オイカワ
Zacco platypus
コイ目コイ科

方言・
ヤマベ、ハエ、ジンケン、シラハエ
オイカワ

 関東でヤマベ、関西でハエと呼ぶが、関西での数釣りが盛んなところから、ハエという呼び名が一般に通りがいい。オスとメスで姿が違う。オスは初夏の産卵期(5〜7月)になるとどぎついくらい鮮やかな婚姻色を帯びてくる。川の中下流域に集団で生息し、ウグイより温水性なのでウグイほど上流には生息しない。また、姿が似た魚にハスがいる。これは大型になるが、口が大きく裂けたような形をしていることから区別できる。
 下流まで生息するが、川底に石のある場所を好み、砂底の場所には少ない。出水などで前に釣れていたポイントが砂で埋まったりすると、別な場所に移動してしまう。釣り始める前に底石の状態を確認するといいだろう。
 関西でのハエ釣りでは1時間に百尾以上の驚異的な釣果を上げるが、これは仕掛けからエサまで徹底的に研究されたものを使うからだ。ハッポウスチロールでできた抜群の感度を持つウキ、多段式につけたオモリ、自動的にエサを付けられるハエ専用オカユポンプ、効果的なマキエサの研究などを駆使して非常に先鋭的な釣り方が行われている。
 1日に5百尾も釣るハエ釣りとは別に、ファミリーフィッシングで楽しむには普通のトウガラシウキを使った一般的な仕掛けに練りエサか、アカムシのエサの釣り方でもいいだろう。むろん何百尾とは釣れないが、マキエサをうまく使えばそこそこの釣果はあり、楽しめる。

一般的なウキ釣り仕掛け

ロッド HS早霧


仕掛け図  
道糸
スペクトロン
清瀬
0.6〜0.8号
 
ハリス
スペクトロン
ハイパー
0.3〜0.4号
オモリ
ハリ ソデ2〜3号


 

ハエ数釣り用仕掛け

ロッド HS早霧


仕掛け図  
道糸
スペクトロン
清瀬
0.4〜0.6号
3〜4ヶ所に極小の
カミツブシオモリを
分散させる
 
ハリス
スペクトロン
ハイパー
0.3号
ハリ ソデ2〜3号


玉 ポイント
   やや水深のあるトロ。
玉 釣り方
   マキエサでどこまで魚を寄せられるかが釣果の分かれ目となる。 ダイワのハエジャック、速攻ハエでok。
玉 エサ
   数釣りはネリエサで、食紅で赤く染めたものがいい。アカムシ、カワムシなどもいい。