空前絶後の疾風怒濤のサンシャイン五十嵐弟でした。2位のいーだに付けた差が40万BCU!今期からの賞金補正とダービー補正を反映しても35万BCU弱の差。これはオルフェーヴルを擁したDフラッグを超え、もはや歴史の世界であるナリタブライアンを擁した広瀬拓をも超える断然の新記録です。
(記録の継続という意味から、賞金記録は補正前のものを今後も使います。当然、副賞は加味せず。)
わずか18頭枠のダービーに3頭出走というだけでもすごいことなのに、その3頭(テイデオロ、スワーヴリチャード、アルアイン)が全部掲示板に載ってしまうというのは、金子さんとか岡田総帥とかの次元を超えた記録でしょう。最大10頭持ち、かつ総勢30名のPOGでこういうことは、まず起こりえない事象です。しかもリスグラシューまで持ってるんだから、もうどうなってんのという感じ。ちなみに岡田総帥はネット番組でレイデオロは走法からして、勝つどころか掲示板にも来ないと断言。なんじゃ、そりゃ。まあ、断言する姿勢はかうけど。
そのダービー、良馬場で前半1000Mを1分3秒という、40年競馬を観てきた編集子も記憶にないほどのスローペース。後方に位置した馬は、向正面で試合終了というほどの珍しい展開になりました。単に前がとまらないというだけでなく、レースから脱落した馬もバテてはいないので、後ろから差そうにも大外回すか、イン強襲かの2択しか残っていない展開。その中で、向正面でダービーとは思えない大まくりをかけたルメール。正解かどうかはおいておきます。ただ、不発のリスクをおかさないと勝ちはなかった。カデナに乗った福永は「ルメールが行くのを見て動こうかと思ったが、デムーロが動かないので、やはりここで動くと止まるかもという不安を感じてしまった」と言っていますが、まあ、誰もがそう思いますよね。直線早々と先頭にたつとそのままスワーヴリチャードをおさえこんでゴール。1番人気の福田アドミラブルは、さすがに18番枠であれ以上出していくわけにもいかず、猛然と追い詰めるも3着。これは間違いなくもっと内なら結果は違ったか。さらに皐月賞馬アルアインが5着。キッズ姫・ダンビュライトは武豊が「道中動くスペースが全く無かった」と嘆く展開で6着。広瀬ペルシアンアイトが7着。つまり皐月の上位3頭がこのあたりに固まっていますので、この展開の中で出せる能力はそれぞれに出し切ったのかも。穴人気となった宮崎夫サトノアーサーは4コーナー16番手ではどうにもならず10着。五十嵐兄ダイワキャグニーはずるずる位置を下げて14着。これは距離もあったか。
同じくスローの流れになったオークスはルメールの駆るいーだソウルスターリングが盤石の強さで圧勝。これで6戦5勝。桜の雪辱を果たしました。フランケル産駒は各国のクラシックで好勝負するも、なかなか勝てない状況で、この世代のフランケル産駒としては、彼女が一番かもしれません。ファンディーナとの対決が楽しみです。
レース回顧はこれぐらいにして、各会員の成績です。
優勝:五十嵐弟
9-1-25-17-31-25-8-18-9-2-11-5-7-12-7-1-18-6-5-19-1
5年ぶり3回めの優勝で及川夫と並びました。まあ、オウンダブルも含めて記録づくめの快挙。アルアインもレイデオロもローテーションやら距離適性やらいろいろ不安要素はありましたが、うまくいく時はこういうものでしょう。おめでとうございます。
2位:いーだ
2-21-14-17-14-5-38-14-20-15-21-8-16-3-15-9-9-4-10-19-2-13-17-2
4年ぶり3度目の2位です。なんのかんので、この人も優勝してないんですよね。フランケル旋風に投資する戦略的勝利。この世代のフランケルは10頭で、うち3頭が勝利。ミスエルテが重賞を勝ち、ソウルスターリングが大爆発。全部とるという手もあったか。来期はウォッカとデインドリーム。さて、どうする。
3位:宮崎夫
1-6-11-10-14-3-18-1-12-36-12-1-1-5-17-17-26-17-17-22-21-16-22-27-8-17-22-9-3
久々の好成績。サトノアーサーのダービーは、川田の髪の毛全部むしりたいと思ったほどでしたが、前半戦のモンドキャンノ、レヴァンテライオンが大貢献。
4位:宮崎妻
14-3-12-2-36-10-39-9-29-4-16-9-8-33-9-29-29-24-24-16-26-8-2-15-11-4-4
2年連続の4位。2頭持ちで、アエロリットがG1馬なので文句なしです。
5位:福田
29-2-27-4-24-8-4-1-24-2-7-18-9-2-8-5-2-4-7-2-10-5
前半戦は大苦戦。ベストテンどころか、最大被害者候補と思われましたが、年明けからアドミラブルが大躍進で10年連続ベストテンです。おみごとです。ただ、今年は五十嵐弟が稼ぎすぎて、なんとこの順位でも収支マイナス…
6位:キッズ姫
12-17-21-11-1-3-8-21-34-30-24-15-16-NA-15-24-7-14-13-2-13-23-22-21?1-16-6
7頭中6頭が勝ち上がって、ダンビュライトが皐月賞3着。ヴァナヘイムの離脱は残念でしたが、2勝馬も出ましたし、まずまずでしょうか。アドマイヤの2騎はもうすこし、数を使ってほしかった。
7位:広瀬
12-16-5-13-16-23-28-22-13-36-8-17-21-18-4-16-1-12-12-10-23-14-25-3-14-21-15-7
デムーロマジック炸裂のペルシアンナイトが皐月賞2着。4年ぶりにベストテン。しかし、皐月賞2着馬を捨てるって、なんなんでしょうね。
8位:Dフラッグ
27-24-9-30-2-21-32-5-6-18-13-16-18-1-10-1-7-15-25-9-1-8
順位は下げましたが、優勝翌年としてはなんとかまとめたというところか。サトノクロニクルがダービー出走できず残念。なんですが、特別で手堅く勝ったわけで、これを勝ってなければ10位でしたので、禍福はあざなえる…ということ。
9位:BASSII
8-28-3-14-19-29-6-14-7-32-26-26-19-23-17-21-21-13-3-18-13-9
頭数をしぼっているわりに、近年崩れないBASSII。4頭中2頭が3勝というのはすばらしい。それにしてもブレスジャーニー。離脱していなかったら、スワーヴリチャードやダンビュライトから寸法を測っても、相当に惜しかったはず。
10位:木村
29-28-25-7-20-30-24-25-15-3-12-6-6-4-10-20-14-26-10
BASSII同様4頭持ちでベストテンは立派です。サトノアレスがG1。その後尻すぼみになりましたが、ちょっと戸崎にはあってなかった感じでしょうかね。
11位:猪口
15-3-3-1-7-22-4-15-6-11-8-20-10-12-14-12-7-6-11
わずかにベストテンには届かず。ハナレイムーンやアンセムあたりは、もうひとつは勝てるというデビュー戦のイメージでしたが、開花せず。ダノンディスタンスの京都新聞杯はクビ差で3着。2着ならダービー出走でした。
12位:五十嵐兄
5-6-16-5-5-2-7-10-28-7-5-12-21-5-6-6-10-7-16-7-8-9-20-8-4-22-12
昨年の大不振から復活したものの12位まで。ダイワキャグニーが東京で連勝し、ダービーでも穴馬の筆頭という評価でしたが、あまりにも弱気な騎乗だったような。
13位:FUMI
22-21-21-5-13-19-14-17-30-24-24-13
ディバインコードはマイルCでは大敗したものの、短距離で3勝。重賞でも好走で良い1年だったかも。この順位でもちゃんと収支プラスです。
14位:及川夫
14-25-16-13-11-10-6-1-7-4-8-8-14-1-15-5-1-10-8-14-14
昨年と同じく14位。ムーヴザワールドもミリッサもデビュー戦が衝撃的で、まさか、G1出走ゼロとは思いませんでした。ゆきやなぎ賞7着とか、もう意味わからん。
15位:OKU
12-3-24-3-16-13-3-4-2-5-12-14-4-3-5-12-17-16-18-12-21-15
出るわ出るわで54走。最多出走の鬼OKU復活。サトノリュウガは若竹賞あとのモヤモヤが残念。無事ならもっと上に行けた感じ。
16位:及川妻
5-4-16-22-25-9-6-12-4-10-7-16
4頭勝ちあがりですが、まともに活躍したのはフローレスマジックだけ。兄のサトノアラジンとは違って、まったくキレないタイプというのも面白い。ヴィブロスが海外を勝って、収支的にはかなり貢献。
17位:太田光
9-5-19-17-2-20-15-24-22-9-11-14-5-1-17-14-11-3-5-9-16-8-17
大敗の少ない会員ですが、そろそろ下が気になるあたりまで落ちてきました。6頭勝ち上がりはそこそこ良いですが、爆発なし。ミンネザングなんてダートばっかり使ってるし。ネオリアリズムが香港G1をモレイラのインチキみたいな神騎乗で勝利。
18位:ねっしー
26-15-28-9-11-23-10-11-1-10-15-21-2-20-11-5-6-5-18
3年連続のベストテンからここまで落ちました。8頭持ちで17走は少ない。2連勝のルヴォワールはオークスでもと思われたんですが。ただ、それよりなにより、リアル一口馬主でレイデオロを持ってるんだから、もうおなかいっぱいですわね。
19位:Xiu
7-24-6-13-29-32-14-12-14-3-12-3-3-13-2-6-11-3-8-25-1-17-2-19
1年おきに浮き沈みが激しく、今年は最大被害者。1WIT進呈です。太田光同様に6頭勝ち上がりですが、そのあとがどれもパっとしなかった。
20位:大野
29-16-19-21-7-33-19-16-17-10-2-13-19-3-11-7-11-3-12-20
Xiuに次いで被害者第2位。5頭勝ってるので、最低限のラインは超えているのですが、もともと良血馬を高額で買っているので、これぐらいではどうにもならない。こだわり血統のキエレ、モクレレが全くの空振り。
21位:コマツ
25-11-15-18-13-21-23-26-20-21
はい。いつもの順位。たいがい、何か1頭はもしかしたらと思わせますが、今年はインヴイクタ。夏の北海道で素質の片りんを見せ、クラシック一歩手前ぐらいで足踏み。ちょっと惜しい。
22位:中しま
10-13-1-18-23-33-23-30-24-27-27-19-19-6-4-18-20-15-6-19-23-18-22
このあたり、だいたい同じパターンです。4頭勝ち上がり。サトノクロノスあたりは、中京オープンでは1番人気ですが、そこから尻すぼみ。里見さんのディープも全部あたりというわけではない。
23位:あつこ
30-23-22-15-11-23
昨年から大きく下げて23位。ただアルミレーナとかバルデスとか確かに素質を感じる馬はいたので、歯車がかみ合わなかったということでしょう。
24位:さいとう
30-20-22-24-18-24-27-19-25-24
4頭だからというのは、宮崎妻やBASSIIの例もあるので、この順位の理由にはなりません。3頭勝ち上がりで23走。量的には十分だったんですが。
25位:西原ヘリオス
32-20-26-22-5-22-26-25-19-23-28-28-20-30-28-29-19-27-13-27-23-25
昨年同様3頭持ちで3勝。被害額でソートすると上から10番目。15走だし、まあいいのかな。ディープ無料化でどうするというところでしょう。
26位:竹田
24-NA-NA-26
復帰した竹田にPOGの神は降りてこず26位という厳しいスタート。フォギーナイトは勝ち上がったもののわずか2走。高額入札のダブルバインドはまさかの大地雷。合掌。
27位:KENTA
5-9-22-1-14-30-18-6-28-13-39-2-28-10-26-12-27-22-27-27-29-28-29-26-29-29-29-27
ついに29位の呪いが解けて27位!久々の賞金獲得、ドリームソルジャーが勝利!と、まあこれでニュースと言っていいのかとは思いますが。、
28位:まりな
43-37-11-33-35-20-21-24-26-29-19-27-28-28-26-28-28-28
こちらは呪いがとけず、3年連続直近6年で5回めの28位…とはいえ、いちおうスプリングゲイルが1勝し、最大着差勝利賞をゲット。
29位:天宝院透
27-25-37-32-21-25-19-2-12-3-1-18-9-24-25-26-26-22-9-16-25-3-29
わずか7走で26ランクダウンのブービー。ノーザンスピードが最大着差敗戦ととんでもない年でした。サトノダイヤモンドがG1連覇で収支には貢献。
30位:浅井
11-6-4-4-31-34-31-41-16-27-32-15-21-23-25-17-18-27-NA-NA-NA-28-20-27-30
今期唯一の未勝利会員となってしまいました。収支だけなら、下にまだ15人もいるというのもすごいけど。オーロラエンブレムが勝ち上がらないとはさすがに思わなかった。
さて、軍団戦はチームキャンドゥがタキオンの倍以上のBCUを獲得してぶっちぎりです。五十嵐弟といーだがいるんだからそりゃそうか。
最後に、掲示板でも書いているとおり、今年のエントリーは7月1日(土)18時より、例年どおりスタジオグリュック(おくやまさんのところ)で行います。
メールによるエントリーの締め切りは前日6月30日(金)の24時ですのでよろしくお願いします。
今回のエントリーでは、大きなルール変更があります。メールを出していますが、ディープインパクトの保有(=本指名記載)頭数を3頭に制限。一方でディープ産駒の価格上乗せは廃止。
ご注意ください。
最後に、請求は例年どおり、エントリー大会後2017年と合算になります。
では、おつかれさまでした。