リッチマン・プアマン


BRA Throubred Club Owner's Guide '97Jul. No85

狂乱の入札大会速報!

みんな、そんなにまでして優勝したいの?と誰かがポツリともらしました。いよいよ10年めに突入したBRA。本年の入札大会は6月27日金曜日、20名もの会員の参加を得て、盛大に行われました。入札開始前から、会場のあちこちで「あの人5万つけてるらしいぞ。」とか、「かかってくるやつは叩きつぶす。」とか既に一波乱ありそうな雰囲気。昨シーズンのチャンピオン中島の挨拶で「サニブーの賞金、全て今年度にたたき込みます。」という宣言がされた時には、「やめてくでー。」という悲鳴も聞かれ、会場は異様な熱気に包まれていました。そして、想像を絶する入札結果が…。全登録馬リストは別紙ご参照していただくとして、簡単に各会員のコメントとラインナップをレビューしていきましょう。

チャンピオン中島「ディフェンディングチャンプとして頑張ります。サニブーの賞金でせめてみました。」
説明の必要もない、超強気の入札。G1馬の兄弟もしくは、G1馬の産駒にあらずんば、馬ではないというのがポリシーか?エントリー用紙のアップ欄に並ぶ異様な数字…。シンコウラブリイの初仔、タレンティドガール、ウィニングチケット全弟…。馬ポイント総額が13万BCUを越えました。合掌。しかし、これでもベストアドマイヤ負けてしまったところがアンビリーバボー。

福田尚「オレンジピールご声援ありがとうございました。(してねぇって)今年は優勝よりもG1を取るのが目標!次がベストテン!それもだめならせめて馬ポイント確保、できるか…。」
彼も今年は行きまっせと宣言しておりましたが、もう彼の常識を遥かに越えたところで戦いは繰り広げられていたのでした。ベストアドマイヤ17000BCUアップでも、軽く1万BCUちぎられました。しかし、アグネスカミカゼ・ハギノリアルキング・アドラーブル・シンコウフォレストの下をそろえて、これでも十分に豪華。

ワカバノボル「今年もさらに上を目指していきたいと思いますので、よろしくお願い致します。あと、今年は4歳になっても活躍する馬を取りたいです。」
昨年入札全敗でしたが、今年は5頭無競争!それはそれで嫌な予感。マックイーンxイクノディクタスは父母の獲得賞金世界最高のおぼっちゃまです。

クリスS アグネスワールドで32000アップ!この時点で馬ポイント5万はBRA新記録。ヤマニンアリュール・リーディングスターで破れたため、何としても朝日杯まではつっぱしりたいところ。

藤原弟「昨年は43走も愛馬が走ってくれて、忙しい1年だったような気がします。今年もドラフトがうまくいけば、クラシック路線派と、出走回収馬ができそうです。そろそろ念願の1位をとりたいです。」
カーツクリアランスの再現を狙ったサラトガビューティは負けたが、今年はサンデー2頭も無競争だし、ますまずでしょう。馬ポイントも比較的お得な感じ。

西山兄「今年はダービ−を勝つ。ランニングゲイルの弟に期待したいがイマイチくさい。とにかくデビューしてくれればいいなぁ。去年は1頭しかデビューしなかったし。」
ホントにイマイチくさいです。リドヘイムとウィナーとダンスオブライフでダービー狙えるものでしょうか?勝負の4000アップ・ボールドエンペラーは「めいりん」と同点でしたが、昨年・1昨年の順位比較から事務局判断でNGとなりました。

五十嵐兄「古馬の交流戦G1にも副賞を出すというアイデアはどうでしょうか。だめだよな。やっぱり。」
話題のエモシオン13300アップで獲得。復帰はいつかがポイント。春をめざすとか書いてあったような気も…。アクトレスの子トレアンサンブルに大注目。

土田「去年SSでひどい目にあったのに、性懲りなく3頭エントリー。しかし、だ。見てほしい。いまや社台の血統ではなく、土田の血統といえるラインナップであろう。でもきっと競りかけてくるヤツっているのだろーなぁ。とにかく4頭も名無し状態では、大勝ちか、あるいは歴史的大敗となるにちがいありません。」
母ダイナフェアリー25000上げて負けるという衝撃の体験をしました。鈴木さん、しばらく出入り禁止だそうです。しかし、ジェニュイン・バブルガムという自分のG1馬の下が無競争ならほぼ満点でしょう。

五十嵐弟「BRA1年目はお陰様で馬主気分を堪能できました。ところでシルクジャスティスのメンコのことなんですが、『変態男が頭からパンティーをかぶっている姿』に見えるのは私だけでしょうか?」
SS・トニービン・BTと揃えながら、兄弟に重賞勝ち馬無しの血統という渋いチョイス。これだけ揃えて馬ポイント4万以下ならホントたいしたものです。

宮崎妻「今年の結果で、本当に厄年を脱したのかが、わかるような気がします。」
アグネスワールド1600アップはちょうどクリスSのアップ額の消費税分でした。でも、本人は結構まじで1500じゃ危ないから100BCU上げとこうかな、などと考えていたようです。ああ、古き良き時代よ…。補欠の2頭は名前で選んだらしいが、結構仕上がりは早いとのこと。

饗庭 メジロテイラー・ダイイチダンディーは負けたけど、母シルケンリップルズ1100アップで取れたのはラッキーかも。

宮崎夫 本指名全敗で「今年はトニービン!」宣言は何の意味もなくなってしまいました。マックスビューティの子なんて来年のイケてなかった馬の横綱候補ですね。一応愛馬ホクトビーナスの最後の子供の活躍を祈ってます。

金光「どれも欲しいけど競合してとれたら、結構かかるし…」
注目のベストアドマイヤ、中島を破って大激戦を制しました。それにしてもタイガーキッズなんて名前がすでにイケてないのでは?

及川「去年はキタサンフドーの1勝のみに終わりましたが、収支はプラス。G1も3走経験できたので、初年度としてはまあまあと思っています。今年は予算3倍増で、重賞制覇を目指します。とりあえず去年お世話になった橋口さんのとこからと去年お世話になれなかったプラムブラッサムの下を取りたいとこですが…。」
小刻みにアップしてきましたが、本指名では3敗。タイガーキッズは1万BCUも差があるので仕方ないとしてもザキングは2000差なのでちょっと惜しかったかも。

喜多「3年連続のカッティングエッジの子に期待しています。今年は何とか重賞ひとつ取りたいと思ってます。」
カッティングエッジの子プロミネントカットは金光に1600BCU差で勝利。このあたりは気迫のたまものでしょう。カッティングエッジの弟・レディゴシップの子と揃えて、スピード重視のラインナップでしょうか。

長谷川 プロモーションの妹はあっさりと獲得。昨年同様派手さはないが、馬ポイントも低く無理のない楽しみ方という感じです。

飯田「昨年度は西山健太に初の敗北を喫し、屈辱の結果となりました。4月に競馬編集者を晴れてやめまして、今年は初心に帰って出直します。(プロのTMの話ほど信用できないものはないとわかっただけでも収穫でしたが…)今年は好きな種牡馬、血統だけで固めてみましたが、どうなるでしょうか。…もうプロ軍団(ハズい名前)はやめたほうがいいですね。」
エモシオンは7700アップで負けましたが、この辺が普通限界ですよね。アンバー・ライアン・マックイーン、で牡馬のみ5頭。重厚な感じのラインナップです。

広瀬拓 今年は本指名は牽制程度で、全滅覚悟のようでしたが、ナリタブライアンの全弟が無競争とは意外。ヘヴンズブレス以下はデビューが早いことだけが取り柄で、1点豪華主義のメンバー。

太田「1、2年目がわりと順調だったので今回の成績は無念。この悔しさをはらすべく、今年度は全馬G1出走でベスト3へ躍進だ。」
アグネスワールド1万BCUあげてもクリスSに2万BCU差をつけられました。何とも言いようがないすね。サンデー2頭、外国産3頭で比較的馬ポイントはリーズナブル。

KNヘリオス「目標ベスト10入り!」
競られたらあきらめるというわかりやすいエントリー。ゲインフルマークは函館でも評判ですが、勝負はその他の外国産でしょう。2年連続で外国産のスカをひいてますものね。

鈴木「社台グループの良血馬と仕上がりの早そうな馬たちをかき集めて、今年こそはと勝負に出たつもりです。」
勝負にでたのはよーくわかりました。母ダイナフェアリー33600BCUアップで馬ポイントは史上最高の50100BCU。(アグネスワールドに100BCU勝ってる)既に新馬・特別ぐらいでは話にならないところまでいっちゃってます。プランタンシェフも競り勝ちましたが、新馬でタイムオーバー・牧場に帰った馬にどうしてそこまで…。

広瀬泰「全部トニービンにするつもりだったのですが、結局バラバラになってしまいました。今年は初心にかえって正攻法です。」
結果的にトニービンなんて1頭も取れませんでした。勝ち上がってるサラトガビューティは良いとして、母メイプルジンスキーにこんなにBCU使って大丈夫でしょうか?BRAでも姉ケージービューティは宮崎夫の持ち馬として未出走でしたが…。

ノリユキ「自信がない。」
と言ってるわりに、2頭競り勝って本指名全て確保。メジロテイラーはメジロで外国産というところが興味津々。バースデイローズも良血で、通好みのラインナップ。

幡鎌「昨年持っていたSSxロイヤルコスマー(タヤスマッキンリー)はサニーブライアンと同じデビュー戦、岡部騎乗で1番人気。ところが出遅れプラス向正面でつまずき8着と大敗。その後放牧されPOG期間終了間際にやっと2勝。雑誌でイケてなかった馬の西の大関でした。でも、こりずにまたロイヤルコスマー(トニービン)、さらにレディコスマー(SS)をとるつもりでノミネート。今年こそ。」
今年のダイナースキッズはほとんどぶちきれ状態。アップの部分が異常事態です。宣言通りロイヤルコスマー産駒確保し、2回札幌の目玉マイネルラブもゲットで夢はケンタッキーダービー?

小林 チアズトニーは勝ち上がっているトニービン産駒というところが一番の魅力。サンデー・ユタカオーとバランスの取れたメンバー。サクラナミキオー2000BCUは血統を考えれば非常にお得。(でも何かイケてない雰囲気)

深尾「ここ2年ほど、馬券もBRAもどうもいけません。今年当たりそろそろ…。」
この人のアップって妥当ですよねぇ。今年はトウショウいないし。唯一関連があるのは母ポリートウショウのトキオハリケーンかな。馬名変更でエレガンスステージになりました。

藤原兄「今年は私と同名の馬を選びました。新種牡馬だし活躍を期待しています。」
エントリー後早速マイネルクラシックが勝ち上がって瞬間的に弟に勝ってます。マイネル2頭にミツルリュウホウか。地味といえば地味ですね。マイネルクラシックはめいりんと同点でしたが、事務局判断でこちらをOKとします。

BASSI「去年会報に載ったのはピック10・2位のことだけでした。今年は持ち馬の話題独占とベスト10復活を狙います。」
アップ全てゼロながら、アイウィッシュ(ウィッシュドリームの妹)・マックスキャンドゥ(マックスロゼの妹)・母シスタートウショウなら必要十分という感じ。相当満足いく結果だと思います。マックイーンとシスターの子なんては出走してくれれば、それだけでドラマじゃ。

大野「初参加の前年はスタートからつまづいてました。今年はなりふりかまわず当てにいいきます。総額どれくらいになるだろ…。」
総額61000BCUです。たいしたことない、ない。(そんなわきゃねーだろ)メガヒット(母メインキャスター)・サンシャワーキッス(フジキセキの妹)を競り勝ち、ジンガロ(タヤスツヨシの弟)までいるのだからある程度は仕方ないでしょう。

浅井「昨年は某誌のPOGイケてなかった番付の東の前頭(ピアノマン)にあげられてしまった。今年はイケイケのイっちゃった番付の大関ぐらいにはなりたい。」
急降下爆撃隊となってしまった昨年の反省をふまえたのかどうか知りませんが、今年は久々に5頭。チェイスザウィンドは宮崎夫に900BCU差で競り勝ち、プランタンシェフは鈴木に300BCU差で負けました。それにしてもチューシテマリーって、普通二の足ふみませんか?

工藤翠「ラッキーセブンは私がBRAに参加した初年度に持っていた馬で、未勝利を勝った後『研究』に行ってしまいました。今年は、そのラッキーセブンの生まれ変わりに期待します。他の馬は、私の冠号が使われているので指名しました。」
ラッキーセブンが再び現れるとは驚き。長いことやってると、こういうこともあるんですねぇ。エイシンブイブイはSSですが、取りづらい名前ですねぇ。

若松「昨年よりはもう少しがんばれる3歳馬をえらんでみました。」
エーピーパッションが中心でしょうか。兄のビッグサンデーの金星は記憶に新しく、ダンシングウレーブに変わって底力発揮か、それとも仕上がりが遅れてしまうのでしょうか。

野田「*96〜*97*……?……?……?????サンデー2頭は名前の通り沈黙したままでした。97*〜98*……!……!……!!!!!最高司令官として真珠と虹を求めて楽しむぞ。」
昨年の反省からか、今年はおとなしめ。マイネルラブ取れなかったのは痛いですが、1万BCU差では仕方ないでしょう。トウカイテイオーの弟トウカイキャプテンは話題を呼ぶと思われます。母ヤングマザーは母がG1馬で価格修正。

萩原「安い馬ばかりですので、よろしく。」
相変わらず、我が道を行く萩原です。シェルブールクインにスノートリリオか…。ほとんどあの馬は今コーナーみたいですね。

青木 昨年パッションタイム12000アップで爆死した青木は今年は無競争。アリシバシチーは名前がそのまんまですが、最悪ダートでもいけそうなところがポイント。

めいりん 非常にわかりやすく、デビュー組でラインナップを構成。ロケットタイム以外全て勝ち上がっているので、函館3歳Sでこのうち何頭掲示板に載るかが大勝負。ま、ラベンダー賞もありますしね。ボールドエンペラー・マイネルクラシックで西山兄・藤原兄と同点!

アットホーム「優勝したので1頭無料(カイバ代)をアットホーム隊で持つことにしました。とりあえず初の法人オーナーということで注目して!」
本来最低2頭というのが規約ですが、特例を認めましょう。しかし、どうせならもっと話題になりそうな馬を選べば良かったのに。

石黒 初参加です。五十嵐弟タイプの事務局で把握できない血統軍団。ひょっとしてマニア?それにしても父ポーセンってどなた?一応外国種牡馬としてますけど、違ってたら訂正します。

梶川 こちらも初参加。SSもトニービンもBTも無視してます。萩原タイプか。オグリのキラリヒカルなんてダービー取ったら日本中大騒ぎ間違い無し。

西山弟「競馬のことはわからないので見た目だけで選びました。エリモアイリスの子はカスケードみたいなので絶対とりたいです。」
この前、写真を見たけど、弟さんだったのか…。注目はやはり10冠ベビーメジログラフ産駒のメジロランバードでしょう。

【お知らせコーナー】
<決算訂正>
昨季の決算にて返還は1ヶ月900BCUとお知らせしましたが、800BCUの間違いでした。

<WIT>
宴会ではドタバタして忘れてましたが、その後厳正な抽選の結果、以下の皆様に本年度のWIT(預託料無料権)を配布します。
福田尚・クリスS・飯田・鈴木・アットホーム

<軍団決定> さて、今季も昨季同様軍団抗争を行います。軍団名と団員に若干変更がありますのでご注意下さい。ワールドブラザースは解散し、あらたにプアピープルという軍団を作ってみました。メンバーは昨年の下位5名+再入会のめいりんです。これでどういう結果が出るのでしょうか。また、不評のプロ軍団にはデータ室長・牧場勤務・サラブレッドクラブ・馬の保険屋さん等を補強してプロ軍団2としてみました。これで、駄目ならみんなクビです。賞品として、1位軍団全員に1WIT!(BITじゃないよ。)2位軍団全員に10BIT、3位軍団全員に5BIT、最下位軍団全員マイナス5BIT&軍団長は次回エントリー大会の会場手配義務です。下記の団員名欄に名前を記してありますので、ご参考にしてください。先頭に書いてあるのが軍団長です。軍団長には3BITさしあげます。

アットホーム隊:西山兄、BASSI、ワカバノボル、KNヘリオス、西山弟、アットホーム
六郷遊撃隊:宮崎夫、宮崎妻、福田尚、及川、広瀬拓、藤原兄
ゴールデンボーイズ:五十嵐弟、金光、クリスS、石黒、梶川
ダイナースキッズ:五十嵐兄、中島、幡鎌、喜多、土田、浅井
チームMS:太田、長谷川、深尾、ノリユキ、小林
プロ軍団2:広瀬泰、藤原弟、飯田、大野、鈴木、饗庭
プアピープル:野田、萩原、工藤翠、青木、若松、めいりん

<BIT配布>
新会員紹介:五十嵐兄4BIT
資料提供:鈴木・野田各1BIT