中しま視界良好。
ロックディスタウン札幌快勝で開幕。

 各地の2歳ステークスが終わって、夏競馬も一段落。例年10-11月の新馬には、良血馬が集合し、伝説の新馬戦と後に呼ばれるレースも出現しそう。

 その中で、今期の初重賞ウィナーとなったのは、中しまロックディスタウン。オルフェーヴルが初年度産駒から早々と重賞ウィナーを出しました。昨年のレーヌミノルのような例はあるにしても、基本的には地方場所の2歳チャンピオンは、札幌と新潟に将来性の高い馬が集まる傾向があり、その中で、牝馬でありながら新潟デビューからの転戦で札幌の重賞勝ちは価値があると言えるでしょう。馬格もあるし。2着は宮崎夫のファストアプローチ。こちらは東京デビューから札幌へ。こちらはさらに大きく530キロを超える大型馬で、かつ札幌の後は中山の芙蓉Sに転戦し2着。距離を伸ばしながらも使いべりしないという馬主孝行タイプ。

 最近のキャロットクラブはレイデオロを筆頭にサンデーレーシング以上に結果を出していますが、今期の2歳馬も有力馬が目白押し。しかも、早い時期にデビューさせて、とりあえず後のローテーションが楽になるというのが特徴。

 五十嵐弟レイエンダ、五十嵐兄フラットレー、福田トゥザフロンティアなどがゆうゆうとデビュー勝ちを果たしています。しかし、レイエンダはデビュー圧勝後に骨折で年内絶望。とはいえ、どうせ藤澤なので休養と同じじゃんという意見もある 。トゥザフロンティアは確勝を期した芙蓉Sでまさかの4着。この血統特有のもっさりした部分が出たのかもしれません。兄弟もトゥザワールド以外は、それほどPOG貢献していないし。さて、フラットレーはどうなりますか。

 現状でクラシック候補一番手となっているのは天宝院透ヘンリーバローズ、及川夫ディロスという話題馬を連破して2連勝の太田光ワグネリアンか。特に間隔をあけた野路菊Sで 、重馬場で上り33秒で突き抜けるというのは、大物の相あり。ブロードアピールの血統なので、追い込みのかたちになれば断然ですね。

 新種牡馬ではロードカナロアが爆発していますが、その一番馬であるねっしーステルヴィオは東京のデビュー戦のあと、札幌のコスモス賞で連勝。このレースそのものはレースレベルもそれほど高くなかったのですが、距離と道悪をこなしたところが収穫か。

 福田アマルフィコーストも中京2歳Sで連勝。距離はマイルまではOK。及川夫は2勝めをあげた馬はいないものの、既に5頭が勝ち上がり馬主成績では首位にたっています。ただ、近年の及川夫は2勝めをあげる馬がいないというのが最大の問題だけに、現状では安心できません。

 まだ序盤戦なので、1頭、2頭勝ち上がればすぐに順位も変わるでしょうが、そういう意味ではデビューが多い割に勝ち上がっていないXIUはやや苦しい立ち上がりかも。

 一方で、地雷くさかった、いーだルーカス、キッズ姫ダイワメモリー、猪口タニノフランケル、ジャンダルム、広瀬デルニエオール、といった超良血馬たちが次々と勝って、競馬界全体を見ると、今年はハイレベルのクラシックになりそうな気もします。G1も増えたしね。

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