際規格に準拠して、より精度の高い方法に改正された。
 
JIS C 8411:1999 合成樹脂製可とう電線管 解説 2.主な改正点 f)試験
 
 
 

Navigation :

e-mail ANI e-mail : otoshibumi@my.email.ne.jp
ご意見・ご感想 :