かつては、クラシック本番は3月になって、弥生賞・チューリップ賞からというのが古参競馬ファンの常識でしたが、ここ10年ですっかりさまがわり。
弥生・スプリング・チューリップ・フィリーズレビュー(たまに若葉とアネモネ)がクラシック開幕への最終切符獲得チャレンジとなり、共同通信杯・きさらぎ賞、あるいはクイーンC・エルフィンSを使った馬は、トライアルを使わずに本番へ直行というのが当たり前になりました。
暮れの2歳G1を勝ったチャンピオンも、年明け初戦でぶっつけG1というケースが増えて桜花賞・皐月賞では、2歳実績組と3歳台頭組が前哨戦での力関係がわからないまま激突という構図が定番。
2歳チャンプがやはり強かったという例はサートゥルナーリア・コントレイル・ソダシ・グランアレグリア。
年明けに素質開花という組はディーマジェスティ・エフフォーリア・アーモンドアイ・スターズオンアース。
いずれにせよ、トライアル前にほぼ有力馬はでそろって、残り1・2枠の候補がどうなるかというところでしょう。
まずは、近年、皐月賞の最有力トライアルとなった共同通信杯。
勝ったのは宮崎夫のファントムシーフ。暮れのホープフルで下手なレースで4着から巻き返しました。 福永→ルメールのスイッチというのも、ここにきて大きな意味を持ちそう。
宮崎夫は実に20年ぶりの優勝がかかっています。
とはいえ、総合優勝にはクイーンCでウムブライルが人気を裏切ったのが大誤算。
きさらぎ賞を人気どおりに勝った五十嵐兄のフリームファクシ。 こちらも4戦3勝。鞍上は川田。こちらも有力。
悲願の初優勝を目指す五十嵐兄は、ホープフルS馬のドゥラエレーデも所有で、総合ポイントとしては宮崎夫より有利か。
現時点で、首位にたつのはねっしー。 もちろん、リバティアイランドという牝馬路線の一強がいるだけに、無事に出てくれば、桜・オークスであわよくばピンピン。 悪くても1・3着ぐらいか。
個人的には、桜圧勝からダービーがあるんじゃないかと思っていますが。
ねっしーにはホープフルSで一番強い競馬をしたキングスレインもいます。
大駒という意味では、BRA所属馬以外にもあなどれない勢力がいるとしても、この3人の誰かが優勝という可能性が高そう。
4位につける五十嵐弟はアイビーSでオウンダブルを決めたチャンスザローゼス・シャンドゥレール、さらにダノントルネードと数はそろっていますが、ホープフルS組やフィリームファクシからの寸法ではやや苦しそう。
シャザーンがすみれSで驚くほど強いという可能性もありますが。
上位常連Dフラッグはノッキングポイントが2勝めをあげたとはいえ、平場のマイルではそこまで期待は難しいか。 ラヴェルもトライアルはパス。 権利は持っているとはいえ、桜花賞10番人気ぐらいかな。
ふくだはカルロヴェローチェが白梅賞を勝って復活。 この後はファルコンからマイル路線らしい。 ペースセッティングが堅実に走っていて、こちらも次はファルコンS。 つまりクラシックには持ち駒なし。
その後7位の太田光からは僅差になっています。 太田光が77700BCU。 11位ヘビが49100BCUでその差がリステッドレース1個ぐらい。
24位コマツはおいといて、23位天宝院透が22000BCUなので、なにか1頭爆発すればベストテンはありますね。
とはいえ天宝院透のエース、ルモンドプリエは登録抹消なので、ついてないですが。
大野ダノンザタイガー、中しまダノンタッチダウン、まりなモリアーナあたりが一発あるポジション。
このあたり、ことごとく本番に直行予定です。 なんか、前哨戦でこつこつ稼ぐとかなくなりましたね。
最大の惑星は広瀬オープンファイアか。 きさらぎ賞もダービーならフリームファクシを逆転しそうな雰囲気はありました。
それにしても、結局ディープは登録馬6頭で、そこにオープンファイアとライトクオンタムがいたんですね。
すさまじい。
では、また。