人それぞれにライフプランはあるものだ。
私の家庭(その当時まだ子供も産まれていなくて、家族は夫婦2人)もご多分に漏れずライフプランを持っていた。
語れば色々あるけれど、持ち家に関して言えばこだわりは全然なく、むしろそちらにお金をかけるくらいなら旅行や趣味にお金をかけ一生借家住まいをと考えていた。
ちなみに今のところ私は趣味という趣味がない。
酒、たばこ、博打もしない。
強いて言えば、年甲斐もなくクラブ(ディスコ)通いと、ある法律試験の勉強がライフワークになっているくらいだ。
公庫の低金利、住宅取得減税とちまたは建築ブームのおり、どこ吹く風と他人事を決め込んでいた。
姉には「今がチャンスだから家を建てなさい。」と耳にタコができるほどありがたい!?アドバイスを受けながらもサラッと流していた。
加えて私の職場では同じ課内職員がこの数年で3人(9人中)も持ち家を現実な物にし、そう時代の波が確実に自分ののすぐ足下まで来ていた、周りを取り囲むように。
それでも、かたくなに私たち夫婦のライフプランに持ち家の文字はなかった。
しかし、きっかけはひょんとしたことからやってきた。
とある公用トイレで市役所建築課勤務の友人とばったり。
連れ○ョンしながら彼は一言言った「君は家を建てないの?、今はチャンスだのにー。今造らないといつ造るつもりー?。」
「(心の中での独り言)えー!専門家?!まで言っているよー!。市役所の建築課と言えば、建築のお膝元のお膝元、数多くの物件や建築の世の中の流れはここのアンテナにかかる。そうゆう人が薦めるくらいだから・・・やっぱり・・・かぁ!?。これって天の声!?。気持ちがなんか揺らいでいるみたい。あんなに信念を持っていたはずなのにこれって何?。」
今まで、全然興味のなかったマイホーム建築、それを変えたのは悲しいかな自分の貧乏性の性格だった。
「”今、建てると得する”というより”今、建てないと損”。」という小心さがその引き金になったのである。
大決心なのに判断の元になる物はなんてことないマイナスのベクトルだった(恥ずかしい)。
とはいっても、土地がないので土地探しから始めるわけで、土地で1500万円、建物1000万円と結果とは大分かけ離れた目標でスタートした。
こだわりがないのだから建物はローコスト中のローコストをうたい文句にしている地元M建設を第一候補にと決めた。
「土地も小さくていいや!通勤に便利なら」
それから土地探しと、勉強がてらのモデルハウス巡りが始まった。