最終編(千の「ALGO」それぞれの「何か」)

〜「ALGO」1000人の友へ〜

 この度は、「ALGO」をお買い上げ頂き、誠にありがとうございました。
 ここに、無事「ALGO」をお届け出来ることは、私共の無上の喜びです。

 「ALGO」は、大阪日本ポルトガル協会(会長・稲畑勝雄氏)の全面的協力により実現した限定1000枚の特別なアルバムです。まずはこの場を借りて、大阪日本ポルトガル協会のご尽力に謹んでお礼を申し上げる次第です。

 また、今回のCD制作は、今まで公私にわたりご縁を頂いた方々の多大なるご協力を得ることが出来ました。具体的な創作の現場に携わって頂いた、装幀・綿貫宏介先生、朗読・日色ともゑさん、詞・阿木燿子さん、歌・新井英一さん/マキ凛花さんをはじめ、各所制作陣の綿密な日程消化なくしては、この日の「ALGO」はあり得ませんでした。ここに、全ての「ALGO」に関わって頂いた方々に深くお礼を申し上げる次第です。

 「ALGO」はその出自の性格上、ポルトガルギターが中心のアルバムです。湯淺の個人的な思いとしては、我が国における、現時点の「ポルトガルギター音楽」の相関図を少しでも示せればという気持ちで制作に携わりました。まだまだ、至らぬ点もあるかと存じますが、まずはお聴き頂ければと思います。

 余談ながら、録音はポルトガルギターの響きを追いかける仕立てにしました。出来れば上質なシステムで、4曲目「コスモスの散歩道」の伴奏のクラッシック・ギターの裏メロディーが、はっきり聴こえる程度の音量で全編をお聴き頂けると、ポルトガルギターの微細な吐息までが再生されるかと思います。

 文頭の〜「ALGO」1000人の友へ〜とは、この特別なアルバムを共有して頂いたことへの、心からの親愛の情です。今回限定1000枚の「ALGO」は、いつの日か来るべき「ALGOU/V」へのプラチナカードです。末永くお見守り下さい。

 ポルトガル語で『私たちの間には「ALGO」がある』と相打ちすれば、それは特別な「何か」をお互いが共有したことの了解です。まさしく今回、私共は千の「ALGO」で、それぞれの「何か」を皆様と共有させて頂きました。これは、千の「何か」特別なことの始まりと確信致します。ここに再度、宇宙の片隅で、絶え間ない明滅を繰り返す、泡沫のごとき唯一無二の人生において、「ALGO」を通じ皆様に出会えたことを、深く感謝する次第です。ありがとうございました。