輝くダノンプレミアム。
快進撃はどこまで続く。

 あっというまに2月になってしまいました。
 遅きに失した感はありますが、あけましておめでとうございます。

 クラシックを占う年末の2歳G1では、Xiuダノンプレミアムといーだタイムフライヤーが、ともに1番人気にこたえて朝日杯とホープフルSを圧勝しました。朝日杯はねっしーステルヴィオ、ホープフルSは猪口ジャンダルムが 2着となり、両G1をBRAがワンツーフィニッシュ。この2頭とともに世代の3強を形成する太田光ワグネリアンが東スポ杯を勝った時も、いーだルーカスが2着なので、今期の牡馬クラシックでは、BRA軍団が上位独占という絵が仕上がる勢いでした。

 あえて「でした」というのは、年明けに行われた、京成杯、シンザン記念、きさらぎ賞、共同通信杯、あるいは若駒S、福寿草、ジュニアカップといったクラシック前哨戦において、3強にからんだ馬がことごとく大不振になっているという傾向があるからです。

 ルーカス、及川夫ディロス、シャルルマーニュ、ステイフーリッシュ、カツジ、ねっしーケイアイノーテックあたりがことごとく新興勢力に一蹴され、タイムフライヤーを破ったグレイルまでもが共同通信杯で失速しているのを見ると、どうも、今年は 2歳戦線の実績をうのみにはできないかもしれないという感じもでてきました。

 もちろんワグネリアンの東京1800、1分46秒6。ダノンプレミアムの阪神マイルレコードには価値がありますが、これらの有力馬がいっせいに復帰する弥生賞までは不確定要素も多そうです。

 今期は例年以上に、上位の会員は1頭にすべてがかかっているという傾向もありますので、クラシック本番では勢力図がガラっと変わっていることもあるかもしれません。その中で首位を行くXiuは 2番手のジェネラーレウーノが先行して、中山2000を連続で2分1秒台なので、二の矢としては頼もしい援軍でしょう。

 牝馬路線も、中しまロックディスタウンが大敗して年末から混沌は予想されていましたが、年が明けてシンザン記念を牝馬ワンツー、フェアリーS、クイーンC、エルフィンS、紅梅Sという路線で、阪神JF組で唯一実績を残したのが、及川夫のモルトアレグロのみと、予想以上の混迷状態です。その中では未勝利でテトラドラクマを破り、8キロ増のフェアリーSを圧勝したまりなプリモシーンはディープでもあるし、かなり期待できそう。

 上位常連の会員で、今年不振がめだつのは、五十嵐弟、及川妻あたりでしょうか。五十嵐弟はレイエンダが間に合えば一発逆転とも思えますが、なかなか厳しそうではあります。

 では、弥生賞を括目して見ましょう。