パムッカレ
PAMUKKALE

トルコ共和国南西部
デニズリよりミニバス(ドルムシュ)で1時間
イズミールよりオトバス(バス)で約5時間
(60000TL=約500円)
言語・トルコ語
宗教・主にイスラム
(1993年10月現在)

パムッカレの歴史

●BC2世紀頃から、シリア王の支配下で繁栄を見せたこの街は、ペルガモン王国のエウメネスU世が征服した後はヒエラポリスと呼ばれ、毛織物や綿製品の技術に優れ、文化、経済ともに栄えた。

●ローマ時代に地震で街が崩壊したこともあったが、ネロの時代に再建され、後にハドリアヌス帝やカラカラ帝もここを訪れた。

●ローマの後、ビザンチン時代も繁栄を続けたヒエラポリスだが、セルジュクトルコ時代にイスラム勢力が入り込み、12世紀にはすっかり廃墟と化し、19世紀に発掘されるまで忘れ去られていた。

温泉
石灰棚の上にあるパムッカレモーテルの中庭のプールには、ローマ時代の円柱がごろごろ転がっている。冬でも暖かい温泉がわくので、水着を着て入ることができる。ただし石灰分を多量に含むため、長時間入っていると肌がかさかさになるらしい。
 
ヒエラポリス


博物館
(100000TL=約800円)

円形劇場
温泉として有名なパムッカレには、ペルガモン王国からローマ時代にかけての遺跡が多数残っている。そのうちのひとつ、1万人を収容できる円形劇場は、かなり完全な形をとどめ、上の席からはパムッカレ全体を見渡せる。

水路跡
ペルガモン時代、またはローマ時代の水路跡が、草原をはうように走っている。
 
  パムッカレ
パムッカレというトルコ語は、日本語で「綿の城」という意味。白い綿を段々に敷き詰めたような地形は、温泉によって石灰石が溶かされ、長年流れてできたもの。通常はこのあたりを観光客が裸足で歩くことができるが、数年に一度、美しい白を保つために立入禁止となる。
パムッカレ
綿の正体、石灰石の表面は波打った模様ができあがり、裸足で歩くとくすぐったい。