昨年末に一気に首位にたった五十嵐弟。2歳チャンピオンのレイデオロがトライアルをパスして皐月賞直行。ゲンの悪いホープフル組、藤沢厩舎というところで、じゃっかんキナ臭くなってきました。が、それを吹き飛ばすような勝ちっぷりを見せたのが、スワーヴリチャード。ワタシも本命にしましたが、広瀬タイセイスターリーが完璧なペースで先行したので、届くところまでは行くと思っても、まさか2馬身突き抜けるとは…これは本物。ローテも近年の王道路線の共同通信杯から直行。木村サトノアレスと四位がかぶるのがどうなんでしょうね。まあ、こっちか。
期待された及川夫ムーヴザワールドは3着。スワーヴには連敗で、これは春に逆転は難しいか。そもそも賞金加算に失敗したのは痛い。福田エアウィンザーは6着。完成度の問題もありますが、この馬はあがり33秒フラットの決着とか、そういうレース向きじゃないかと思います。
宮崎夫は期待のサトノアーサーがきさらぎ賞2着とメンバーを考えれば不本意な結果。良く追い込んだとも言えますが、どうにもこうにも道悪はだめそう。サクラホクトオーぐらいだめそう。で、こちらも皐月賞直行予定。こちらは賞金がそもそも足りるのか微妙です。この時期、上位陣の持ち馬は出走そのものが少なく、いーだソウルスターリングも五十嵐夫リスグラシューも木村サトノアレスもBASSIIプレスジャーニーもお休み中。プレスジャーニーはスワーブとムーヴが好走したので、必然的に再評価という感じになっています。OKUはサトノリュウガ、ミラアイトーンが2勝めをあげて、 態勢が徐々に整ってきました。ただサトノリュウガは脚部不安で早くてダービーTRという噂。
広瀬はタイセイスターリーとペルシアンナイトがシンザン記念で2・3着。キョウヘイ、クソ邪魔ということです。ペルシアンナイトは今週のアーリントンでも人気。両馬ともおそらくマイル路線で、今のところそちらでは相当に有力でしょう。大豊作の牝馬路線から何頭か回ってくるとは思いますし、今年はそちらのほうが強そうではありますが。
キッズ姫はダンビュライトがきさらぎ3着。悪くはないが、だいたい能力的な番付は見えた感じ。むしろ2戦めを圧勝したアドマイヤロブソンのほうがおもしろいか。
ムーヴザワールドがある程度限界を見せた及川夫はミリッサがエルフィンSで3着。今年は桜トライアルで出走権獲得が狭き門になりそうで、賞金加算できなかったのは痛い。宮崎妻アエロリットは2着ばかりですが、クイーンCで賞金加算に成功し、このまま桜へ。及川妻フローレスマジックやレーヌミノル、猪口ハナレイムーンに先着し、負けた相手がやたら強そうなアドマイヤミヤビなので、イメージ以上にしぶといタイプか。牝馬にしては大きな馬体というのも輸送のある本番ではいいこと。
大きく順位をあげたわけではないですが、2勝めをあげた組では五十嵐兄の2騎トリコロールブルー、ダイワキャグニーは限界を見せていないという点ではおもしろい。エトルディーニョを物差しにすると、ダイワはスワーヴリチャードとほぼ同等という計算も成り立ちます。
その他下位グルーオプでは札幌以来の久々を買ったコマツインヴィクタぐらいかな。次は若葉Sらしい。
今月のトピックはけんたドリームソルジャー未勝利脱出ということでしょう。前期、前々期と年間未勝利で、なんと3年ぶりの勝利です。しかし、前走6番人気7着、前々走14番人気8着の馬が2か月の放牧明けでいきなり1番人気1着って、小倉の未勝利どんだけー。
では、次回は桜直前に出せたらいいな、と。