見出しを飾り損ねた馬たち、全員集合!

 随分と間が開いてしまいましたが、やっと今期通算第2号の発行になります。今期が始まって半年。かなりの頭数が勝ち上がりました。特に、宮崎妻(帝国歌劇団)の活躍は驚きの一言。3頭持ちながら、7勝。中身も濃く、重賞1勝、OP2勝ですから、めちゃすごいですぅー。こういった優良銘柄に当った会員もいれば、前評判はよかったのに、また評判倒れかよ、許せんとうなっている会員もいることでしょう。自分のPOG馬はかわいいもので、馬券の対象にはならないなと思っても、馬券を買ってやられ続けている会員もいるでしょう。皆さん、この半年、いろいろな楽しみ方をされてきたのではないでしょうか。特に活躍馬を持っている会員の楽しみはより大きかったことでしょうし、重賞を勝った瞬間に今月のリッチマンプアマン(以下RP)の見出しはもらったと思った会員が何人もいたでしょう。実際はRPの発行が遅れたため、誰も見出しに使われなかった。今号は見出しを飾り損ねた会員の重賞勝ち馬を中心としたレポートです。ちなみに、今期は7頭の重賞勝ち馬を輩出しています。

 まず、1年おきに函館3歳Sを勝っている奥山(アットホーム隊)のマイネルジャパン。新馬初戦はダート1000mでしたが、3番手から楽に抜け出して、ダンツフレーム以下を3馬身ち切って1着ゴール。2戦目のラベンダー賞では、初芝ながらテンザンデザートの2着し、本番へ視界良好。函館3歳Sでは、テン3ハロン34.1秒で逃げる宮崎妻ベストタイクーンの2番手につけ、直線へ。ベストタイクーンの逃げ脚は衰えず、直線半ばまで逃げ切りかという感じであったが、マイネルジャパンがわずかに交わし、外から猛追してきたゲイリームーチョも押え込み、1着ゴールイン。なかなかいい所を見せた。その後放牧に出され、戻ってきてからはダート路線を中心に使われている。奥山本人は、会社を辞め、写真スタジオを始めたので写真撮影・カメラマン依頼の際には声をかけて下さいと営業活動に気合いが入っている。馬券は全然当っていないそうだ。

 次に、大野(ピンキーとキリーズ)のダイワルージュ。今年は、新潟競馬場が改築工事のため、福島と中山で代替開催された。その福島でデビュー。競馬ブックの有力新馬紹介に取り上げられないほど注目度は低かったにもかかわらず、レースは持ったまんまの9馬身差逃げ切り勝ち。さすが、サンデーサイレンスにスカーレットブーケという良血らしい勝ち方だった。中5週で臨んだ新潟3歳Sは、中山開催で行われた。頭数も7頭しか集まらず、初戦レコードタイムで快勝したリワードアンセルとダイワルージュの2頭に人気が集中した。レースも両馬が2、3番手につけ、直線へ。逃げたマイフェアレディは脱落。上手くコーナーを回ったダイワルージュが先に抜け出し、そのまま1着ゴールイン。初めての坂が応えたのか上がりが37.1秒とかかったが、次走もご存知の通り阪神3歳牝馬S2着と好走。今後が楽しみの一頭だ。ちなみに、大野は初めての重賞制覇。今までは、タイキトレジャーあたりが最高で勝ちきれなかったが、今年はブレークした。そのあおりを受けたのか、本人はニューヨーク支社に飛んでいき、競馬が見れないと嘆いているようだ。

 宮崎妻のタシロスプリングはファンタジーS制覇。マルゼンスキー最後の大物と言ってもいいだろう。9戦目の重賞制覇となったが、レースぶりはかなりいい所があった。しかも、宮崎妻はこのレース2頭出しで2着にもテンザンデザートを引っ張り込みオウンダブル。去年は宮崎夫(プロ軍団5)が京都新聞杯で行なっているだけに、この夫婦はおそるべし強運の持ち主か。

 阪神3歳牝馬Sを制覇した西山兄(アットホーム隊)のテイエムオーシャン。母はエルプス(桜花賞馬)の子で血統的にはなかなかクロウト好み。新馬初戦では評判馬ウインラディウスを破り、名を上げた。札幌3歳Sは距離延長が応えたのか3着に破れたが、本番では1番人気に押され、道中かかりながらも完勝。現在、放牧に出され、チューリップ賞から復帰する予定。西山兄は、最近、西山弟に遅れを取っていたが、今回はいけそう。西山兄にとって、重賞制覇はランニングゲイル以来だ。

 朝日杯3歳Sで初めてのG1制覇を成し遂げたのは、飯田(モーニング男)。血統馬も取って7頭持ちだが、この数年なかず飛ばず。久しぶりの活躍馬出現に本人は大喜び。札幌当時は、ジャングルポケットやタガノテイオーとそこそこの勝負をしていたが、勝ち切れなかった。京都芝1400の未勝利を勝ち上がってきての挑戦だったが、直線ぐいぐいと伸びてきて優勝。兄はブライト。距離が伸びていいタイプなのは明白。クラシック路線で活躍しそうだ。「結局、持ち馬の中でサンデーサイレンスしか勝ち上がっていないよ。やっぱり、サンデー取らないと勝てないのか??でも、馬券は好調だ。メジロベイリーの単複合わせて5000円取ったし、JCもあの2頭の馬連に2万つっこんで取った。」と言っておった(一部脚色しました)。

 衝撃のデビュー戦を飾ったダービー馬の弟アグネスタキオン。12/2阪神6R芝2000新馬。ハイレベルで高価な馬が集まった競争だった。一番人気は、その後京成杯を勝つことになる福田(アットホーム隊)ボーンキング。この馬もダービー馬フサイチコンコルドの半弟。そのほかにもアドマイヤセレクトなど超が付くほどの良血馬が集まり、注目された。こういった新馬戦は評判倒れというケースが多いが、この新馬は全く違った。レース内容も超一級品で、上がり33.8秒のアグネスタキオンが差し切り勝ちという驚愕の内容。このレースぶりから、2戦目のラジオ短波杯3歳Sでもキャリアが浅いにもかかわらず、2番人気に押された。1番人気は、連続レコード勝ちの怪物クロフネ。アグネスタキオンは初戦で見せた鋭い決め手を今回も繰り出し、圧勝を飾る。このままでは、今年も宮崎夫妻にカモられてしまう。本人もドラフト会議直後は「あんま、取りたくなかったんだけど取れちゃったんだよなぁ、アグネスタキオン」みたいなことをほざいていたのに、年賀状には21世紀のスーパースター「アグネスタキオン」と書いて送っておりました。POGをやるとつい親ばかになってしまうようだ。

 ついに、今年の重賞分まで来ましたか?おや、アットホーム隊じゃありませんか。福田ボーンキングは。そうだ、軍団戦というのもあるんだから、頑張ってもらわないとなぁと思っていた矢先に、いきなり3戦目での京成杯制覇。牡馬の重賞制覇は初めてということで、今まではオレンジピールなどの牝馬の活躍馬が多かったようですが、今期は牡馬の活躍で一皮向けた感じ。正直、メンバーに恵まれた感はあるが、これから強くなっていきそうな血統なので、期待度大です。走法からはスタミナタイプの馬なので、ダービー狙い?

 それでは、みなさん、これから後半も頑張りましょう。

(財テク予想家)