ゴキブリ考
by ネズミ男 @ Mn.II




 初コンサート、皆さんお疲れ様でした。私も大変疲れました。
家に帰り、台所で何かないかとボーッとしながら戸棚をあけたところ、何か赤茶色のものがちょろちょろササーと動きました。
瞬間、体中に電気が走り、一気に硬直しました。ゴキブリ!ごきぶりではないか。

 私はゴキブリが大嫌いです。彼らは、実に速い。人間と同じ大きさなら時速80キロくらいの速さで走るのではないか。しかも油ぎっていてところかまわず走りまわる。それに丈夫でタフ、バイタリティがある。
つい最近までに3匹はあの世に送ったけれど、臨終までにそうとう時間がかかった。ある1匹は、まえの晩に殺虫剤をかけてひっくりかえっていたのが、次の朝チョロチョロと何事もなかったごとく動いていた。そこでたっぷりと殺虫剤をくれてやってやっとご臨終とあいなった。まったくしつこい。あきれる。
しかしながら、奴らにも欠点がある。目が悪いのだ。目は明るい暗いはわかるが、物がはっきりとはみえない。したがって奴らは、長い触角で壁や床をたたきながら歩くのだ。で歩くときは、壁にへばりついて歩く。明るいところはほとんど歩かない。何か驚いた時やあわてている時意外は部屋を横断したりしない。暗ければ我が物顔で歩きまわる。

 そんなゴキブリだが1つだけ羨ましいことがある。それは、油一なめで1ヶ月は生きると言うから驚きだ。私も油一なめで1ヶ月生きられたら、メシも食わずにマンドリンが弾けたらどんなに上手くなることか。





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